紅炎のアシュカ
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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
紅炎のアシュカ /紫藤ケイ -
魔王アシュバルドの右手の小指の爪の先の化身を名乗る少女・アシュカの物語。大賞でデビューした紫藤ケイの『ロード・オブ・デュラハン』『千の剣の権能者』に続く3か月連続刊行のラストで、他2作品と比べるとコミカルに寄せてるんだけど、う~ん、紫藤ケイはやっぱり、ダークに寄せたほうがいいんじゃないかな? この作品も、紫藤ケイらしい容赦ないシーンはあったりするんだけど、コミカルな内容とのバランスが悪いよなー。コミカルなノリとハードな内容のギャップを狙ってるんだろうけど、そこら辺は、上手くいってないような。それをやるなら、もちょっとベースに深みが欲しいところ。逆に、あくまでコミカル中心に行くのであれば、もうちょっと徹底してくれないと、正直笑えんのよな。
[ 2012.12.17 ]