剣澄む


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
剣澄む ―TSURUGISM― /ますくど

第3回『このライトノベルがすごい!』大賞、優秀賞。村正、幼女化だとぅ。や、現代に到るまで柳生などの剣士が帯刀し活躍する世界を舞台にした物語で、上泉家の元跡取り・綱義は、久しぶりに戻った実家で、拘束された謎の幼女と出会う、という感じではじまる内容。別に、江戸時代が舞台でも良さそうな話なんだけど、現代にしてるのは、キャラ萌え的な要請だよな。イラストの力もあるんだろうけど、洋装で剣を振るう姿や刀子さんの衣装なんかも、カッコいいねぇ。素晴らしい。幼女・村正やブラコンが激しい弟との絡みは楽しく、剣を使ったバトルも格好良くて、これはいい新人作品。

ただ、ストーリーと設定がいまいち練り込まれてない印象。実力不足を理由に家を継がず外に出たわりに、屈託なく御前試合にでたり、妖刀の位置付けも微妙で、刀が人型を取るからといって、正直、剣士が妖刀を使う理由がないんじゃね(^^;。なんというか、描きたいシーンを並べただけで、シーンの繋がりがおなざりだし、俯瞰してみると粗が多い予感。幼女とのアレコレとカッコいい剣でのバトルを楽しむだけの作品と割り切ればいいんだけど、ちともったいないよなぁ。

[ 2012.10.21 ]