大正野球娘。


徳間書店 トクマ・ノベルズEdge
大正野球娘。 /神楽坂淳

非常に綺麗な青春小説。っていうか、友情ですよっ、友情っ!! そして、恋もありますよっ!! や、少女たちが男子に対抗するために、人を集め道具を揃え、野球チームを作りあげていく。ある意味、お約束なストーリーラインなのだけど、めちゃくちゃ良質な友情と恋の物語に仕上がっています。大正時代の雰囲気も内容にマッチしていて、素晴らしい。いい話だわぁ~~。

まあ、恋と友情を織り交ぜつつ、周りの協力を得てチームを作っていくまではほんとに素晴らしいのだけど、ただ、後半の特訓→練習試合の展開は、あまりに説得力がなかったのが残念無念。大正時代に現代の野球技術を持ち込むことで男女差を埋める、というのは悪くないと思うのだけど、さすがに、肝心の練習シーンが薄いと、納得できねぇ~。や、続刊が決まってるんなら、この巻で駆け足で練習試合までやらずに、もうちょっと試合までのいろいろを描けばよかったのに(^^;。

[ 2007.04.21 ]


徳間書店 トクマ・ノベルズEdge
大正野球娘。 ~土と埃にまみれます~ /神楽坂淳

いやぁ、面白いっ!! 恋と野球に頑張る乙女たちの真剣勝負に、盛り上がる盛り上がる。や、一巻では、嘘のつき方が下手で説得力に欠ける部分もあったけれど、この二巻ではそういう下手な部分もわりと改善されていて、ホント、面白かったぁ~。

いよいよ、男子との野球対決がはじまる……。というわけで、女性がお淑やかであることを求められていた大正時代を舞台に、野球に賭ける乙女たちの青春物語。ちょっと展開に無理があったり、まだまだ嘘のつき方が下手だったりもするけれど(巴の最終打席は興ざめだろ)、総じて、気持ちの良い青春ストーリー。わりと本気で野球小説になっていて、なかなか面白かったです。というか、よく小説で、ここまで野球の試合中心に描いたよな。すごいと思う。個人的には、もうちっと心情描写にページを割いても良かったような気もしますが(^^;。

それにしても、ドラマCD が出たり、漫画化 したりして、出版社は力を入れてそうなわりに、前作から一年以上。二巻で完結。せめて、もうちょっと続ければいいのに……。

[ 2008.08.06 ]


徳間書店 トクマ・ノベルズEdge
帝都たこ焼き娘。 大正野球娘。3 /神楽坂淳

ああそうか、たこ焼きは、昭和初期に発明された食べ物でしたっけ? いやぁ、相変わらず、大正の雰囲気と設定を上手く使った内容が、おもしろいおもしろい。ランデブーって何だよっ!! ほんと、キャラたちのゆりんゆりんとした雰囲気が最高だわぁ~~

というわけで、大正の、まだ、女性はお淑やかであるべきと考えられていた時代に、野球をはじめた少女たちの物語。今回は、大阪のアーミナ女学校から料理対決を挑まれ……。って、野球はどこいったっ!!(爆笑)。いやぁ、たくさんの女生徒が、それぞれにきちんとキャラが立っていて、そして、非常に魅力的に描かれているのが、なんとも素晴らしい。加えて、お淑やかで百合的な雰囲気が、めちゃたまらないっ!! なにかと、ランデブー、ランデブーと、主人公の小梅を巡る美少女たちの争奪戦っ!! マジ雰囲気がよく、構成含めて小説としての完成度は高く、ほんと素晴らしいわぁ~。とにかく読んでてにやにやしまくりで、すっごく面白かったです。

[ 2009.06.20 ]


徳間書店 トクマ・ノベルズEdge
大正野球娘。4 /神楽坂淳

次回で最終巻とはいえ、なんとも重い展開。小梅を中心とするお嬢さん方の友情は優しく暖かいだけに、読んでてツライなぁ。……変に敵を作らず、ラストまで優しい話でいいのに(^^;。

女の子が野球をするのはハシタナイといわれていた大正時代の女の子たちの物語。登場するお嬢さん方が、素直でまっすぐでほんとに気持ちのいいだけに、今回の話は、ほんと読んでてツライ。巴と静が金の力で後妻にされそうになるという男尊女卑の時代を象徴するラストエピソードとはいえ、敵側がエゲツないのがなぁ。……それにしても、小梅たちの百合百合とした友情は、やっぱり楽しい。相変わらず、小梅のモテぶりが尋常じゃねぇ。

[ 2010.06.23 ]