薔薇色にチェリースカ


集英社 スーパーダッシュ文庫
薔薇色にチェリースカ /海原 零

挿絵はなかなかエロくていいねぇ。……でも、肝心の話は、微妙。なんというか、キャラも設定も、作り込みが甘い感じなんだよなぁん。特に、設定は、ちとツッコミどころが多いだろ~。B級なノリを狙ってる部分もあるんだろうけど、もうちょっと整理できなかったのかなぁ。まあ、今回は物語の導入に過ぎないので、今後に期待ではあるのだけど。

そゆわけで、理事長に弱みを握られたヒロは、理事長の犬として蔑まされながら学園生活を営む日々。勝気でツンデレ系な人外の美少女と幼なじみをヒロインとして、敵側にも勝気なお嬢様を配し、ヒロの明日はどっちだ!? という話? 学園設定はあまりにチープで酷い感じなので、もうちょっとキャラをメインにドラマを盛り立てて欲しいな。現時点では、正直、『銀盤カレイドスコープ』に比べるとかなりがっくり、素直に『ブルー・ハイドレード』の続きを書いてくれたほうが数段マシ、というレベルだと思うので、マジにもうちょっと頑張って欲しいところだよなぁ。

[ 2007.08.28 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
薔薇色にチェリースカ2 /海原零

綺羅崎ヒロは、理事長から地下教会の破壊を命じられる。地下教会へ向かうヒロとチェリースカ。そこで語られるチェリースカの正体、そして彼女の宿命とは? ……う~ん、キャラのやり取りは悪くないけど、設定、構成ともに、やっぱ酷いなぁ。1巻の時も思ったのだけど、作り込みがぜんぜん甘くお話になってない。ダメダメ。続きはパスかなぁ。

[ 2007.11.29 ]