ネコのおと


富士見書房 富士見ミステリー文庫
ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン /新井輝・築地俊彦・水城正太郎・師走トオル・田代裕彦・吉田茄矢・あざの耕平

おもしろいんだけど、楽屋ネタ中心の内容で、ホントにいいのか(笑)。いくら富士ミスといっても、限度があると思うんだけど。……こんな同人誌みたいな内容で、何部刷ったのかも、ちょっと気になるなぁ。

「富士ミス企画を考えてみよう!」イベント で、企画されたらしい、7人の作家によるリレー小説。執筆陣のうち、まともに読んだ事があるのは新井輝とあざの耕平の二人だけだったのだけど、そんなことは問題なく、各話とも非常に面白かったです。……って、ごめんなさい、本当を言うと、第3話の水城正太郎以降の展開が凄すぎて、新井輝と築地俊彦のは、さっぱり印象に残ってないわけですが(^^;。その傑作?ぞろいの中で、いちばん光ってると思ったのは、吉田茄矢ですね。テンポ良い文章は好みだし、実質的にオチに向けて話を纏め上げた技量も見事(<きちんとシリーズ構成的な作業した人が別にいたかもしれんけど)。そしてなにより、ドジっ娘美少女新人作家、眼鏡装備済みだしなっ!!

それにしても、ものすご~く人を選びそうな内容なのに、各地の感想を漁ってみると、おおむね好評なように見えるのは、いったいどういうことっ!? いや、もっと貶す人がいてもいいと思うんですが(^^;。

[ 2006.12.14 ]