塩の街


メディアワークス 電撃文庫
塩の街 wish on my precious /有川 浩

絵で損してるよなー。というか、仮にも大賞なんだから、もっとマシなイラスト付けろよ、編集部。

や、大して巧い絵でもなく、流行りの絵でもなく、なにより、作品にあっているとは思えないんですが。特に、デビュー作の場合、イラストで売り上げや印象が全く違うことぐらい、編集側も理解してるだろうに、ちゃんと仕事しろよ。ほんと、すげー、もったいないと思うんですけどー。

そゆわけで、2004年電撃ゲーム小説大賞「大賞」。隕石で崩壊した東京を舞台に青年と少女の心の交流を描いたモノ。や、心理描写がとにかく秀逸、文章も悪くなく、ストーリーもなかなか良い感じ、……ありがちなんだけど(^^;。設定や崩壊した東京のシミュレーションは、多少甘いんだけど、ただ、細かな部分は上手い具合に書いてないので、甘い設定なんかもさほど気にならない。ほんと、全般に非常に出来が良くて、さすが、大賞ぉ~。……ただ、コレといった強力な特色に弱いので、ちと物足りない部分はあるかしらん。

[ 2004.02.20 ]