ゾラ・一撃・さようなら


講談社 講談社ノベルス
ゾラ・一撃・さようなら /森博嗣

他の森博嗣の作品のように、ストーリーはわりとどうでも良くて、キャラのやり取りを楽しむ類の作品だと思うのだけど、う~ん、キャラが弱くね? 特に、ヒロインの真智子がまるで空気みたいに存在感が薄いんだよなぁ。

暗殺者・ゾラvs探偵・頚城という話。まあ、ストーリーそのものは、特に、元都知事の法輪清次郎に取り入っていく辺りは、そこそこ面白かったのだけど、やっぱり、キャラの魅力が弱いと思うんだよなぁ。特に、ヒロインの真智子の描き方で、真智子自身は美人美人というばかりで描写は薄く、真智子と頚城の絡みの部分も薄いので、とにかく存在感が薄いのよねん。さらにそのせいで、ラストの印象も薄っぺらくなってしまってる予感ががが。や、真智子をちゃんと描いてくれるか、むしろ、都鹿の活躍の場を、もっと増やしてくれたら良かったんだけどなー。

[ 2009.02.12 ]