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集英社 ダッシュエックス文庫
六花の勇者6 /山形石雄 -
うわぁ、なんという結末。言葉が出ないな……。
すべてはテグネウの掌の上。長い時間をかけて準備したテグネウの策略により、六花そしてアドレットは絶望の淵へ。と、そこまで計算づくかテグネウっ!! 長い時間と膨大な労力を用いて積み上げたテグネウの計画とその執念にくらくらする。一方、操り人形となっていたアドレットは、地上最強を謳っていた頃とのギャップが強くて、もう読んでてウザすぎる(^^;。
アドレットがうざくて読んでてストレスたまる回だったけれど、その中で、ハンスとチャモの二人は非常に心地よかった。めんどくさい心理戦の中で、わかりやすい性格のチャモは、完全な清涼剤ですよ。もうこれからは、アドレットではなくチャモが主人公でもいいんじゃないか、という感じ。今後のカーグイック戦とかは、戦略とかなしに、正面からチャモの力押しのガチバトルでいいんじゃないかな。……無理か。
そしてラスト。アドレットの扱いが凄すぎる……。「七人目」が分かった時点で今後のストーリーを盛り上げるのは難しいんじゃないか?と思ってたのだけど、まだまだ謎をぶち込んでくるのか。素晴らしいっ!!
[ 2015.08.08 ]