桐原家の人々


中央公論新社 C☆NOVELS
桐原家の人々1 恋愛遺伝学講座 /茅田砂湖

これが、ルビー文庫かぁ(笑)。いや、この小説、もともとルビー文庫で出ていたものを加筆修正したものということなのねん。ボーイズラヴものを読むのは、はじめてなので、いやはや。……って、あとがきによると、それらしいパーツを散りばめてるだけで、ボーイズラヴではないらしいですが。でも、いろいろと新鮮(笑)。

わりかし面白かったけど、ただ、今後はホームコメディ色が強くなるようなので、そこら辺は残念だなぁん。あたし的には、前半のボーイズラヴ的なノリが好きだったのに(笑)。

[ 99.10.05 ]


中央公論新社 C☆NOVELS
桐原家の人々2 恋愛心理学入門 /茅田砂胡

血の絆など二人の愛の前には無力なのだ!
がふっ、これぞ、皆の望むべきところだろう。兄妹ネタの醍醐味、いや、姉弟か?

と、残念ながら、もともと あたしが期待していた方向(恋愛、しかも、近親相姦&ボーイズラヴ(^^;)から、どんどん離れてしまった作品ですが、かわりに、ホームコメディ色がかなり強まって、激おもしろいの~~っ!! これだけ楽しめれば、もはや言うことなし!

しかし、読んでて、一番、感情移入というか展開が楽しみなのは、唯一まともな恋愛感情を持っている零だったりするところが、あたしって、つくづくノーマルだよなぁ、と感じずには要られない、今日この頃。

[ 2000.01.25 ]


中央公論新社 C☆NOVELSファンタジア
桐原家の人々3 恋愛統計総論 /茅田砂胡

ひさびさに、大笑い。ラストの話の転がり方は、すげー好き。いや~、ホントおもしろいわ~。

今回は零が主人公な話。あの三つ子は、すでに置いてけぼり。…というか、関係が1巻で確定した時点で、あの三つ子の話は、お話として魅力に欠けるので、いっそもっと出番が少なくても良かったのでは?と思うけど。好みとしては、萌子さんが、もっと話に絡んでくれたほうが好きなんですけどね~。それにしても、…ま、いいや。\

[ 2000.09.26 ]


中央公論新社 C★NOVELS ファンタジア
桐原家の人々4 特殊恋愛理論 /茅田砂胡

いや、巧い。零の 12歳から、結婚するまでを、ただ、淡々と描かれているだけなのだけど、これ、ほんとに実力がないと、書けない予感。内容は、すでに今までの巻で提示されてるものなのだけど、ラスト、思わず、泣きそうになったよ。あぁ、あれは、卑怯だなぁ~~。

……って、あ、これが、シリーズ最終巻なのか。確か、あの三つ子が主役の話かと思ってたのだけど、いつのまにか、完全に、零が主役な予感が(^^;。<まあ、三つ子の話は、2巻で完結しちゃってるしなぁ

[ 2001.08.09 ]