リンク格差社会


毎日コミュニケーションズ マイコミ新書
リンク格差社会 ウェブ新時代の勝ち組と負け組の条件 /江下雅之

出来の悪い学生のレポートみたいな内容だなぁ。いろいろな参考文献をあたって調べてはいるのだけど、なんだか微妙にポイントがズレてる感じが強く、作者の主張も不明瞭。そこら辺の論点の不明瞭さに関しては、あとがきに「インターネットの世界だけでなく、欲張って日常世界まで含めた結果、不明瞭に」という趣旨の言い訳が書いてあって、確かに、インターネット以外の話まで枠を広げたのは明らかな失敗だと思うけど、それだけが不明瞭になった理由というわけでもないだろう。

そゆわけで、Amazon、Google、Youtube、ブログ、SNS辺りを起点に、人や情報などの「リンク」の重要性を説く、というのが趣旨なんだと思うのだけど、そもそも、ぜんぜんそう書けてない(^^;。えっと、似たようなネタは、ネット上でも良く見かけるので、「多分、そういうことが言いたいんだろうなー」と想像はできるのだけど、想像するにしても、読者側でかなり補完してあげなきゃいけないのよね。補完できなきゃ意味不明だし、補完できる程度に知ってたら読む価値がねー(笑)。さすがにこれは酷いと思うのだけど、もうちょっと、なんとかならなかったのかねー。

まあ、個人的には、タイトルから、SEOやアフィリエイト辺りの話を期待してたらぜんぜん違ったので、そこでガックリした、というのが強かったりするのだけど(汗;。

[ 2007.08.24 ]