ぼくと、ぼくらの夏


文藝春秋 文春文庫
ぼくと、ぼくらの夏 /樋口有介

麻子は、もちっとセオリー通りに活躍すると思ったんだけどなー。まー、可もなく不可もないという感じの青春ミステリーでした。……それにしても、高校生の描写や扱いが、ライトノベルと違うのが印象的だったのだけど、春一はなんであんなんでモテモテなんだ?(笑)。

クラスメイトの自殺に納得できない二人―警察官を父に持つ春一とヤクザの一人娘の麻子は、級友の自殺の真相を追ううちに、だんだんと惹かれあっていく……。まー、ミステリとしてはふつーにおもしろかったかしらん。良くも悪くも予定調和な展開。そして、キャラはライトノベルを読み慣れてると、多少違和感を感じる予感。ツンデレという麻子はともかく、やっぱり春一がなぁ(^^;。むしろ、親父の方を主人公にしたほうが作風的には違和感がなくてよかったんじゃなかろうか。<をい

[ 2007.05.17 ]