リミットレス!


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リミットレス! /須堂 項

なにも、こんな10年以上前に滅んだようなファンタジーを、しかも、劣化コピーでしかないようなレベルのものを、書かなくてもいいと思うんですが。作者の人が、こういうのが好きで、昔を懐かしんで書いたのは想像できるんだけど、……自己満足でしかないと思うぞ。

頭の悪い剣士と守銭奴な少女をパーティの軸とした、コメディ調の剣と魔法なファンタジー。要は、スレイヤーズ以降にたくさん出たファンタジーの類型。そして、作者の人は、そういう類型的な作品が書きたかったんだろうから当然なんだけど、コレといった特徴のない作品になっちゃってるのよね。なんというか、「昔は、こんな作品もあったよねー」で終わってしまう。決して酷い内容というわけではないんだけど、取り立てて読む価値もなし。

[ 2007.02.02 ]