Fate/Zero
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Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」 /虚淵 玄 -
だははははっ、ライダぁぁぁーーーーーっ!! いやぁ、最後には、おそらく切なく哀しい結末が待ち受けてるんだろうけど、この1巻については、ライダーとそのマスターのキャラの組み合わせが楽しく、そのためもあって、豪快なストーリーに仕上がっています。めちゃくちゃ面白いっ!! 書き手が虚淵玄になっても、違和感なく『Fate』らしい雰囲気のままで、ホントいいねぇ。
そゆわけで、『Fate/stay night』の舞台から10年前、一世代前の聖杯戦争を描いたのが本作。衛宮士郎の養父でイリヤの父でもある衛宮切嗣、遠坂凛の父である遠坂時臣、そして、『Fate/stay night』でもおなじみの言峰綺礼に、セイバー、ギルガメッシュといった辺りが死闘を繰り広げますっ!! まずはキャラの顔見せ&序盤戦といった感じなのだけど、それぞれの聖杯戦争に対する想いを描くことで切なさを煽りつつ、そして、熱い闘いに突入、セイバー危機一髪っ!! といった展開で、とにかく面白かったです。……3巻までは執筆済み、2巻は3月発刊予定ということで、続きがとっても待ち遠しいです。
参考:
感想メモリンク → 平和さん、 けんじょさん、 ゆーいちさん[ 2007.01.16 ]
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Fate/Zero Vol.2 「王たちの狂宴」 /虚淵 玄 -
だははははっ。ライダー、マジに、素晴らしいぃ~~~。いや、これぞ狂宴、狂ってやがる。まさか、そんな展開になるとはっ!!(爆笑)。ほんとに、いい味だしてる、っていうか、ライダーが登場するだけで、作品の雰囲気が全く別物になるわけですがっ!! いや、ほんとに素晴らしいぃ~~。
そゆわけで、勢いを増すマスター&サーヴァントたちの闘い。悲劇への行く先を見せはじめるケイネスとソラウ、そしてランサー。衛宮切嗣と久宇舞弥の関係を想うアイリスフィール。そして、衛宮切嗣とセイバーの軋轢は深まっていく。……と、重い雰囲気を纏うストーリーの中で、豪快で器の大きなライダーこと征服王イスカンダルと半人前のマスター・ウェイバーの関係が、とにかく魅せます。この『Fate/Zero』は、衛宮切嗣の哀しい話であるだけでなく、ウェイバーの成長物語としての側面を打ち出してるのが、ほんとに素晴らしいです。いつの日か、ウェイバーも彼らと並び立つ時が来ることを想像するだけでも、ほんと胸が熱くなるなぁ。
参考:
感想メモリンク → ゆーいちさん、 平和さん、 和泉うららさん[ 2007.04.02 ]
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Fate/Zero Vol.3 「散りゆく者たち」 /虚淵 玄 -
うわぁ~~~~~~、むちゃくちゃ重い展開になってるなぁ。そして、対キャスター戦のスケールの大きなこと、大きいこと。ほんと、「凄ぇ……凄ェよ! マジ凄ェえ!」by 雨竜龍之介。
キャスターの暴走により混乱の極みに陥る冬木市。そして、雁夜と時臣の対決。じょじょに壊れていくアイリスフィール。非道で冷酷な切嗣と、とうとう破綻するセイバーとの関係。いやぁ、いよいよ次巻で最終巻というこの段に到っては、愉快で豪快なライダーも影が薄くなり、スケールの大きさと重苦しく凄まじい展開ばかりが目立つ印象。ほんと凄い展開になってるなぁ。中でも凄かったのは、キャスター戦のバーサーカーだよな。あんなもんなで使うのか、みたいな(笑)。あとは、時臣の凛や桜に対する想いも見所で、ほんとに続きが待ち遠しい。……しかし、これで、4巻で終わらせるとすると、4巻にどれだけ詰め込みつもりだ(^^;。
[ 2007.07.30 ]
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Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」 /虚淵玄 -
最高傑作、期待に違わぬ最終巻。ライダーとウェイバーのラストは、熱く、そして感動だよなぁ。この『Fate/Zero』は、単なる過去話というだけではなく、ウェイバーの成長物語としての側面を持たせた部分が、最高に素晴らしかったのだと思う。
第四次聖杯戦争もいよいよ最終決戦へ。サーヴァントたちの限界を越えたバトル、衛宮切嗣と言峰綺礼の死力を尽くした対決、そして、あの悲劇が待ち受ける……。と、めちゃ激しいバトルの数々っ!! うわぁ、ギルガメッシュと綺礼って、ここまで強かったのかっ。スゲーーーよっ!! その熱いバトルより素晴らしいのが、紡がれる切嗣、アイリスフィール、舞弥の、それぞれの想い。交わされるライダーとウェイバーの心。そして、すべては次代に引き継がれていく……、と。悲惨な結末がわかっている話なのに、非常に綺麗に感動的に仕立ててあって、マジに素晴らしすぎるっ!! 最高の物語でした。
[ 2008.01.02 ]