六花の勇者
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集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者 /山形石雄 -
ぐはっ、なにこのラスト。すげぇぇぇぇっっっ!! ミステリ要素を絡めた異世界ファンタジーなのだけど、なにはともあれ、展開が凄い。マジ凄すぎる。
魔神を倒すために神に選ばれた六花と呼ばれる六人の勇者。しかし、約束の地に集った勇者は七人。この中に一人偽者が……。という感じで、これも 好きラノ2011年下期 で、同票トップだったので読んでみたのですが、異世界ファンタジーでありつつ、ガチにミステリ、密室モノですよっ!! いや、ミステリといってもそこはファンタジーなので、きちんと剣と魔法のバトルに次ぐバトルっ!! 地上最強を自称する主人公のアドレットに襲い掛かる危機っ!! 手に汗握る展開っ!! そしてなにより、ラストがすげー。いや、なにその引き。マジ、それすげーよっ。どうなっちゃうのぉぉぉぉっ!!
[ 2012.01.17 ]
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集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者2 /山形石雄 -
初っ端から凄い展開っ!! もうもう、情報の出し方が凄く巧くて、続きが気になって仕方がない。ぐいぐい先を読ませる展開。ほんと計算されつくした展開が、めちゃくちゃおもしろいっ!! くぅ~~~っっっ!!
運命の神に選ばれた六人の勇者。しかし、約束の地に集った勇者は七人いた……。というわけで、ファンタジーにミステリ要素を加味したような作品なのだけど、冒頭で七人目を明かしつつ核心を読ませない計算づくの構成が、巧い巧すぎるっ!! 読者に開示する情報の取捨選択が素晴らしく、先を気にさせつつ、手に汗握る展開がマジ絶妙。再び、七人になった勇者たちに、凶魔三統領の一角、テグネウが立ち塞がるといった内容なのだけど、このテグネウが一癖も二癖もあって、単なる力押しではない駆け引き&頭脳戦を加味した闘いもGood。そして、新キャラ、ロロニアはうわぁぁ、せっかくの苛められ系眼鏡っ娘なのに、もったいない(^^;。そしてフレミー、なんというベタな恋を知らない少女すぎるっ!! 続きもめちゃ楽しみだなぁん。
[ 2012.05.02 ]
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集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者3 /山形石雄 -
これぞ騎士の生き様っ!! ゴルドフぅ~~~。いやもう、見事なまでにゴルドフ回ですよ。苦悩の果てに掴む忠義が素晴らしいねぇ。
魔神を倒すために神に選ばれた六人の勇者「六花の勇者」に纏わるシリーズ第三弾。ミステリ的な謎を絡めた展開がストーリーに深みを与えていて、素晴らしいシリーズなのだけど、今回は、ナッシュタリアに付き従っていたゴルドフの物語。ゴルドフって、六花の中で、まるで役に立ってない、ほとんど木偶と化してたわけですが、うわぁ、こんなに化け物だったのか、すげぇ。
もちろん今回も、ミステリ張りに真実が見通せない展開も素晴らしくって、計算された構成がマジ上手いよね。ただ、終盤はちょっと無理ありすぎるよなー。や、物語的には解決しないと話にならないとはいえ、あの状況で、ゴルドフがなんとかできるとか無理ゲーだろ(^^;。一筋縄ではいかないストーリーが本作の魅力とはいえ、筋肉バカ的なゴルドフに頭脳労働させるのは、さすがにムチャだったような。
それにしても、今まで活躍してたアドレットが、今回、マジ道化になってるんだけど、ホント容赦ないな(笑)。てか、テグネウにいいようにやられるばっかりで、六花の今後はホント大丈夫なんだろうか?
[ 2012.11.26 ]
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集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者4 /山形石雄 -
黒の徒花の正体……。うわぁ、凄いな。なんという切ない設定っ。続きが気になってしかたない~~。
ドズーからテグネウの策略の一端を知った六花の勇者たちは、謎の「黒の徒花」の手掛かりを求めて神殿に向かう……。と、凶魔によって操り人形にされた「屍兵」との戦い。アドレットの、人々を切り捨てざるを得ない苦悩は切ないけれど、ロロニアの方は、ライナの事実がなければ、ひたすらウザイ奴だな。<をい。いや、チャモも気持ちがよくわかる(笑)。
以前のように、ミステリ的な要素はないけれど、相変わらず、計算された構成で、とにかく読ませる。ライナ視点の見せ方が、マジに上手くて、素晴らしいな。そして、たどり着いた「黒の徒花」の正体。うわぁ~、どうなるんだこれ。続きが待ち遠しい~~っ!!
[ 2013.08.05 ]
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集英社 ダッシュエックス文庫
六花の勇者5 /山形石雄 -
なんだっ!! この、騙し騙され、読者すら騙すような展開はっっっ!!!!
一年数ヶ月ぶりの『六花の勇者』だけど、相変わらず、キャラ同士の知力を駆使した騙し騙され、綱渡りな展開と、それを見事に読ませる構成が凄いな。テグネウの切り札「黒の徒花」。その「黒の徒花」は、ほんとうにフレミーなのか?という感じではじまるこの5巻だけど、愛を信じられないフレミーが切なすぎるっ!! そして、絶望的な状況でも、なんとかフレミーを守りきろうとするアドレットが、もう泣ける。愛だよ、愛っっっ!! 愛は偉大だっっっ!!
……そして、そこからあのラストですよ。うわぁ、なんというエゲツない、衝撃の展開。凄い、めちゃ凄いのだけど、どうなるんだぁ~~。また、なにか切り抜ける術があるんだろうか? どう考えても、ツライ展開しかみえねー。
[ 2014.12.04 ]
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集英社 ダッシュエックス文庫
六花の勇者6 /山形石雄 -
うわぁ、なんという結末。言葉が出ないな……。
すべてはテグネウの掌の上。長い時間をかけて準備したテグネウの策略により、六花そしてアドレットは絶望の淵へ。と、そこまで計算づくかテグネウっ!! 長い時間と膨大な労力を用いて積み上げたテグネウの計画とその執念にくらくらする。一方、操り人形となっていたアドレットは、地上最強を謳っていた頃とのギャップが強くて、もう読んでてウザすぎる(^^;。
アドレットがうざくて読んでてストレスたまる回だったけれど、その中で、ハンスとチャモの二人は非常に心地よかった。めんどくさい心理戦の中で、わかりやすい性格のチャモは、完全な清涼剤ですよ。もうこれからは、アドレットではなくチャモが主人公でもいいんじゃないか、という感じ。今後のカーグイック戦とかは、戦略とかなしに、正面からチャモの力押しのガチバトルでいいんじゃないかな。……無理か。
そしてラスト。アドレットの扱いが凄すぎる……。「七人目」が分かった時点で今後のストーリーを盛り上げるのは難しいんじゃないか?と思ってたのだけど、まだまだ謎をぶち込んでくるのか。素晴らしいっ!!
[ 2015.08.08 ]
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集英社 ダッシュエックス文庫
六花の勇者 archive1 Don't pray to the flower /山形石雄 -
フレミーが切なすぎる(T-T)。幼少の頃の家族とのふれあいとか、本編の展開を知っているだけに刺さる刺さる。泣ける~~。そして、ロロニアが、作者は悪意あるだろってぐらい酷く哀しい描写で、読んでてつらい。
そゆわけで、ハンス、モーラ、ロロニア、チャモ、ゴルドフ、ナッシェタニア、フレミー、アドレット、彼らが勇者に選ばれる前の日常を描いた短編集。モーラや壊れる前のアドレットはともかく、まともに日常をすごせないような人格破綻者ばかりだ(笑)。魔王が復活するような物語世界ならともかく、平時には困るような人たち。チャモとか、さすがに不味いだろ。……この内容だと、ネタ的に他に短編を書くのはキビシイと思うのだけど、タイトルには“1”がついてるな。まだ、出す気あるのか?
[ 2016.05.07 ]