僕と彼女のゲーム戦争
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争 /師走トオル -
おもしろい。おもしろいんだけど、知らないゲームばかりな件。『スペランカー』は聞いたことあるけど、他はまったく欠片もわからん。うーん、同じく実在ゲームをネタにしてる『ベン・トー』なんかだと、ある程度わかるので親近感もたまらないのだけど、ここまでわからないとアウェー感がハンパねぇ。
いや、カバーイラストはファミコンのコントローラを持ってるし、幼なじみとの回想シーンからしたらサターンやドリキャスがメインでも良さそうなのに、なんでそういうゲームのセレクションじゃないんだ? 最近のゲームで、しかも、ギャルゲーですらなかったら、そんなん知ってるわけないじゃん!!
それはともかく内容は、ゲームがより広く受け入れられている仮想世界で、高校の部活動でゲーム大会で青春をかける、高校生たちの物語。実在するゲームなんかを出してくるのが特徴だけど、それなら、なんでわざわざ仮想世界を強調するかなぁん。“子供手当て”は笑ったけど、設定的には、正直、現実世界を舞台にすることでも問題ない予感が(^^;。……で、この一巻は、ゲーム嫌いの主人公・岸嶺健吾が、はじめてゲームに触れて、大会に初参加するまでを描いた、まあ、プロローグなのな。ネタとなっているゲームがわからないのは残念だったけれど、愉快なキャラたちを揃えつつ、ゲームというキャッチーなネタを扱ってる割に、わりと王道で熱い青春部活モノに仕立ててあって、なかなか面白い。続きは、まだまだメンバ集めなんだろうけど、そのうち高校対抗のゲーム対決主体になっていくのかしらん? これは続きが楽しみすぎるっ!!
[ 2012.09.26 ]
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争2 /師走トオル -
権田原(T-T)。
JGBC初代チャンピオンの権田原は、主人公たちの目指すべき目標、超えられない壁的な立ち位置のハズなのに、ゲームから離れたときのふつーのジャパニーズサラリーマンぶりが、なんともせつない。……いや、現実よりゲームが受け入れられている世界という設定だったら、麻雀が受け入れられている『咲』の世界のようにプロとして活躍できるとか、せめて『ベン・トー』の狼たちのように、戦場から離れても、一癖も二癖もあるようなキャラとして描けばいいのに。ゲームから離れたときのリアルに等身大なサラリーマンの姿は、いかにゲームを極めようとも、しょせん社会では役に立たないことを突きつけているかのようで、夢も希望もなさすぎるよ(T-T)。
それはともかくこの2巻は、金髪ロリ巨乳でツンデレな杉鹿まどかが参入。敵役の平泉がちょっとチープすぎるところはダメだけど、仲間を助けてチームの結束を強める展開は、部活ものの王道で楽しい楽しい。フラグ立てもお約束。ネタになっているゲームは、やっぱりさっぱりわからないのだけど、あまり自分から動くタイプでない岸嶺を、上手く動かす瀬名先生の立ち位置がなかなか面白いね。杉鹿もお約束な反応でグッド。……しかし、杉鹿メイン回なので仕方ないけど、天道の影がいっきに薄くなった予感。てっきり、平泉の止めを刺すのは、天道かと思ってたんだけどなぁ。いや、こういう展開だと、ゲームで勝つだけでなく、最後はより強い権力で叩くのが、お約束だと思うんですけど。
それにしても、次巻は図書館の眼鏡っ娘か。これはいよいよ楽しみすぎるっ!!
[ 2012.10.05 ]
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争3 /師走トオル -
幼なじみの眼鏡っ娘・みやびちゃん参戦。いきなりのラブコメ展開で、にやにやしながら読んでたのだけど、一応、お約束的にライバル高校登場で、部活モノらしく、全国大会優勝を目指していくのは変わらずか。前半のノリのまま、ゲーム対戦は忘れて、ラブバトルなハーレム展開中心で進んでいってもよかったのに(^^;。ただ、みやびちゃんは待ちに待っていた眼鏡っ娘キャラだけど、幼なじみで、眼鏡っ娘で、アイドル声優で、セガマニアと、いろいろと属性を詰め込みすぎだよなぁ。もう一人ぐらい女の子キャラだして、属性を分担させたほうが良かったような……。
しかし、当初はメインヒロインかと思ってた天道のほうは、マジ、空気になりつつあるな。もはや、瀬名先生と同じく、単なるチームメイトの一人になってしまってるような……。
[ 2012.10.08 ]
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争4 /師走トオル -
うわぁ、格ゲー、めんどくせー。覚えること多すぎ。いや、バーチャの頃は、私も、よくゲーセンには行ってたのだけど、10年以上足が遠のいてるうちに、基本的な技を出すだけでも、こんな複雑なシステムになってたのか。その上で、勝つためにはいろいろと覚えることがたくさんあるって、今、新たに格ゲーをはじめる人っているの? こんなに新人の参入障壁高かったら、衰退する道しかないような……。まあ、私がよくプレイしてたのは、『バーチャ』『龍虎の拳2』『餓狼スペ』『KOF』『ソウルエッジ』辺りで、『ストII』は、もともと良く知らないのだけど(汗;。そもそも、ゲーセン行っても、CPU戦しかしてなかったので、こんなメンドクサイ駆け引きとかやってなかったしなー。
というか、格ゲーって、女の子キャラを自分の好きなように動かすのが楽しいギャルゲーの一種なのに、男キャラを選択するってのが、そもそも訳がわからない。『ストII』から増えたキャラは知らないんだけど、まあ、『ストII』ってことなら、リュウじゃなくて春麗一択じゃないのー?<をい
それはともかく、内容のほうは、えっと、小説じゃなくて、ゲーム攻略を物語風に纏めたと言う感じになっちゃってるんですけど(^^;。さすがにこれは、正直、小説としての方向性を取り違えてるようにしか思えないのだけど、一応、これはこれでアリなのか?
[ 2012.10.10 ]
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
僕と彼女のゲーム戦争5 /師走トオル -
『東方』は、さっぱりわからんのよ(汗;。そーゆーわけで今回ネタになったゲームは、『みんGOL』『ぷよぷよ』『東方』の三つ。……考えてみたら、私、ギャルゲーしかやらない人なので、そうそうよく遊んでたゲームが出てくるわけもないんだけど(^^;。
それはともかく、うれしはずかし女の子だらけのゲーム合宿って、いや、岸嶺強すぎだろっ!! うーん、集中力とちょっとしたアドバイスだけで、さすがに、上級者に勝てるとは思えないよなぁ。話の展開もムリ筋で強引、さすがにちょっと、ストーリーの組み立てが雑じゃね? ゲーム対戦とラブコメは楽しいのだけど、設定と展開が、どうにも説得力がないというか、出来が粗い気がしてならないんだよなぁ。演出もちょっと地味すぎて、集中力で勝つにしても、せめて「水魚のポーズ」程度のインパクトはちょっと欲しいよなぁん。
[ 2013.07.09 ]