魔法薬売りのマレア


角川書店 スニーカー文庫
魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ /ヤマグチノボル

おもしろい。ヤマグチノボルの『ゼロの使い魔』らしい、キャラが魅力的なファンタジー。コミカルな演出の中に、シリアスで哀しいストーリー展開もあって、今後も楽しみぃ~。

そゆわけで、Mで兄さま好き好きな妹と、表面的には冷たい兄の二人が、幻の秘薬を探して旅をする、という話。この兄妹のバカな会話とそれなりにシリアスなストーリー展開とで、コミカルとシリアスのバランスがよく、ほんと楽しい。ちょっと悪役の造詣がギャグに走りすぎてるのが好みじゃないのが残念だけど、ストーリーの骨格は、かなり暗めでせつないものなので、キャラが明るく魅力的なだけに、今後の展開が非常に楽しみです。

[ 2006.05.05 ]