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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!? 2 /遊馬足掻 -
弱くなりたい最強英雄、というこの作品のコアのテーマが、むしろ全てを台無しにしてる気がするなぁ。この作者の作風的に、ギャグ的な設定は、やっぱ、あってないんじゃないかなー。文章は読みやすいし、キャラの掛け合いも悪くはないんだけど、ベースの設定で失敗してる予感ががが。
いや、決してつまらないわけではないのだけど、こー、レベルダウンを目指す最強勇者というメインの設定が際立ってるのに、悪い意味で“フツー”なので、物凄く平凡で凡庸な部分が強調されちゃってるのよ。特徴に乏しい作風なので、ちょっと変わったネタで勝負してきたんだろうケド、作風とネタのギャップが大きすぎて、ほとんどまともに料理できてない。この作者、良くも悪くも、フツーなのが持ち味だと思うので、あんまし変わったことをやらんほうが良かったような気がするのだけど……。
[ 2013.03.25 ]