AKUMAで少女
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ホビージャパン HJ文庫
AKUMAで少女 /わかつきひかる -
エッチだ(笑)。男女魂入れ替わりものなのだけど、きちんと思春期らしいリビドー全開に描かれてるのが素晴らしい。いや、TSモノって、入れ替わった後のHな好奇心の表現がぬるくなることが多いじゃないですか。この作品は、きちんとリビドー全開に手を抜いてなくて、さすが、ジョブナイルポルノ出身の作家として、面目躍如といったところかー。
そゆわけで、黒い性格のゆり絵は、捕らえた悪魔に、幼なじみの僚への恋を叶えるように強要する。しかし、悪魔はなにを勘違いしたのか、ゆり絵と僚の心と身体を入れ替えてしまったっ!! ……という感じの、基本的にはオーソドックスなラブコメ展開をエッチに味付けしました、という内容。いや、軽くエッチで明るいドタバタコメディとして、非常に楽しく仕上げてあります。スキンシップを中心とした(笑)キャラのやり取りが、ほんとスゲー面白いっ!! ただまあ、ラブコメの“ラブ”に関しては、心情描写が描ききれてないのと、間の使い方がいまいちな部分が多く、かなり微妙かとも思うけど。
あと、あとがきで、ライトノベルの出版社に持ち込んでもすげなく断られていた話や、ルルル文庫落選の経緯が書かれていて、そこも興味深い。ポルノ作家としての経歴は作家としての経歴として認められてなくて、「素人の持ち込みとして応対します」みたいに扱われつづけてきた、ということらしいのだけど、いつからライトノベルはそんなに偉くなったんだ? ライトノベル作家も、昔はふつーの編集部に持ち込むと、似たように素人として応対をされていた、という話だったと思ったんですけど(笑)。
それにしても、ルルル落選の件は、応募したのがルルルじゃなくガガガだったら、確実に大賞が取れたんじゃないかと思えるので、不憫で仕方ありません。
[ 2007.08.03 ]
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ホビージャパン HJ文庫
AKUMAで少女 ~嵐を呼ぶ転校生~ /わかつきひかる -
えっと、作者の人は、書き上げた後にちゃんと読み直しているんだろうか? あまりに展開がちぐはぐで酷い。一応、エッチでコミカルなノリは、前巻同様面白くはあるものの、展開がちぐはぐなせいで、もともとの描写不足やラブコメ的なエッセンスが弱いという弱点が目立ってしまってるのよな。ダメダメ。勢いで押すにしても、もうちょっとクオリティを上げて欲しい。
そゆわけで、TSモノの第二段。イケメンの転校生が登場、外見女の子な僚に猛アプローチ、という話なのだけど、「とりあえず、新キャラ投入で続けてみました」ぐらいの意味しか見当たらず、見所らしい見所はなし。むしろ、わかつきひかるの酷い部分ばかりが目立つ内容で、ちょっと酷いなー。いや、わかつきひかるって、コメディでごまかしてはいるけど、萌え系ラブコメの魅力は全く理解できていないのんな。うれしはずかしなラブコメ展開が全くなく、なにかと即物的なエロに持っていく部分は、所詮ポルノ出身かと溜息するばかり。いや、エロに制限がある状態でポルノを書くことになんの意味があるんだ? こういう話が書きたいなら、ライトノベルでやらず、素直にジョブナイルポルノで書くべきだと思う。
[ 2007.12.04 ]