剣の聖刻年代記
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朝日ソノラマ ソノラマ文庫
剣の聖刻年代記 四操兵の記 1.聖衣の剣王 2.魔道師の誇り /日下部匡俊 -
前作と、時代、登場人物を替えた新シリーズらしい。って、でも、もう次の 3巻が最終巻らしい(^^;。前作は読んでないですけれども、特に問題なし。……そういえば、そもそも、この人の作品は、ほとんど読んだことないけど。
で、おとなしい女の子が、血筋のせいで、ロボットを操縦することになってしまうお話。護るべき街が、ぼろぼろになって、なかなかハードな内容なのだけど、主人公のベイラは、先輩に一目ボレしたり、幼なじみを邪険に扱ったり、まるで、少女漫画のノリ。っていうか、『エスカフローネ』みたいな感じかも。でも、その恋愛部分が、お話として、あまりに筋が通っていないので、ちと酷いのよね。……内容が重いので、そういう恋愛的要素を付加して、やわらかくしようとした、と推察されるのだけど、ちと恋愛モノを舐めているよなぁ、この作者。
む~、いろいろな人が策を巡らしたり、必死に街を護ろうとする様はおもしろかっただけに、ちと残念。というか、根本的に、主人公の人選を間違っている気がするけど。素直に、男を主人公にして、かっこいい戦士の話にすれば良かったのに~~。
[ 2001.06.22 ]
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朝日ソノラマ ソノラマ文庫
剣の聖刻年代記 全10巻 /日下部匡俊 -
ちまちまと読み進めていた、操兵というロボットの出てきて、騎士とか、僧侶とか、妖術師みたいのが活躍するお話。なんとなく、ガリアン風味、いや、エスカフローネ風味か?<どちらも、ぜんぜん違う予感(^^;
で、それなりにおもしろかったことはおもしろかったのですが、途中の 2部構成はなに? 唐突に、異なる主人公で、異なるお話が、本編と同時進行で始まって、いずれは本編と収束していくのかと思っていたら、そのまま終わるし。構成が下手なんてレベルじゃなくて、ただの、マヌケなのでは。……書きたいネタだったということはわかるけど、ちょっとねぇ。せめて、番外編として、出せば良いのに。
なんとなく全体に、作者の一人よがり風味な部分が漂っている風味でにんとも。ラストも、いまいち盛り上がりに欠けたしなぁ。
[ 2001.12.06 ]