シャープエッジ


メディアワークス 電撃文庫
シャープ・エッジ stand on the edge /坂入慎一

電撃の新人、選考委員奨励賞受賞作。やはり、電撃の新人は面白い~~

殺人少女のカッコ良い話。奨励賞ということで、金銀大賞には、やっぱり劣ると思うけど、むしろ、こういう、多少下手だけど魅力ある作品の方が、電撃らしいでしょ。この作品は、下手な部分を上手く隠してる風でもあるし。や、カッコよく魅せようとする文章と、登場人物の生き方が、なかなかマッチしていて、かなりぐぅ。ほんと面白かったよ~~。

ただ、この文章のスタイルは、作者の力量からは、ちと無理があるように見えるので、次巻は、ちょっと不安。や、いいモノは持ってると思うので、成長に大期待(^^;。

[ 2003.04.20 ]


メディアワークス 電撃文庫
シャープ・エッジ2 sink in the starless night /坂入慎一

すばらし~、カッコイー、サイコーーーーっ!! <や、デビュー作もそこそこ面白かったのだけど、2作目が、ここまで、面白くなるとは、予想しなかったよ~~。

正直、作者の技量は、新人の中でもそんなに上手いわけじゃなくて、特に、文章については、まだまだ、物語が要求するレベルを満たしてないと思うのだけど、この雰囲気とセンス、あと、なによりストーリーの組み立て方が、めちゃくちゃ好きだわ~~。読んでて、とにかく、とにかく、とにかく、とにかく、くらくら~~~。もうもう、かっくいー、かっくいー、めちゃくちゃシビレル~~~。私的に、とにかく、大絶賛~~。

そゆわけで、鋭利で硬質なナイフ使いの少女を描いたシリーズ第二弾。今回のゲストのキラとユイが、とにかく卑怯。読了後に目次のイラストを見ると、もう、泣ける、泣ける。あと、「夢がいっぱいギャルいっぱい」、もうもう、とにかくサイコーだねー。

[ 2003.07.14 ]


メディアワークス 電撃文庫
シャープ・エッジ3 red for the overkill /坂入 慎一

うぅ、いまいち~~。なんだか、薄っぺらくて、内容がないんですけど~~。

冷めた殺し屋の少女を描いた第三巻。硬質で冷めた雰囲気と、わりとべたな人情的な話を絡めた構成が良かったし、好きだったのだけど、うーん、人情的なエッセンスを薄くして、人を殺すとは?幸せとは?みないな、いきなりあやふやな内容では、もともと、目立っていた実力不足が、なおさら目立つんですけどぉ~。あと、そもそも、シリーズとしての軸が生み出せてなくて、なんとなく続けているだけ、という風にしか見えないのも、問題だよなぁん。……次巻しだいでは、買うの打ち切りかのう。

[ 2003.11.19 ]