好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2007年12月


2007 12 1

ソフトバンククリエイティブ GA文庫
シャギードッグ 天使の序章 /七尾あきら

おもしろいおもしろい。なんといっても、近未来を舞台にし、格闘プログラムを脳内にインストールして闘うという設定が、かっこいいなぁ。

いろいろあって、先日の飲み会でいただきました。面白いと薦められただけあって、ほんと面白かったです。高校生・鳴神大介は、遊園地でバイト中に拳銃自殺を目撃する。その自殺の瞬間、そこには幽霊のような不思議な少女がたたずんでいて……。という感じの近未来ハードアクション? とにかくこー、各シーン各シーンが、めちゃカッコイイっ!! 格闘プログラムをはじめとした設定が素晴らしく、そして、それを生かした魅せるシーンが非常に良かったです。……ただ、シーン単体でみればいいのだけど、そのシーンを繋げてみると、チグハグな部分が多く、そこはマイナス。いや、結局、構成がいまひとつなんだよなぁ。カッコイイのはいいんだけど、もちっと全体の整合性にも気を使って欲しかったなぁ。

[ シャギードッグ ]


2007 12 2

メディアファクトリー MF文庫J
ヒトカケラ /星家なこ

ゴミ。いや、取り立てて酷い部分はないので言い過ぎな気もするのだけど、それでも、何が魅力的なのかさっぱりわからない。電波系少女のちょっと不思議な話なので、好きな人は好きなのかもしれないけど、こんな雰囲気でごまかしてるだけの非常に薄っぺらい心情描写では、まったく見るべきものがない。第3回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作ということで、新人なら、まあ、こんなもんでも仕方ないのかなー。

[ ヒトカケラ ]


ぽかいもの。HJ文庫新刊。
  • [文庫] AKUMAで少女 ~嵐を呼ぶ転校生~ /わかつきひかる (→感想リンク)
  • [文庫] カッティング ~case of Tomoe~ /翅田大介 (→感想リンク)

[TVA]『電脳コイル』#終。いやぁ、綺麗な最終回でした。ちょっと詰め込みすぎな感じはするけど、きちんと提示した謎を回収しつつ、ラストバトルで盛り上げつつ、そして、感動的なラストをしたててくるのは、上手いなぁ。ヤサコとハラケンのまとめの会話が、こっ恥ずかしい~~。まあ、ハラケンとの関係は、ヤサコxイサコにとって食われた感はあるけど(^^;。


2007 12 3

ホビージャパン HJ文庫
カッティング ~case of Tomoe~ /翅田大介

あとがきに“中二病”とあるけれど、単にイタいだけでなく、きちんと計算された構成と演出を併せ持つ内容で、めちゃ上手い。1巻同様、青春の恋と悩みを SF的な設定で味付けした話で、いやぁ、おもしろかったぁ~。

そゆわけで、幼い頃に母を亡くし父に捨てられた紅条ケイイチロウ。ある日、妹を名乗り母と同じ名前を持つ紅条トモエが、ケイイチロウのクラスに転校してきて……。と、1巻から設定は引き継ぐものの、基本的な登場人物は総入れ替え。ケイイチロウとトモエ、そして、ケイイチロウの従妹・灼の三人を軸に、それぞれの想いを描いた作品になってます。中二病的なので、ちょっと好みからは外れるんだけど、それでも、きちんと芯があり、そして、綺麗に纏まった内容に仕立ててあって、ほんと素晴らしいなぁ。続刊も、こういう登場人物入れ替えですすめるのかしら? 非常に楽しみです。

[ カッティング ]


はじめてのTRPG。先日、TRPGについて調べてみた わけですが、せっかくなのでプレイしてみました。……まずは、キャラメイクで終了。どんな感じだったかは deltazuluさんのエントリ を参照ください、という感じで。

実際のプレイに入っていないのでなんともいえないのですが、受けた印象は、昔やっていた自主制作アニメや同人制作の企画会議やネタ出しに近いものかしらん。これは、作家に TRPG出身者が多いのも頷けるなー。確かに、キャラメイクしたら、引き続きキャラデザして、脚本を書きたい気分になるよ(^^;。


2007 12 4

ホビージャパン HJ文庫
AKUMAで少女 ~嵐を呼ぶ転校生~ /わかつきひかる

えっと、作者の人は、書き上げた後にちゃんと読み直しているんだろうか? あまりに展開がちぐはぐで酷い。一応、エッチでコミカルなノリは、前巻同様面白くはあるものの、展開がちぐはぐなせいで、もともとの描写不足やラブコメ的なエッセンスが弱いという弱点が目立ってしまってるのよな。ダメダメ。勢いで押すにしても、もうちょっとクオリティを上げて欲しい。

そゆわけで、TSモノの第二段。イケメンの転校生が登場、外見女の子な僚に猛アプローチ、という話なのだけど、「とりあえず、新キャラ投入で続けてみました」ぐらいの意味しか見当たらず、見所らしい見所はなし。むしろ、わかつきひかるの酷い部分ばかりが目立つ内容で、ちょっと酷いなー。いや、わかつきひかるって、コメディでごまかしてはいるけど、萌え系ラブコメの魅力は全く理解できていないのんな。うれしはずかしなラブコメ展開が全くなく、なにかと即物的なエロに持っていく部分は、所詮ポルノ出身かと溜息するばかり。いや、エロに制限がある状態でポルノを書くことになんの意味があるんだ? こういう話が書きたいなら、ライトノベルでやらず、素直にジョブナイルポルノで書くべきだと思う。

[ AKUMAで少女 ]


2007 12 6

メディアファクトリー MF文庫J
アストロノト! /赤松中学

最高傑作級っ!! いや、ファンタジー世界で、まさか「人類初の月面着陸を目指す」という SF を描くとはっ!! ロケット開発のくだりは、どことなく米国vsソ連時代の開発競争を思い起こさせる内容で、なかなか面白かったです。そして、なにより素晴らしいのは、ツンデレツインテールvs内気系ケモノ娘の闘いっっっ!! ほんとにもう、マジ、素晴らしいっ!!

第3回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞。港町で昼に夜に元気に働く少年・ノトは、偶然助けたケモノ娘・ナキアミと共に、人類初の月面着陸を目指す、という話。いやぁ、キャラもストーリーも、ここまで魅力的なのはなかなかないと思うよ。ライトノベルの枠内ではあるものの宇宙飛行の困難さとその道程を描きつつ、クオリティの高いラブコメを挿入しつつ、ストーリー構成もきちんとポイントを押さえて効果的に魅せるように作られていて、ホント、良かった良かった。ケモノ娘のナキアミ最高っ!! ツンデレなレンビアも素晴らしいっ!! 多少の粗はあるものの、続きもめちゃくちゃ期待ですっ!!

[ アストロノト! ]


PC紹介:神野巫々子(かみの・みみこ) - 舞風物欲日記。← 先日キャラメイクした TRPGのキャラだったり。


2007 12 7

角川書店 スニーカー文庫
時載りリンネ! 2 時のゆりかご /清野静

ほんとに、めちゃよく出来たジョブナイルだよなぁ。……本を糧に生きる“時載り”の少女・リンネの小さな大冒険、第二段。やはり、ライトノベルというより、ジョブナイルといった方が似合うような、小学生の少年少女の生き生きとした冒険ストーリー。1巻同様、綺麗で丁寧なストーリーは素晴らしいのだけど、ただ、やっぱこー、好みじゃないんだよなぁ(^^;。

[ 時載りリンネ! ]


ぽかいもの。電撃文庫新刊。 志村一矢の新刊はすでに品切れだったらしく買い損ね。って、昨日発売日だったハズのの徳間デュアル文庫を買いに行ったのに、徳間デュアル文庫がなくて、なんでもう電撃文庫が出てるんだ(^^;。

2007 12 8

9月~11月にデビューした新人作品(第3回MF文庫Jライトノベル新人賞/第6回スーパーダッシュ小説新人賞/第19回ファンタジア長編小説大賞)の感想を纏めてみました。私が絶賛した『鉄球姫エミリー(→感想)』『アストロノト!(→感想)』は、かなり好き嫌いが分かれてる予感。あと、私は“ゴミ”扱いした『ヒトカケラ(→感想)』がむちゃくちゃ評判いいんですが(汗;。見て回った限り、『ヒトカケラ』がいちばん評判が良さそうに感じました。

MF文庫J(第3回MF文庫Jライトノベル新人賞)

  • ギャルゴ!!!!! 地方都市伝説大全 /比嘉智康 (優秀賞) →感想リンク
    • くっつきそうでくっつかない、くっつけない絶妙なラブコメ加減を味わいたい人には是非オススメしたい (上下の青い無限)
    • 笑えるだけでなく、他にもいろいろと楽しませてくれる (M&L日記)
    • シリアスな戦闘シーンもありで、ほのぼのと殺伐が妙な具合に入り混じった妙味ある読後感 (Alles ist im Wandel)
    • なにより平凡な男子中学生の視点が雰囲気出ていて◎ (Shamrock’s Cafe)
  • アストロノト! /赤松中学 (優秀賞) →感想リンク
  • 地を駆ける虹 /七位連一 (佳作) →感想リンク
    • ファンタジー小説としてみると、0点。良いところなし (うぱ日記)
    • ストーリーはイヤボーンなどのお約束に則りつつ、キャラクター配置がかなり特殊になっていて面白い (ウォーターバード::Reading LightNovels)
    • 世界観やエレメントの設定は面白かったけど、主人公が気に入らなかった時点で微妙 (まあいいか。)
    • 悲劇の主人公みたいな感傷に浸ってるのが厨二病っぽくて気持ち悪い (ラノベ365日)
  • 魔女ルミカの赤い糸 /田口一 (佳作) →感想リンク
    • ラブコメとしては楽しめるのですが、この物語全てをこれで乗り切るには一押し足らない (M&L日記)
    • 足舐めとか足舐めとか足舐めシーンは素晴らしいの一言 (上下の青い無限)
    • 全体的に漂う怪しげな雰囲気が結構良かったんですが...終盤がちょっぴり超展開 (まあいいか。)
    • しかしそれにしても……なんかエロス描写がやたら生々しいな (Alles ist im Wandel)
    • MFJのいつものツンデレかぁと思っていたら、意外に純愛、いい感じに読みを外された (読書の羅針盤 ~ JV44の日記)
  • ヒトカケラ /星家なこ (佳作) →感想リンク
    • 独特な雰囲気のラブストーリーでした。意外と面白かったな (随想)
    • トリッキーな構成と優しい独白形式の文章がいい感じに噛み合って切ない恋愛青春譚を演出しています (上下の青い無限)
    • これは良かった。少し寂しくて哀しくて、優しい気持ちになれるお話 (Alles ist im Wandel)
    • まったりと、それでいて透明感漂う雰囲気が伝わってくる物語でした。オススメ (booklines.net)
    • エロゲというか泣きゲー系の文法に終始した感じだな。キャラクタが薄くてどうしようもない (gobbledygook@book - bookグループ)

スーパーダッシュ文庫(第6回スーパーダッシュ小説新人賞)


富士見ファンタジア文庫(第19回ファンタジア長編小説大賞)

[ 2007年秋のライトノベル新人作品 ]


2007 12 9

ソフトバンククリエイティブ GA文庫
シャギードッグII 人形の鎮魂歌 ~defeated~ /七尾あきら

カッコイイっ!! ……のだけど、1巻以上にチグハグな部分が酷くなってるなぁ。いや、「シーンを格好良く描ければ、ストーリーがおかしくてもよい」という方針で書いてるんだろうけど、さすがに限度というものがあると思うんですが(^^;。行き当たりばったりではなく、多少は、整合性も考えて欲しいなぁ。

そゆわけで、遺伝子改造を行い、脳内に戦闘プログラムをインストールして闘う近未来バトルアクション第二段。帰ってきたオズとの学園生活が始まる……。ということなんだけど、1巻では、やたらと突っかかってくる幼なじみのまりんと、不思議な少女、オズ、そして、主人公、大介の三角関係、という構図だったのが、この2巻では、ほとんどそれが消えてかかっていて、がび~~~ん。そして、新ヒロインとして投入された無感情少女な沙織も、カバーまで飾っているのに、ストーリーラインから浮きまくっていて、無意味なキャラになっちゃってるんですが(^^;。やっぱり、シーン自体はカッコイイので読んでる最中は楽しめるけど、読み終えた後に振り返ると、どうしても不満が多くなるなぁ。なにより、恋する少女だったまりんが、ほとんど守銭奴になりつつあるのが、まったく持って残念無念。

[ シャギードッグ ]


ぽかいもの。徳間デュアル文庫新刊。
  • [文庫] 福音の少年 王立図書館十字軍 /加地尚武 (→感想リンク)

そいえば、何軒か本屋を回ってみてるのだけど、未だ、電撃文庫の新刊、『きみと歩くひだまりを /志村一矢(→Amazon)』が見つかりません。他の電撃の新刊は並んでるのに、なんでだろ? いや、たまたまだとは思うのだけど、正直、そんなに売り切れそうな作品ではないと思うんだけどなぁ。


2007 12 10

ライトノベルの起源。「エロゲーが未入手で、ライトノベルが入手済みのもの - 雲上四季 」を読んで、ちと気になったので、ライトノベルの起源とその後の流れを私なりに纏めてみました。ライトノベルの起源というと、やっぱり、1970年代前半辺りに置くのが一般的かしらん。ちなみに私は、菊地秀行/夢枕獏から入った人なので、1970年代の空気は、実感として分かってません(^^;。『幻魔大戦』や『ダーティペア』辺りはアニメなら普通に見てたんだがなー。
  • 1916年 吉屋信子の『花物語』が連載スタート

    ↑ コバルト文庫に連なる少女小説の起源といわれてるけど、さすがに、ライトノベルの起源とは言えないか(^^;

  • 1971年 『超革命的中学生集団』発売 ← 『ライトノベル☆めった斬り!(大森望/三村美衣)』のいう起源
  • 1973年 秋元文庫創刊 ← 早見裕司氏のいう起源 (早見裕司 ジュニアの系譜)
  • 1975年 ソノラマ文庫創刊
  • 1976年 集英社文庫・コバルトシリーズ(後のコバルト文庫)創刊
  • 1977年 新井素子、氷室冴子デビュー ← コバルト文庫の方向性を確立
  • 1977年 『クラッシャージョウ』スタート
  • 1979年 『真幻魔大戦』スタート
  • 1980年 『ダーティペア』スタート
  • 1982年 『魔界都市』『キマイラ・吼』スタート ← ソノラマ文庫の方向性を確立

    1970年代前半に中高生向けの作品が目立つようになり、そして、ジュニア向け文庫が創刊。70年代後半から80年代前半にかけて、それぞれの文庫のカラーが確立されていく、という流れ。あと、1970年前半に中高生向けの作品が目立つようになった背景には、SFの浸透・拡散の流れがあるようなので、それを考慮に入れると、もうちょっと起源は前と言ってもいいのかも。ジュニア小説に大きな影響を与えたというNHKの少年ドラマシリーズの放映開始が1972年。その第一話の原作『時をかける少女』の連載開始が1965年。『時をかける少女』は学習雑誌の中学三年コース/高一コースに連載されていたことからも、バリバリに中高生向け。

  • 1982年 徳間アニメージュ文庫創刊
  • 1982年 『銀河英雄伝説』スタート
  • 1984年 『宇宙皇子』スタート

    1980年代に入ると、アニメ化やノベライズで、アニメの影響も見えはじめる。当時はアニメブームの真っ只中。1977年『ヤマト劇場版』がヒット。そのヒットを受けて翌1978年に『アニメージュ』『アニメック』が創刊。その後、『ガンダム』が1979年、『マクロス』が1982年、『ボトムズ』が1983年と続く。しかし、1986年の『ガンダムZZ』の頃にはブームはほとんど下火になっていて、『アニメック』が1987年に休刊。1980年代後半になると、アニメは冬の時代と呼ばれ影響力は弱くなり、代わってゲームの影響が強くなる。

  • 1984年 X文庫創刊
  • 1987年 X文庫ティーンズハート創刊

    コバルト文庫の成功を見て、講談社がティーンズハートを創刊。改行を多用する芸風を開発し、1990年代前半にかけて少女小説の一大ブームを形成する。

  • 1988年 富士見ファンタジア文庫、角川スニーカー文庫創刊
  • 1988年 『ロードス島戦記』スタート ← ファンタジーブームの火付け役
  • 1988年 『聖エルザクルセイダーズ』スタート
  • 1988年 『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』スタート
  • 1988年 前田珠子、1989年 若木未生デビュー ← コバルト文庫がファンタジー路線へ
  • 1989年 『無責任艦長タイラー』スタート
  • 1990年 『スレイヤーズ!』スタート

    『ロードス島戦記』『スレイヤーズ!』からはじまるファンタジーブームへの流れは、それまでのジュニア小説の流れよりも、むしろ、RPG関連の流れから来ていると見たほうが良さそう。少なくとも、富士見ファンタジア文庫の創刊の経緯は RPG辺りの流れを受けたもの。『ザナドゥ』が1985年、『ドラクエ』が1986年、『FF』『Ys』が1987年。また、1980年代中頃に流行ったゲームブックも影響を与えてると見るべきで、『火吹山の魔法使い』が1984年。先日の TRPGのまとめ も参考。

  • 1990年 NIFTY 上で“ライトノベル”という言葉が生まれる (神北情報局: 名付け親だぞ)

    “ライトノベル”と言う名前の誕生は、ソノラマ、コバルト、スニーカー文庫の台頭を受けてのもの。そして、1990年代に入ると、1980年代後半に蒔かれたファンタジーと少女小説の一大ブームが発生。

  • 1992年 『十二国記』スタート
  • 1992年 『<卵王子>カイルロッドの苦難』スタート
  • 1993年 電撃文庫創刊
  • 1993年 『爆れつハンター』『MAZE☆爆熱時空』スタート ← あかほりさとる
  • 1993年 『ヤマモト・ヨーコ』スタート
  • 1994年 『オーフェン』スタート
  • 1995年 『スレイヤーズ!』アニメ化

    1990年代前半は、ファンタジーブームと少女小説ブームだけでなく、あかほりさとるを中心にメディアミックス展開でも盛りあがる。あと、ファンタジーブームは1990年代前半とされることが多いけど、『スレイヤーズ!』がアニメ展開していたのは、1990年代後半なんだよなぁ。『スレイヤーズ!』の部数のピークも1996年ということだし。

  • 1998年 『ブギーポップ』スタート
  • 1998年 『マリみて』スタート
  • 1998年 『フルメタ』連載開始

    『ブギーポップ』は、ライトノベル史的に一つの区切りとされることが多いけれど、『ブギーポップ』によって何かが変わったというより、1990年代前半のライトノベルブームに対しての一つの区切りという意味合いの方が大きいと思う。まあ、『エヴァ(1995年)』の影響と学園異能の関連性を考えてもいいかもしれないけど。

  • 2000年 『キノの旅』スタート
  • 2001年 『天国に涙はいらない』スタート
  • 2002年 『インフィニティ・ゼロ』スタート

    2000年代に入って『To Heart(1997年)』『ONE(1998年)』『Kanon(1999年)』といった美少女ゲームの影響も目立ちはじめる。

  • 2002年 『灼眼のシャナ』スタート
  • 2003年 『涼宮ハルヒの憂鬱』発売
  • 2003年 『撲殺天使ドクロちゃん』スタート
  • 2003年 『彩雲国物語』スタート
  • 2004年 『マリみて』アニメ化
  • 2004年 『ゼロの使い魔』スタート
  • 2004年 『ライトノベル完全読本』『ライトノベル☆めった斬り!』『このライトノベルがすごい!』発売 ← いわゆる「ライトノベル評論ブーム」

    そして、ライトノベル評論ブームの以前/以降で区別されるケースも、見かけるようになってきた予感。『マリみて』『ハルヒ』のアニメ化と評論ブームで、ライトノベルが注目されるようになった、というのが最近の流れかしらん?

  • 2005年 『灼眼のシャナ』アニメ化
  • 2006年 『涼宮ハルヒの憂鬱』アニメ化

[ ライトノベルの起源とその後の流れ ]


2007 12 11

メディアワークス 電撃文庫
とらドラ6! /竹宮ゆゆこ

お前ら、眩しくすぎるだろっ!! 今回は、北村話。いやもう、青春ど真ん中な内容にくらくらくるなぁ、こんちきしょっっっ!! 10代特有の真っ直ぐさをとことん描き切った内容は、もう、眩しくて眩しくて。散りばめられたギャグと、ウレシハズカシな恋愛模様も、当然、いつも通りのハイクオリティで、ホント最高だっ!! 眩しすぎるよ、10代。そして、独身(30)に大笑い。単なるラブコメにとどまらず、ほんと素晴らしい内容に仕上がってるよなぁ。……しかし、この展開で、これからどういう方向に進むつもりなんだ?

[ とらドラ! ]


『花物語』は、私は買って読んだものの途中で投げてしまった人なので、にんとも(^^;。富士見の『くりいむレモン』はともかく、『マリみて』の経緯は、1998年小説スタート、2000年とか2001年とか、しばらく経ってネットでも見かけるようになって、2003年漫画化、2004年アニメ化という流れだと思うんですけど、私もネットで見かけるようになってから読んだ口なので、ネットで見かけるようになった切っ掛けは知らないんだよなぁん。


2007 12 12

メディアワークス 電撃文庫
ラッキーチャンス! /有沢まみず

日本一不運な少年・外神雅人の下に、新人福の神・キチがやってくる。スワティ? いや、むしろ、サワディか? を思い出しましたよ。<をい ……や、あとがきに書かれているように、“軽く笑えるラブコメ”として、非常に出来が良いです。軽く楽しいノリは、さすが、『いぬかみっ!』の有沢まみずということで、レベル高いなぁ。ホント、確かに、よく出来ているんだけど、……すみません、ちと軽すぎて、私には合わないかも(^^;。いやまあ、3話の展開はなかなかクるものがあるし、エピローグにはかなり惹かれるんだけど、続きはどうしようかなぁ。

[ ラッキーチャンス! ]


「まんが王倶楽部」の投げ込んだ石の波紋が大きかった説。確かに、『マリみて』のヒットはそういう経緯という話があったかも。2001年春に「まんが王倶楽部」で Web記事掲載。その後、IRC/Web日記、まいじゃー、電撃大王でブレイクという経緯は、ネット経由の口コミ形成という点でも、なかなか興味深い。


2007 12 13

メディアワークス 電撃文庫
9S〈ナインエス〉 memories /葉山透

外伝の短編が3つ。悪くはないけど物足りない、という辺りが、正直な感想かなぁ。例えば、「亜麻色の髪の娘」なんかは、ストーリー的にはベタに泣ける話なんだから、もっと演出的に泣ける話に仕立ててくれれば、良かったんだけどなぁ。

そゆわけで収録されてる3編は、新人時代の八代と幼かった由宇を描いた「夏の日の空になりたい」、麻耶と闘真の出会いを描いた「Romantic holiday」、勇次郎の初登場をキーとした「亜麻色の髪の娘」。まあ、幼いころの由宇や麻耶は可愛いね、というのが全てで、物語としてはどれも食い足りない感じが(^^;。まあ、外伝だし、これはこれで悪くはないけど、それよりも早く本編の続きが読みたいなぁ。

[ 9S〈ナインエス〉 ]


2007 12 14

徳間書店 徳間デュアル文庫
福音の少年 王立図書館十字軍 /加地尚武

だははははっ、トールキンにラブクラフトかよっ!! ネタの仕込みは楽しく、ラストは感動的で好きなんだけど、……ただ、あからさまに下手だよなぁ。むしろ、未完成品? や、シーンの要/不要の選択が不十分だったりしてストーリー構成が明らかに酷い。まあ、このシリーズはもともと構成は酷いんだけど(^^;、この巻はなおさら酷い部分が目立ってしまっている感じ。

そゆわけで、仮想の書架世界を管理する姉妹たちは、皆、眼鏡っ娘。そんな、眼鏡っ娘たちにピンチが迫る、という話。まあ、前巻で、世界を巻き込む大きな話を描いてしまったので、続きは書きにくいだろうなぁ、とは思っていたのだけど、やっぱし、しんどいなぁ。構成も酷いし、キャラの魅せ方も微妙。せっかく、楽しいネタをいろいろ仕込んでるのに、もったいない。正直、あまりに完成度が酷く、出版するレベルになってないと思ったんだけど、もうちょっと、なんとかならなかったのかしらん?

[ 福音の少年 ]


ぽかいもの。電撃文庫新刊。 や~っと、志村一矢の新刊を発見。って、なんでこんなに見つけるのに苦労してるんだ(^^;。

2007 12 15

メディアワークス 電撃文庫
きみと歩くひだまりを /志村一矢

ゴミ。志村一矢の作品は、『月と貴女に花束を(→感想)』がすげー好きなので、期待しつつ新作に手を出したのだけど、ダメダメでした。前作『麒麟は一途に恋をする(→感想)』でも感じたのだけど、なんでこんなに、設定を作るのと、ストーリーを組み立てるのが致命的に下手なんだ? ベタなストーリーを書かせたら、これ以上なく面白い作品を生み出せるのに、わざわざ自分の不得手な方向に進んで、ゴミを生み出さないでくれよ。っていうか、誰かどうにかしてくれ(T-T)。

いや、この作者の人、なんとなくカッコイイ設定を場当たり的に追加したがるのだけど、フィーリングだけで設定を作ってるようなので、意味のある設定になってなくて、どうにも矛盾だらけで説得力がどんどんなくなっていく上に、ストーリー上の制約にもなってしまって、どう見ても、ドツボにはまってるのんな。ここまで、世界背景や人物設定ががめちゃくちゃな作品は、そうそうないと思うよ。まあ、こういうむちゃくちゃな世界観の話は、そもそも考えて読んだら負けなのかもしれないけど、そうはいっても限度はあるよね。少なくても、ここまで頭悪い話は、私には読めません。

それにしても、あとがきで、「もとは異世界ファンタジーだったのにダメ出しをくらって今の形に」みたいな話が書いてあるのだけど、現代ファンタジーでここまで酷いのに、いったい、その異世界ファンタジーは、どこまで酷かったんだ? そりゃ、志村一矢に異世界ファンタジーは、あまりに無謀だとは思うんだけど、修正してこれなのか……。

[ きみと歩くひだまりを ]


2007 12 16

森博嗣の断筆宣言かぁ。そこまで計画立ててるのは凄いなぁ。残り15作で、内訳が、Gシリーズ(→感想) 6、Xシリーズ(→感想) 3、百年シリーズ(→感想) 1、新シリーズ 3、単発 2。新シリーズは、中央公論新社ということで、萌絵絡みではないんだろうから、萌絵は G + X の あと 9冊か……。


2007 12 17

メディアワークス 電撃文庫
アスラクライン(9) KLEIN Re-MIX /三雲岳斗

一話っきりのネタかと思ったら、一冊通してそれで行くのかっ!! いやぁ、笑った笑った、大笑い。なかなか楽しい短編集でしたっ。まあ、ストーリーはラスト以外はほとんど進展はなく、どの短編もたわいない内容でしたが、たまにはこういうのもいいかな。あと、オマケとして収録されていた、中学時代の智春を描いた「ずっとキミを見てた」も、笑えるだけでなくホロリとくる良質の短編に仕上がっていて良かったです。

[ アスラクライン ]


うちのWebページを作ってから、今日で 12年。スイートミントは 12才……。

はじめてのTRPG、初セッション編。私のキャラは、下僕を従えたお嬢様(そして、ちんまい娘)。わがまま放題のハズが、むしろ下僕にコントロールされまくりっ、ヘタレ下僕の癖にっ!! や、詳細は以下参照 → 永山さんdeltazuluさんゐんどさん平和さん

プレイしたのは、『ナイトウィザード』という奴だったのだけど、リプレイは当然、アニメや小説など関連商品も含め、結局、何も知らずにプレイしたので、そこら辺はちと問題だったかもしれず(汗;。戦闘も、MPもプラーナも消費しないまま、いつのまにか通常攻撃しかしてないうちに終わってしまったので、次は、こー派手な戦闘がしたいところだなー。って、うちの娘は、問答無用で蹴る殴る撃つな娘なのに、ぜんぜん撃ち足りねぇ。<をい

あと、はじめて TRPGをプレイした印象を書いておくと、前に調べたときに、「キャラになりきったり」「物語を創作したり」という話もあって、確かにそういう要素もあるけれど、なんやかんやで、ふつーにゲームなのな、と思ったり。いろいろ変な話は聞いてたので、もっと、すごく怖いモノを想像してましたよ(^^;。

[ TRPG体験記 ]


2007 12 18

[漫画]『海皇紀(34) /川原正敏』、購入&読了。いよいよロナルディアとの決戦開始。だはははっ、色気って(笑)。そして、うわっ、この期に及んで、そんなキャラが登場ですかいっ。っていうか、まだ、生きてることになってたのかっ!! いやぁ、ロナルディア側にも出来る人間が出始めて、今後の展開が、マジ、楽しみだなぁ。

実写『ドラゴンボールZ』に田村英里子が出演 - ヤムチャは韓国人俳優 | エンタテインメント | マイコミジャーナル。まさか、えりりんの名前が出てくるとは。

冬コミ前後の飲み会情報、募集中です。川崎or新宿なら、川崎の方がいいかなぁん。って、もう来週なのか。


2007 12 19

メディアファクトリー MF文庫J
魔女ルミカの赤い糸 /田口一

エロいなぁ。微妙な部分も多いのだけど、基本は王道的なラブコメなので、なかなか楽しめました。……まあ、全身を舐めまくるという設定と描写が全て、と言う気もしますが(^^;。

第3回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作。地味な少年・羽田琴也は、美少女にいきなりタックルをかまされ、思いっきり踏みつけられる。そして、その美少女は言う「わたしを愛してくださる人に、ようやく巡り会えたのです!」と。……というわけで、電波で壊れた性格の美少女・留美華の一目惚れなラブコメ。まあ、もう一人のヒロイン、雨宮さんがぜんぜん絡めていないとか、琴也が留美華を好きになっていく過程がさっぱり描かれていないとか、その他いろいろと作者の力量不足が目立つ部分も多いのだけど、全身を舐めまくるという設定の勝利かなぁ。期待を裏切らない展開も、なかなか面白かったです。

[ 魔女ルミカの赤い糸 ]


ぽかいもの。ガガガ文庫新刊。
  • [文庫] 人類は衰退しました(2) /田中ロミオ (→感想リンク)

2007 12 22

小学館 ガガガ文庫
人類は衰退しました(2) /田中ロミオ

SF的なネタが増えた印象で、それはそれで楽しいのだけど、ただ、気の抜けた妖精さんとの会話が減ってしまっていて、ちと残念。あの気の抜けた会話の雰囲気が好きだったんだけどなー。

そゆわけで、人類が衰退し妖精さんがのほほんと生きる未来を描いた『人類は衰退しました』の第二段。今回は、「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」と「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」の中編2編。特に、「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」の時間ネタは、出来がいいなぁ。なかなか楽しく好み。そしてやっぱり、のほほんとした雰囲気は相変わらず、素晴らしいですなっ。和む和む。ただ、妖精さんとの会話が減って、むしろ妖精さんが SF的なギミックを提供する立ち居地になってしまっているのが、ほんと残念だなぁ。まあ、SFは SFでいいのだけど。

[ 人類は衰退しました ]


帰宅すると、そのまますぐに気絶してることが多い、今日この頃です。

ぽかいもの。スーパーダッシュ文庫&MF文庫J、新刊。
  • [文庫] 初恋マジカルブリッツ いま、愛に生きますっ! /あすか正太 (→感想リンク)
  • [文庫] ゼロの使い魔13 聖国の世界扉 /ヤマグチノボル (→感想リンク)
  • [文庫] ねくろま3。 /平坂読 (→感想リンク)
って、行きつけの本屋さんでは、スーパーダッシュの新刊は、『初恋マジカルブリッツ』以外見当たらず。なぜぇ~~。

2007 12 23

メディアファクトリー MF文庫J
ゼロの使い魔13 聖国の世界扉 /ヤマグチノボル

超最高傑作級っっっ!! スゲーよ、超スゲーよ。あんた凄すぎるよ。いつも通りのサイトとルイズかと思ったら、そういう展開かいっ!! 構成の組み立て方が、シンプルながらも素晴らしいよなぁ。いやぁ、いいルイズでした。そして、タバサの立ち位置が美味しいなぁ。

女王アンリエッタのロマリア訪問。情勢は、対ガリア、そして聖地奪回へと動いていく……。と、物語も大きく動き、待て次巻。とにかく続きが待ち遠しいなぁ。ほんと、今後はどう進めるつもりなんだろう。……それにしても、教皇がラスボスにしか見えないのは、どういうことだ(笑)。

[ ゼロの使い魔 ]


三連休はすべて休出な予感。これでも冬休みまでに仕事が片付くとは思えないんだよなぁ(汗;。

ぽかいもの。スーパーダッシュ文庫&ファミ通文庫、新刊。
  • [文庫] 修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕 /八薙玉造 (→感想リンク)
  • [文庫] “文学少女”と月花を孕く水妖 /野村美月 (→感想リンク)
  • [文庫] 暴風ガールズファイト2 /佐々原史緒 (→感想リンク)
コバルトの新刊もあるところにはあるらしいのだけど、私は見つけられず。しょんぼり。

[漫画]『おおきく振りかぶって(9) /ひぐちアサ』、購入&読了。やっと、3回戦か。相変わらず面白いのは確かなのだけど、単行本で読んでると、あまりに進展が遅くて欲求不満だ(^^;。

沢村さんの 冬コミ本、限定公開。冬コミの会場に行くのはあまりにしんどいので、なにか行かずに入手できる方法はないかしらん。<をい

MyMiniCity に 登録してみたり。アクセスが増えると街が発展するらしいのだけど、……おもしろいのかしらん?

↑よく分からなかったのだけど、アクセスする URL によって、発展するものが変化するのか。 ただ、やっぱりこー、街を育てるより、女の子を育てるとかそういう方がおもしろいよかーん。

2007 12 24

来月の新刊チェック。ラノベの杜 と 某書籍購入支援 から。
  • 12/21 [文庫] 夢の守り人 /上橋菜穂子
  • 12/26 [文庫] マリア様がみてる キラキラまわる /今野緒雪
  • 01/09 [新書] タカイ×タカイ /森博嗣
  • 01/09 [漫画] る~む! ROOM NO.1301(1) /さっち
  • 01/10 [文庫] シュレディンガーのチョコパフェ /山本弘
  • 01/10 [文庫] ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・ふぉー /新井輝
  • 01/10 [文庫] とある魔術の禁書目録(15) /鎌池和馬
  • 01/10 [文庫] ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド /上遠野浩平
  • 01/10 [文庫] 護くんに番外編で祝福を!(3) /岩田洋季
  • 01/19 [文庫] ザ・サードVIII 迷宮の街の忘れもの /星野亮
  • 01/19 [文庫] 量産型はダテじゃない!2 /柳実冬貴
  • 01/25 [文庫] アストロノト!(2) /赤松中学
  • 01/25 [文庫] 魔女ルミカの赤い糸(2) /田口一
『ザ・サードVIII』は、もともと2006年7月発売予定だったのか。一年半の延期って、そのままフェードアウトしちゃいそうなもんだけど、出るだけ凄いなぁ。

ぽかいもの。Style-F新刊。
  • [小説] イグナシス覚醒 レジェンド・オブ・レギオスII /雨木シュウスケ (→感想リンク)

2007 12 25

集英社 スーパーダッシュ文庫
修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕 /八薙玉造

この作者の人、めちゃ上手いや。あのラストシーンから繋げるのは、かなりどうかと思ったのだけど、第二巻としては、ほとんど完璧、理想的。マジに良く出来た内容で、めちゃ面白かったぁっっっ!!

そゆわけで、下品なエミリー様を描いた第二段。ノーフォーク家の三男・グレンは、憧れのエミリー様の護衛騎士になるべく修道院へ。しかし、そこではじめて出会ったエミリー様は想像とは全く異なり、とにかく下品で傍若無人だった……。と、コミカルで下品な内容はそのまま、きちんとえげつない展開も用意されていて、マジに素晴らしい。ホント、続編には不安を抱いていたのだけど、いやぁ上手いなぁ。第二巻の作り方としては、ストーリー構成等、ほんと理想的。まあ、もうちょっと重く容赦なくてもいいとも思ったのだけど、それはそれか。第三幕も用意されているそうで、続きも非常に期待です。

[ 鉄球姫エミリー ]


ぽかいもの。新潮文庫新刊。
  • [文庫] 夢の守り人 /上橋菜穂子

最近、購入ペースに読了ペースが追いついてないので、ちと注意が必要だなぁ。年内に購入予定なのは、残るは、『マリみて』と『Fate/Zero』の新刊、2冊か。って、ぐはっ、『Fate/Zero』の公式ページ を見ると、大晦日の秋葉売りは、16:00からなのか。コミケの終了時間合わせなんだろうけど、なんとめんどくさい時間。

ありがとうございますぅ~。って、さすがに献本というまでには(^^;。……とりあえず、沢村さんのブースの場所をメモ → 由梨事 : 月曜日 東地区 “Q”ブロック 26a  "緑青"

そいえば、コミケ期間中は、12/29(土)12/31(日) のオフ会に参加予定。どちらもまだ参加者募集中らしいし7,8割はいつもの人な予感なので、ニューカマー募集、と無責任に書いてみる(^^;。


2007 12 26

集英社 スーパーダッシュ文庫
初恋マジカルブリッツ いま、愛に生きますっ! /あすか正太

いろいろと唐突すぎる展開だよなぁ。まあ最近は、とりあえず、エンゲージというか、ぇちしーんがあればなんでもいいような話になっていて、そもそも、はじめから内容がないのでアレなんだけど(^^;。……もう一人のリリスが出てきたりしてるけど、いたっていつも通りの内容。姫沙樹が笑えるなぁ。

[ 初恋マジカルブリッツ ]


2007 12 27

メディアファクトリー MF文庫J
ねくろま3。 /平坂読

メイド喫茶に裸エプロン、そしてエッチで外道。……もはや、シリアスな部分は欠片も残ってないな(笑)。

そゆわけで、スケスケ純愛ラブコメ第三段。今回は、貧乏人のソリスがメイド喫茶(というよりもコスプレ喫茶?)でバイトを始める、という話。良い意味で軽く頭の悪い内容が、読んでて非常に楽しい。面白かったです。まあ、中身らしい中身はないけどな(^^;。

[ ねくろま。 ]


ぽかいもの。コバルト文庫新刊。
  • [文庫] マリア様がみてる キラキラまわる /今野緒雪 (→感想リンク)

2007 12 28

集英社 コバルト文庫
マリア様がみてる キラキラまわる /今野緒雪

みんなそれぞれ遊園地デートへ。しかし、どの組もムードは暗く……。と、『マリみて』らしいトラブルと仲直りの話。トラブルがあっても、多少重いネタでも、最近の『マリみて』は、いつも通りのまったり風味だよな。……しかし、乙女が「リバース」ってのはどうよ(笑)。

[ マリア様がみてる ]


2007 12 29

エンターブレイン ファミ通文庫
“文学少女”と月花を孕く水妖 /野村美月

がはぁっ~~~~~~~~。いやもう、うわ~、うわ~、ラストが凄まじい。今にも明るい声が聞こえてくるような描写の中で心葉の独白が、むちゃくちゃせつない、せつなすぎる。あとがきに“内容的には七話目の予告編を兼ねている”と書かれているように、非常に想像力がかき立てられて、続く卒業編が非常に待ち遠しいなぁ。

今回は番外編。遠子と心葉の一夏の経験。二人は 80年前に惨劇が起こった曰く付きの別荘に滞在することに……。と、いやぁ、あまりに無防備な遠子先輩にくらくらです。とにかく、可愛すぎるよ遠子先輩っ!! 見え隠れする心葉への想いを描いておいて、そして、あのエピローグだからなぁ。全てがラスト 2ページにあるような内容で、ホント、続きがめちゃくちゃ楽しみ、待ち遠しいっ!!

[ “文学少女”シリーズ ]


2007 12 30

エンターブレイン ファミ通文庫
暴風ガールズファイト2 /佐々原史緒

青春ど真ん中な正統派スポ根として、やっぱり出来が良いなぁ。いやぁ、王道王道、素晴らしい。ただ、「折れないこころで」という章タイトルは、読みながらやたら気になったので、もうちょっとどうにかして欲しいと思ったりもしたけど(^^;。

廃部同然だった聖ヴェリタス女学院ラクロス部がやがて日本一を目指す、というスポ根モノ。今回は、残りのメンバ集めから、初の大会出場まで。1チーム12人という競技は、人集めの過程を描くにしても、その後各キャラを立てていくのも、ちょっとムチャな人数だと思っていたのだけど、そんな不安はなんのその、きちんと描けていて、Good、Good。その後の合宿、そして試合も、きちんと盛り上がる盛り上がる。……ただ、お嬢様学校らしいイベントも恋愛展開もほとんどなかったりするのは、ちと残念無念。

[ 暴風ガールズファイト ]


2007 12 31


趣味のプログラミング。いきなり日記スクリプトを 1から書き直してみました。これでうちの日記もなんとなく2.0だっ。……それにしても、うちの日記スクリプトは、10年近く前に作ったコード を接木しながら使ってたんで、かなり酷いことになっていたのだけど、1から書き直しても、さほど変わった気がしません(汗;。というか、機能的にはダウングレードしてるんで、手間かけてマイナスにしかなってない予感が(T-T)。

まあ、日記の機能的には、はてブ等の SBMにリンクしてもらい辛い構造になっている点は気になってはいるけど(はてなに入ってるか否かみたになコミュニティ的な問題、と言う気もするけど)、コメントやトラックバックを実装する気はあまりないんで、基本的には、今のままで不満はないんだよなー。……最近のブログ/Web日記の流行は、twitterとかいう奴でしたっけ? アレも機能がどーこーではなく、コミュニティが重要という感じっぽいしなー。