電波的な彼女


集英社 スーパーダッシュ文庫
電波的な彼女 /片山憲太郎

いい意味でお約束な展開ときちんとした文章力でなかなか読ませる。これでデビュー作ですかー。や、内容的には必ずしも好みではないのだけど、わりと面白かった。

そゆわけで、『このライトノベルがすごい! 2006』で比較的上位(11位)で読んでなかったので買ってみたり。去年のスーパーダッシュ小説新人賞の佳作らしい。不良少年で周りから孤立するジュウが、電波な堕花雨に告白?されて、なんやかんやで三角関係になったり、連続殺人に巻き込まれたりする話。ライトノベル的な演出は取り入れてるけど、むしろファウスト系とかに近いかしらん。とにかく、教科書通りにきちんと伏線が貼られた堅実なストーリー構成が、Good。まあ、そのせいで、先の展開がわかりやすく犯人もバレバレなので、ミステリとしてはどうかとも思うのだけど、私的には、奇を衒った内容よりも、こういうしっかりした構成の方が好きなので、善し。ただ、堅実なのでちと地味な印象なのと、ファウスト系っぽく対象年齢がちと低めっぽいのが、私的にあわなかったりして、そこら辺がちと残念だったり。

しかし、現時点で続刊も出てるわけだけど、それだと、藤嶋の扱いが、すげーもったいねーーーっ!!

[ 2005.12.05 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
電波的な彼女 ~愚か者の選択~ /片山憲太郎

うわぁ~~、前巻同様、めちゃえげつない話を書くなぁ。や、壊れた世界でそれでも真っすぐに生きる少年を主人公とした青春モノで、ちと中高生な低年齢向けっぽい雰囲気は気になるのだけど、文章や構成はよくできてるし、ネタの使い方もなかなか巧くて Good。おもしろい。

そゆわけで、全世界の幼女を眼鏡っ娘化しようと目論む“えぐり魔”vs 柔沢ジュウの対決を描いた第二巻。なるほど、エロゲやる人は犯罪者ですかそうですか。<ちげー。や、デビュー作の続編としてどうするのかと思ったけれど、投入された新キャラ二人もなかなかキレてて良いですな。ただそのぶん、雨の出番が少ない風味なのが、ちと残念だったりもするけれど。あと欲を言えば、もっと光の出番も増やして欲しかったんだけどなぁ。<キャラ的には、雨と光の姉妹がやっぱ美味しいと思うのですけど(^^;。……とにかく、デビュー二作目でこれだけきちんとした内容が書けるのは、ほんと素晴らしいですなぁん。

[ 2006.01.07 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ /片山憲太郎

あああぁ、ほんとに巧いや、片山憲太郎っ!! 相変わらず、嫌な内容で好きなタイプの話ではないのだけど、読んでてほんとに面白い。素晴らしいっ!!

そゆわけで、不良くずれの柔沢ジュウとその奴隷の堕花雨。今回は、無差別イジメを繰り返す謎の集団と対決する、という話。相変わらず、ジメジメとした嫌な内容なのだけど、キャラの立て方や演出が、非常に巧くて面白いですなっ!! 光といい円といい、ほんとに魅力的なキャラに見せてるよなぁ。ただその分、雨の出番が少ないのが残念無念。あと紅香もどこ行ったっ!!

[ 2006.02.08 ]

片山憲太郎