毛布おばけと金曜日の階段


メディアワークス 電撃文庫
毛布おばけと金曜日の階段 /橋本 紡

橋本紡は、SF は止めて、こういう家族や友情、恋愛といった、ごく身の回りの題材を選んだほうが良いと思う。この作品は、いまいち華がないので、べた褒めはしないけど、でも、良かった。ぜひ、こういう系統の作品をメインで、書いていって欲しいと思う。

父の死によって心が壊れた姉と、その妹、さらに姉の恋人の 3人を中心とした、家族と恋愛の話。登場人物の年齢設定が、大学&高校生というわりには、かなり幼い気がするんだけど、それはそれ、毛布おばけの設定とか、もう、上手いよね~~。ぜひとも、きちっと、幸せになるまでを、書いて欲しい。

[ 2002.12.10 ]