2007年 1月 1日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ とらドラ4! /竹宮ゆゆこ -
おおっ、マジに、そういう展開に持っていくつもりですかっ。素晴らしい、素晴らしすぎますっ。もう、今後の展開が、めちゃくちゃ楽しみですっ!!
夏休み。竜児、大河、みのりん、亜美、北村の五人は、亜美の別荘へ旅行に。互いに仲の進展を狙う竜児と大河はいろいろ画策するが、いったい、どうなる!? といった内容。や、相変わらず良くできたラブコメで、にやにやしまくり。小ネタのキレは今までと比べると減じている予感で、大笑いするような感じはなかったのだけど、むしろ、正当なラブコメとして、非常におもしろかったです。もうもう、多少の進展をみせ、そこから予想される今後の展開が、これまた非常に楽しみ。次巻はいつだーーーーっ!!
参考:
感想メモリンク → ゐんどさん、 新型さん、 deltazuluさん、 kanadaiさん、 リッパーさん、 adramineさん、 INNさん、 iris6462さん、 あずみん、 御伽さん、 うららさん、 永山さん、 mizunotoriさん、 けんじょさん、 ゆーいちさん、 コモリケイさん[ とらドラ! ]
▽ 昨日は浅草で迷子になっていたり(^^;。そんなこんなで、本年もよろしくお願いいたします。この日記も、今年で 12年目になりますが、干支が一回りしそうな勢いですなっ。
2007年 1月 2日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ 護くんに女神の祝福を!(10) /岩田洋季 -
エメレンツィア~~~。や、パーティーからのその後の展開は綺麗に仕上げていて、Good。ただ、あまあまラブラブな部分が少なかったせいか、ちょっと物足りなかった予感も。
南の島での初Hがおあずけになってしまった護と絢子は、帰国後も微妙にぎくしゃくした日々。一方、エメレンツィアの留学期間も残り僅かとなり、日本滞在中の最後のイベントになるであろう修学旅行がはじまる……。あとがきによると、残り 2冊でシリーズ完結ということもあるためか、ラストエピソードに向けて地固めといった印象の巻でした。エメレンツィアの話はいまさらな感じもあったのだけど、わりと綺麗にまとまっていて、満足。ただ、護と絢子の関係は、唐突感が強くいまいち納得できない上、やっぱりいちゃいちゃラブラブが弱くて、物足りないのがなぁ。そもそも、もうちょっと、仲に進展があっても良かったと思うんだけど(^^;。
参考:
感想メモリンク → 新型さん、 deltazuluさん、 adramineさん、 iris6462さん[ 護くんに女神の祝福を! ]
2007年 1月 3日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ とある魔術の禁書目録(12) /鎌池和馬 -
最高傑作級ぅーーーっっっ!! や、凄いところで次巻に引いてるので、実際の評価は、次巻次第だと思うのだけど、各シーンも、全体の構成も、これ以上なく素晴らしい。ああああ、めちゃくちゃ続きが読みてぇーーーっ!! ……それにしても、御坂はめちゃくちゃ可愛い。もうもう、転がりまくり。ごろごろごろごろ~~~。
そゆわけで、御坂美琴は罰ゲームと称して上条当麻を呼び出す。一方、一方通行(アクセラレータ)と打ち止め(ラストオーダー)の二人は新しい住まいに移ることになるが……。もうもうもうもう、めちゃくちゃ素晴らしいですっ!! 素晴らしすぎますっ!! 『とある魔術の禁書目録』らしいラブコメのエッセンスと、そして熱い展開がきちんと描かれていて、これ以上なく素晴らしいです。キャラ的にも、とにかく、御坂が、そして御坂妹も非常においしくて、もうくらくら。そして、いよいよ始まった佳境とも言える展開が、うひ~~~~~。
今までは「下手だけどおもしろい」というのが、『とある魔術の禁書目録』への評価だったのだけど、今回は、おもしろいだけでなく、構成面でもきちんと上手く仕立ててあって、ほんと信じられないくらい素晴らしいっ!! とにかく次巻が狂おしいほど待ち遠しいですっ!!
参考:
感想メモリンク → 新型さん、 deltazuluさん、 iris6462さん、 ゆーいちさん、 永山さん、 INNさん、 御伽さん、 mizunotoriさん[ とある魔術の禁書目録 ]
▽ [TV]『ダーウィンが来た!』を見てたら、まちりんが顔出ししてますよっ!! うわっ、しかも、アフリカ取材までっ!! 素晴らしい、正月特番ですっ!!
2007年 1月 4日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ ソラにウサギがのぼるころIV /平坂 読 -
わりと綺麗な第一部完といった感じ。続編は売上の問題で微妙らしいのだけど、このイラストじゃ、売上が悪いのも仕方がないかな。まあ、ここで終わるのも綺麗なので、それはそれでいいかもしれず。
「赤月祭」編後編。仲間とともに演劇を作り上げようとするユウ、スタッフとして奔走する聖司、そんなユウと聖司を見守る陽子、芙深のために闘おうとする御厨、互いの想いに気づき始める藤堂とくおん、それぞれの想いを抱きながら「赤月祭」は進行していく……。いや、とにかく綺麗な青春グラフィティ。平坂読らしさは減じてる部分もあるんだけど、むしろいい感じに綺麗な青春モノとして纏まっていて Good。《ムーンチャイルド》の成り立ちの謎についても、ある程度明かしていて、ここで打ち切られてもいいように組み立てられているのは、ちょっと切ないかな。……内容は良いのだけど、なんというか、イラストがなぁ。もちっとマトモな絵師に、イラストを発注すればよかったのに。シリーズがここまで進んで今更だけど、編集者はきちんと仕事をしてるのか?
参考:
感想メモリンク → けんじょさん、 永山さん、 読丸さん、 コウさん[ ソラにウサギがのぼるころ ]
2007年 1月 5日
とりあえず、2007年を占うとしたら、以下の3点でしょう。
- ハルヒの影響は?
- ガガガ&ルルルはどうなるのか?
- 萌え系(オタク向け)ライトノベルはどうなるのか?
▽ 1. ハルヒの影響は?
2006年のライトノベルを振り返ると、いちばん大きなニュースは、『涼宮ハルヒの憂鬱』のブームでしょう。では、このブームは、2007年にどう影響するでしょうか? 結論から言えば、影響は少ない、または、限定的であると言えそうです。
何故、影響が少ないかといえば、ライトノベルの場合は、あるシリーズが売れたといっても、それに近い別のシリーズが引きづられて売れるということはないようです。なので、出版社の立場で『ハルヒ』のような作品を増やそうとする戦略をとる可能性は少なく、実際、今のところそういう動きはありません。まあ、ここら辺は『マリみて』が流行った時と一緒ですね。エロゲとかだと、そういう雰囲気の作品が出てくるかもしれませんが。
ただ、限定的に影響があるかもしれないとすれば、メディアミックス的には、『ハルヒ』の次として、異世界ファンタジーより学園ラブコメ、ストーリー重視よりもキャラ重視の作品が着目されるようになるのではないかということと、あと、新人賞の応募作には、『ハルヒ』っぽい作品が増えそうということ。ただ、そういう応募作品は、なかなかデビューまで生き残れないと思いますが。
▽ 2. ガガガ&ルルルはどうなるのか?
最後の大型新規レーベルとして、小学館からガガガ文庫とルルル文庫の創刊が予定されています。ガガガとルルルの特徴は、なんといっても「大手出版社による参入」である点でしょう。つまり、創刊時にはそれなりの営業を行うことができ、いざとなったら売れ線の作家や絵師も引っ張ってくるようなことができ、人気漫画のノベライズなんてこともしてくる可能性があります。そしてそれは、参入が成功しても失敗しても、ライトノベル全体への影響が大きいということです。 ……まあ、スーパークエスト&パレット文庫の前例があるので、ぜんぜん影響はないんじゃない?という説もありますが(^^;。
で、そのガガガ&ルルルが目指す方向性は、「10代中高生向けで電撃文庫のマーケットを避けるようなもの」のように見えるのだけど、果たして成功するのでしょうか。成功するとしても、既存のライトノベルとは異なるマーケットを形成することが前提のようです。つまり、既存のライトノベルに関しては、成功しても失敗しても、悪い影響が出る可能性のほうが高いと見ています。
▽ 3. 萌え系(オタク向け)ライトノベルはどうなるのか?
ここ数年、10代の中高生だけでなく、20代30代の読者も獲得していると言われているライトノベルですが、この20代30代向けのライトノベルはどうなるのでしょうか? ライトノベルの中でも、20代30代向けの作品は大別すると三つあって、一つが竹宮ゆゆこに代表される萌え系のライトノベル、もう一つが桜庭一樹に代表されるライトノベル以外でも通用しそうな越境系のライトノベル、あとの一つは、1990年代前半に回帰するようなファンタジー系のライトノベルです。ただ、ファンタジー系のライトノベルは、三浦良やいわなぎ一葉のように注目できる新人も出てきてますが、まだ、核となるような作品は出てきてないように思えます。
この20代30代向けのライトノベルのうち、萌え系ライトノベルは、いい加減、市場的にも作品的にも飽和してきてるので、そろそろつらいんじゃない?と一昨年ぐらいには思ってたりしてたのだけど、MF文庫Jの堅調な様子を見てると、まだまだ続くのではないか?と考え直しています。萌え系ライトノベルの読者は、20代30代のオタク系の読者なわけだけど、つまり、この読者層がわりと堅い層を形成してるじゃないかなー、と。一方、越境系のライトノベルも堅調なのですが、ただし、ライトノベルから出て行って戻ってこない傾向が強くなっているように思えます。例えば、橋本紡や米澤穂信は、すでにライトノベル作家じゃなくなりつつありますよね。
で、結果として、20代30代向けのライトノベルは、萌え系の作品の割合が増えるように思えます。萌え系では、今だ「ツンデレ」が優勢なので、なにか転換が欲しいところ。あと、方向性としては、エロ強化だと思うのだけど、どこまで行くかに期待です。<をい。ただ、20代30代向けのライトノベル全体では、萌え系の割合が増えると、ちょっと勢いが弱くなるように思えます。越境系と一緒にライトノベルの外へ出ろ、という話もあるかもしれません。
▽ そゆわけで、2007年のライトノベルについて書いてみました、ぐだぐだですが(^^;。なんというか、ただでさえライトノベルブームは収束する方向に推移してるのに、その傾向が強くなりそうな感じ。なにかブレイクスルーとなる作品が欲しまりです。
2007年 1月 6日
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
◆ ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~ /涼元悠一 -
『AIR』『CLANNAD』のシナリオライターとして有名な涼元悠一の書く伝奇モノ。そして、百合。なぜか女の子に人気のある女子高生・恵那は、ある日、立ち入り禁止の雑居ビルの屋上で、綺麗な外国の少女から突然キスされる……、という内容で、恵那をめぐる恋のバトルがなかなかおもしろいです。いや、幻想的な雰囲気をベースに、コミカルな味付けをしていて、Good。「3A ふれいや」ってなんだよ(笑)。……雰囲気優先で、ストーリー的にはぜんぜん動いてないというか、作者が遊びすぎでバランスはあんまり良くなかったりして、そこはどうかとも思うのだけど(^^;。
参考:
感想メモリンク → 狩田さん、 新型さん、 海獺さん、 mizunotoriさん、 コモリケイさん、 愛咲優詩さん、 megyumiさん、 INNさん、 ゐんどさん、 deltazuluさん、 t-snowさん[ ナハトイェーガー ]
2007年 1月 7日
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ホビージャパン HJ文庫
◆ うらにわのかみさま 夜空の海と炭酸と /神野オキナ -
のほほんとした神の代理戦争の2巻目。今回は、新キャラにドジっ娘巫女が登場、という話。ネタを満載した、いつも通りの神野オキナらしい内容で、それはそれで良かったのだけど、ただ、この作品で期待しているユウと霧人の初々しい恋愛ストーリーは、ちょっとボリュームが少なく、いまひとつ。新キャラの狭霧も、キャラは美味しいのだけど、ストーリー上はいてもいなくてもいいような、ちょっと微妙な立ち位置だしなぁ。
そいえば、1巻には巻数表示があるのに、2巻になったら巻数表示を消すのは、一体、どういうあざとい編集方針ですか(^^;。
参考:
感想メモリンク → あずみん、 deltazuluさん、 INNさん、 コウさん[ うらにわのかみさま ]
2007年 1月 8日
▽ [TVA]『セイントオクトーバー』#1。コナミ製作の変身少女モノ?? う~ん、OPはわりとおもしろいと思ったんだけど、本編は微妙だなぁ。
▽ [TVA]『京四郎と永遠の空』#1。うひぃぃ~、うわぁ~、うわぁ~。だはははっ、凄い、凄い展開だっ。うお~、かっちょいい、うはははははー。さいこー、めちゃくちゃおもしろぃぃーーーっ!! いやぁ、あの名作『神無月の巫女』を彷彿とさせるようなテイストっ!! 原作が介錯で、スタッフも一緒なのかしらん? 夢見る少女少女したモノローグと、物凄い設定が素晴らしすぎますっ!! いや、望月久代は望月久代だし、うわぁ、白馬って(爆笑)。……で、こずえちゃんはどうなったんだぁ~~っ!!
▽ [TVA]『神様家族』#1。桑島由一原作ライトノベルのアニメ化。昨年、CSで放送していた奴が地上波初登場って感じ? ……原作は未読なのだけど、神様見習いの佐間太郎を中心にしたラブコメって感じかしらん? う~ん、ギャグのセンスは、正直好みじゃないなぁ。キャラデザも好みから遠い予感で、好み的にはダメかしらん。
▽ [TVA]『まなびストレート』#1。うわぁ~、めちゃおもしろい。元気娘のドタバタコメディって感じかしらん? キャラデザ、演出ともに好みの線。ていうか、スタッフも金月龍之介とか見る名前の人を揃えてて手堅いしなぁ。うわ~、こういう演出はやっぱ好きだなぁ。……って、どういう懐かしいED曲を持ってきますかっ!! えっと、ウェP(^^;。
▽ [TVA]『マスター オブ エピック』#1。すみません、番組冒頭のくだらない前説で切りました。
2007年 1月 9日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ アスラクライン(6) おしえて生徒会長! /三雲岳斗 -
今回は、ギャグ中心のおバカな連作短編。……三雲岳斗のギャグ中心の作品は、高確率でいまいちなのだけど、やはり今回もいまいちでした。いや、極端に酷いとかつまらないわけではないんだけど、どうにもなー。
そゆわけで、石仮面の呪いで王様ゲームをやるハメになる「王様遊戯」、嵩月奏の巨乳の謎に迫る「コンプレックスπ」、謎だった第三生徒会会長が初登場する「おしえて生徒会長!」、嵩月奏と嬉し恥ずかし二人三脚な「ウィズ・ユー」の4編。まー、どれもギャグ中心で、いまいち。それでも、強いて言えば、「コンプレックスπ」がそれなりにおもしろかったかな。ただ、こういう、おっぱいおっぱいと言うネタは、ビジュアルがないとおもしろさ半減だと思うけど。……あとがきによると、“次の巻以降は、物語が大きく動いて怒涛の展開”ということなので、それに期待だなー。
参考:
感想メモリンク → deltazuluさん、 notDoさん、 ノネムさん、 INNさん[ アスラクライン ]
▽ 金澤文庫Hp にて、冬コミ配布のコピー誌のpdfファイルを公開ということらしい。新井輝氏によるメガネトークかー。
▽ [TVA]『SHUFFLE! MEMORIES』#1。うわっ、1話丸々使ってストーリーのない純粋な人物紹介ですよ。オフィシャルサイト を見ると、今回のアニメは、U局向けディレクターズカット版なので、はじめに人物紹介&設定の説明をしとこう、という腹なのかしらん。
2007年 1月 10日
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PHP研究所 PHP新書
◆ ウェブ新時代の「口コミ」戦略 ナンバー1になるためのビジネススタイル /小池晋一 -
中身があまりない上に、ピントがボケまくり。や、「口コミ」を中心に添えたパラダイムシフトについて書こうとしたものの、実際にはそんなに劇的なパラダイムシフトが起きてるわけではないためか、持論を補強するようなてきとーなネタもなく、ぐだぐだに終わってしまったのんね、という印象でした。……せめて、もっとネットを絡めた内容だったら面白かったのにぃ。
そゆわけで、購買行動の基本が、ブログや掲示板の「口コミ」を検索してから買うかどうかを決める時代、従来のマーケティング手法はもはや通用しない。この「口コミ」の時代を迎え、企業が取るべき戦略とは?という内容。結局、従業員を大事にする企業が生き残るという話で、期待していたブログとかSNSとかWeb2.0とかは、単に流行なので名前だけ出してみましたぐらいの勢い。象徴的なのが Google の扱いで、検索エンジンの企業というよりも、むしろ、従業員に優しい企業として出てくるのんな。や、ウェブ上の「口コミ」検索がキーになる話じゃなかったのかー。「口コミ」どうこうというよりも、筆者が理想とする企業像を語るという内容になっちゃってて、かなりガックリでした。
[ ウェブ新時代の「口コミ」戦略 ]
2007年 1月 11日
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
◆ BLACK BLOOD BROTHERS S3 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集― /あざの耕平 -
今回の短編集は、時系列的には、あの本編 5巻の事件が起こる前ということで、懐かしさと切なさと、あと、多少の違和感がごちゃまぜな感覚で読みました。本編がシリアスで重い展開に突入してるのに、まだ気楽だった頃のコミカルな作りの話だからなぁん。
で、今回の短編集でなにより面白かったのが、挿絵。<をい。いや、草河遊也の描く挿絵が、今回、やたら変なのが多くて大笑い。巻頭カラーや人物紹介の時点で、もう爆笑モノだからなぁー。……各短編の中では、ゼルマンの愛の奴隷・サユカをメインに描いた、第五話「ある吸血鬼の僕」がいちばん面白かったかしらん。サユカは眼鏡っ娘だしなっ!!
参考:
感想メモリンク → 葉月さん、 INNさん、 愛咲優詩さん、 水無月冬弥さん、 deltazuluさん
▽ [WIN]『潮風の消える海に /light』 を、とりあえず、Amazonで注文 してみる。
▽ そいえば、エロゲなんかだと、評価の高い作品があった場合、その作品はともかく、次回作の売上が伸びる、みたいな話があるけれど、ライトノベルではそういう話をまず聞かないのは、どうしてなんだろう? 出版社側が作家のブランド戦略を意識してないせい? それとも読者のリテラシーが低いため?
▽ いや、売上がいい=評価が高い証拠、という人がいるけれど、購入したあとに読むという時系列の関係上、特に発売直後の初速に売上が集中するオタクコンテンツの場合は、売上がいい=パッケージの魅力&広告&過去作品の評価、というのが正解だと思うのだけど、ライトノベルの場合は、売上への寄与の多くがイラストを中心にしたパッケージの魅力に依存するのはなんでだろ、と思ったり思わなかったり。
2007年 1月 12日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ 麒麟は一途に恋をする5 /志村一矢 -
華音も麻由も変わりすぎだろ(笑)。……ラストに向けて、やっとストーリーも大きく進展をみせ、非常に面白くなってきてますっ!! ただ、描写不足が目立つために、展開が不自然で作者の都合にしか見えなかったりする部分が多いのは、ちとどうしたものかと思うけれど。
そゆわけで、いやもう、買ってから1年近く放置してたよ(汗;。正直、ほとんどもう読むつもりはなくなってたのだけど、どうやら、きちんと7巻でシリーズが完結したという話を聞いたので。……いままで、ぜんぜん進まなかったストーリーが、やっと大きく動き始めてますよっ!! いやぁ、ストーリーが動き出すと、さすがきちんと面白いですっ!! やっぱり志村一矢の作風は好みなんだよなぁ~~。
まあ、動き出したのはいいけれど、描写が足りずイベントに唐突な部分が多い&作者の都合が見えすぎる、ってのが、ちょっとどうかと思うんだけど。あとはやっぱり、『月と貴女に花束を』と同じ世界というのは、かなり無理があるよなー。
[ 麒麟は一途に恋をする ]
▽ 講談社ノベルス新刊―『ηなのに夢のよう /森博嗣』、購入。
2007年 1月 14日
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講談社 講談社ノベルス
◆ ηなのに夢のよう /森博嗣 -
なっ、なんだってーーっ!! うわぁ~~、うわぁ~~~。うはははははっ。……や、ネタバレになるので、あまり内容には触れないけど、つまり、帯にあるように、“Gシリーズの転換点”というような内容。まさか今頃、そんなネタを持ってきて、そんな展開になるなんてっ!!
そゆわけで、変な首吊り自殺が発生っ!! 首吊り自殺はさておき<をい、瀬在丸紅子も登場人物欄に名を連ねるようになり、真賀田四季と過去シリーズの影が色濃くなってくる、といった内容。しかし、こー、完全に、萌絵と犀川の話になっちゃいましたねー。もはや、このシリーズのメインキャラであったはずの加部谷、海月、山吹の立場はいったい(^^;。私は、萌絵が出てればいいので、わりと満足なのだけど。<をい
参考:
感想メモリンク → C.Fさん、 parganさん、 itsukiさん、 けんじょさん、 deltazuluさん、 FOOLさん[ Gシリーズ ]
▽ TYPE-MOON BOOKS―『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」 /虚淵玄』、購入。
▽ [TV]『ETV特集「アフガン戦争」』。言うこと聞かずに無茶するアフガニスタン政府と見捨てることができずに翻弄されるソ連、というのは聞いてたけど、改めて見ると、ソ連、可哀想すぎる(^^;。結局は、ソ連も崩壊しちゃうしなぁ。……当然、一番悲惨なのは、アフガニスタンの人々なんだけど。
▽ 新書のクオリティが目に見えて低下してる、というのは、そうなんでしょうけど、ただ、新書の読者層が求めてるのは、「しっかりした内容があって読み応えがあるもの」ではなくて、「頭使わずさくさく読めて暇つぶしになれば可」ということだと思うんで、こんな内容でもいいのかなー、と思ったりもして(^^;。……粗製濫造は確かなんで、ちょっと情勢が変われば、一気に潰れていきそうな気はするけど。
2007年 1月 15日
▽ [TVA]『Project BLUE 地球SOS』#1。初っ端からアホなパイロット登場で見る気なくさせるなぁ。うわぁ、デザインはめちゃカッコイイんだけど、全体的に頭の悪い展開。まあ、演出なのはわかるんだけど。……ねーちゃん、そんな秘密が。いや、なんやかんやで、むちゃくちゃ面白いわけですが。
▽ [TVA]『ひだまりスケッチ』#1。蒼樹うめ四コマ漫画のアニメ化。わりと良く原作を再現してて、雰囲気も善し。ほのぼのとしていて良い感じです。
▽ [TVA]『Venus Versus Virus』#1。魔物ハンター? 茅原実里はわりといいね。って、長門と同じ声優というと、さっぱりイメージ違うわけだけど。……で、なんだ、変身はしないのか。
▽ [TVA]『コードギアス』#13。ずっと、ギャグアニメかと思ってみてたんですけど、なにこのシリアス展開っ!! って、コードギアスって全何話?26話? や、残り 1クール残して、この展開で大丈夫なのか?
▽ [TVA]『京四郎と永遠の空』#2。うははははっ、素晴らしい。なんだその展開は。いや、やっぱモノローグが素晴らしすぎる~~。うはぁ~、眼鏡っ娘ですよ。てゆうか、姫子、眼鏡かけてましたっけ? うわ~、だはははははっ、いかにもな意地悪な女ボスです。お決まりな姫子です。……っていうか、『京四郎と永遠の空』って、介錯のキャラ勢ぞろいな作品?<今更気づいた(^^;。や、文句なく最高傑作級が期待できる作品ですっ!!
▽ [TVA]『月面兎兵器ミーナ』#1。ゆりかもね(爆笑)。って、これはどういう話ですか(^^;。スペシャルサンクスに『電車男』の名前が見えるのだけど、『げんしけん』と『くじびきアンバランス』みたいな関係なのかしらん? ……とりあえず、中田譲治は渋いなぁ。胸は良く揺れるなぁ。
▽ [TVA]『まなびストレート』#2。うわ~、泣きたくなるぐらい暖かくて、いい話だなぁ。……アレ? 毎回、『ウェP』の曲のEDを使うわけじゃないんだ?
▽ これで、今期も一巡したかしらん? やはり、『京四郎と永遠の空』が頭一つ飛びぬけてる予感。あとは、『まなびストレート』に期待だなぁん。
▽ 「Aile」の趣旨と創刊について。一部で噂になっている、4月創刊予定のライトノベル雑誌『Aile』の趣旨についての編集長のコメントなのだけど、ゲームのシナリオライターの地位向上って時点で、いろいろ間違ってる予感が(^^;。そもそも、シナリオライターが既存の作家より優れてる点として、「登場人物への感情移入にしやすさ」「テンポ良く進むストーリー」「奇抜なアイデアから産まれた物語」を挙げてるように読めるのだけど、それって、ホントにシナリオライターの特徴なの?
2007年 1月 16日
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TYPE-MOON TYPE-MOON BOOKS
◆ Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」 /虚淵 玄 -
だははははっ、ライダぁぁぁーーーーーっ!! いやぁ、最後には、おそらく切なく哀しい結末が待ち受けてるんだろうけど、この1巻については、ライダーとそのマスターのキャラの組み合わせが楽しく、そのためもあって、豪快なストーリーに仕上がっています。めちゃくちゃ面白いっ!! 書き手が虚淵玄になっても、違和感なく『Fate』らしい雰囲気のままで、ホントいいねぇ。
そゆわけで、『Fate/stay night』の舞台から10年前、一世代前の聖杯戦争を描いたのが本作。衛宮士郎の養父でイリヤの父でもある衛宮切嗣、遠坂凛の父である遠坂時臣、そして、『Fate/stay night』でもおなじみの言峰綺礼に、セイバー、ギルガメッシュといった辺りが死闘を繰り広げますっ!! まずはキャラの顔見せ&序盤戦といった感じなのだけど、それぞれの聖杯戦争に対する想いを描くことで切なさを煽りつつ、そして、熱い闘いに突入、セイバー危機一髪っ!! といった展開で、とにかく面白かったです。……3巻までは執筆済み、2巻は3月発刊予定ということで、続きがとっても待ち遠しいです。
参考:
感想メモリンク → 平和さん、 けんじょさん、 ゆーいちさん[ Fate/stay night ] [ Fate/hollow ataraxia ] [ Fate/Zero ]
2007年 1月 17日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ 麒麟は一途に恋をする6 /志村一矢 -
それぞれに想いを抱きつつ、絶望的な戦力差のまま最終決戦へ。もう、ラスト直前ということで、容赦なくえげつないイベントの数々っ!! 素晴らしいっ!! ……でも、全体的には、ダメダメ(^^;。
いや、もはや継ぎ接ぎなだらけで説得力のない設定なのと、ぜんぜん描写が足りず、展開が作者の都合のように見えてしまって、加えて、肝心の“想い”がさっぱり感じられないのがなー。志村一矢らしくストーリーの要求に従ってきちんとえげつないイベントを入れることができるのは凄いし、たまに良いシーンもあるんだけど、でも、ストーリーが最低限理解できる程度のプロット然とした描写なのはなー。まー、とにもかくにも、残り一冊ということで、次回、最終巻に期待です。
[ 麒麟は一途に恋をする ]
▽ 私の言わんとするところは、あくまで、ライトノベル読者の購入動機に「同じ作家の過去の作品への評価」があまり見かけられないのはなんで?、という話で、“ライトノベルだからって波及効果が無い”という話とは、ちょっと違う予感。少なくとも、スニーカー文庫の売上増の話は、「ハルヒのアニメが良い広告になって棚に足を運ぶ客が増えた」ということであって、ここでもやっぱり、「谷川流が評価されて他の作品の売上も伸びた」という話にはならないんですよね。
▽ つまりは、よくライトノベルの売上の特徴として挙げられる「イラストで売上が左右される」「作家買いされることが少ない」ということに対する疑問でもあるのですが、そういう話だと、「高橋弥七郎が書くけれど、イラストが、いとうのいぢではないシャナ 」と「イラストが、いとうのいぢだけど、執筆者が違うシャナ」のどちらを買うか、という思考実験 は、非常に興味深いです。『シャナ』以外の作品についても当てはめてみると、いろいろと考えさせられます。
▽ あと、ビジネスよりの情報が少ない、コントロールしている、という話は、むしろ、出版社側もきちんとマーケティング的な情報を握ってないだけじゃないかなー、という気が(^^;。最近でも築地俊彦氏のブログで、“「自分の本がどこでどう売れているか」ってのはライトノベル作家が一度は思うところではありますが、まず調べきれなかったりします。結局発行部数に頼るしかない”という話もありましたけど、出版社側がまともに読者を把握できてないと言う話は、ちょくちょく聞こえてくる予感。また、これもよく聞く、打ち切り/継続の判断にアンケート葉書が大きなウェイトを占めているという話も、逆にいえば、アンケート葉書ぐらいしか、分析できる情報がないということなのかなー、と思ったり。
2007年 1月 18日
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平凡社 平凡社新書
◆ 東大脳の作り方 /安川佳美 -
タイトルの勝利だよなぁ。中身はフツーに、19歳の東大生(しかも女の子っ!!)が、自分の人生を振り返るというモノ。桜蔭首席卒業、東大理IIIといっても、19歳相応のほほえましい人生論が役に立つわけもなく、どうせなら、もっと禁断の女子校ライフとかにページを割いても良かったんじゃないかなー。とりあえず、桜蔭の女の子にはヲタも多いらしいゾっ!!<をい
そゆわけで、「私はこうして東大に合格しました」という合格体験記。類似の体験記にないこの本の売りは、「高校の授業だけで、塾にも予備校にも行ってません」ということなのだけど、今の受験生は現役でも塾や予備校に通うことがデフォなのかー。や、共通一次世代の私の頃には、現役高校生で塾や予備校に通うのは、そう多くはなかったと記憶してるのだけど。
で、東大合格の勝利の鍵は、中高一貫校によるカリキュラムということらしい。名門私立高校ならば、カリキュラムの出来が良く、それだけで問題ない(公立だとカリキュラムの柔軟性が低くNGらしい)。で、偏差値70オーバーの名門桜蔭に入るため、小学生の頃には親に言われるままに「四谷大塚」に通って、……って、結局、どこかで塾に行かないとダメなのねん(^^;。
結局、「親の言うまま桜蔭に入り、その後は学校のカリキュラムに従ったら、努力も苦労もなしに東大に入れました」という話になっちゃってて、東大志望の受験生やその親御さんは、これを読んでもどうしようもないぞ、と思ったり。勉強時間もあまり多くなく、もともとすごく頭が良い子なのよね。や、「先生の話を聞いていれば覚えられるので、ほとんどノートはとっていなかった」という話は、いったいどこの高畑くんですか。……しかし、これだけ挫折のないエリート一直線な道を歩んで来たにもかかわらず、それでいて、“ハングリー精神”とか“雑草魂”とか言うのは、さすがにちょっと違うだろー。
[ 東大脳の作り方 ]
▽ 単価が安くて「外れたらゴミ箱に捨てても惜しくない」値段だから。ライトノベルの主要ターゲット層である中高生には当てはまらないという気はしますが、一人あたりの購入冊数が多いオタク層にはある程度の説得力はあるかしらん? あー、オタク層に関して言えば、加えて、イラストで購入 → 購入冊数が多いので読まずに積む → いつまで経っても作家名で買うようにならない、という状況になりそうな予感も。……どちらにしろ、全体の品質が上がらずに「先細りで衰退」と事態になってしまうのか(汗;。
2007年 1月 21日
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新潮社
◆ 僕僕先生 /仁木英之 -
ニートでヘタレな王弁くんが、美少女仙人な僕僕先生に引き回される、という話。いったい、どこのライトノベルですか(^^;。
そゆわけで、第18回 日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作。“僕僕先生がたいへんかわいらしいのでライトノベル読みの人も読めばいいのに”というだけのことはあり、非常にライトノベルっぽい内容の話です。……うわぁ~~、僕僕先生に好意を持ちつつも、ひたすらヘタレな王弁くんと、王弁の気持ちを知っててからかいながら、たまにデレな感情を表に出す僕僕先生の関係が、なんとも絶妙。まあ、可愛いと噂の僕僕先生は、確かにツンデレで悪くはないけど、正直、好みではないのでアレなのだけど(^^;。
ストーリーはと言うと、中国の故事を絡めた奇想天外なファンタジー。ただ、あまり読者を見ずに好き勝手書いてる風な読みにくさがあって、その点は残念でした。や、「そのシーンを入れたかったのはわかるけど、話の流れからして無理あるだろっ!!」みたいな。あと、いまいち突き抜けてない中途半端さを感じる部分が多く、ラストも物足りなさを感じさせつつ終了。王弁くんと僕僕先生の関係は面白いんだけど、あとは世界観の醸成が上手いぐらい……、という感じの作品だったり。マジにキャラでぐいぐい押す、完全にキャラクター小説な作りだわ(笑)。
[ 僕僕先生 ]
▽ 富士見ファンタジア文庫新刊―『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで /細音啓』『抗いし者たちの系譜 再始の女王 /三浦良』、購入。
▽ [漫画]『天上天下(16) /大暮維人』も購入&読了。やっと現代に戻ってきたけど、もはやさっぱりストーリーについていけてません(汗;。
▽ [TVA]『コードギアス』#14。またギャグ展開に戻ったかと思ったら、いやぁ、ラストでやられたわ。ああいう展開、たまらなく好きなんだよなぁ。泣ける(T-T)。
▽ [TVA]『京四郎と永遠の空』#3。「拝啓 私の王子様」「拝啓 私の王子様」「拝啓 私の王子様」、うひ~~~。<ホントにマジにお気に入りらしい(^^;。や、まさか、バニラがそんな伏線になってるとはっ!!
▽ 2007年1月 の新刊情報 ゼータ文庫……がqあwせdrftgyふじこlp。いつまで経っても今月発売の Z文庫の情報が出てこず、リニューアル後の 竹書房のサイト からZ文庫のページも消失してる? という話。や、真相は、発売延期&サイトの構成の変更、ということのようなのだけど、苦戦が噂されるZ文庫だけに、いろいろ考えてしまうなー(^^;。
2007年 1月 22日
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
◆ 黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで /細音 啓 -
うわぁ~~、綺麗、感動、素晴らしいっ!! 新人作品としては、非常に良く出来た内容に仕上がっています。オススメっ!!
第18回ファンタジア長編小説大賞<佳作>。赤・青・黄・緑・白の五色を基本とした召還魔法が広く使われる世界。エルファンド名詠学舎に通う少女イブマリーは、ある想いを胸に、五色のどれでもない「夜色」の詠唱を、たった一人で夢見ていた……。いやぁ、イブマリーとカインツの二人の想いが、非常に綺麗に紡がれていて、Good。一世代下になる、クルーエール、ネイルらの成長物語としても、良く出来ていて、とにかく“綺麗”。新人さんなので、話の組み立てに、多少の難はあるけれど、ストーリーとしてもきちんと盛り上がり、やはりなんといっても、綺麗な想いと、綺麗なラストが、ホントに素敵ですっ!! あと、竹岡美穂のイラストも相変わらず素晴らしいです。ちょっと内容とは違和感を感じなくもなかったりしたけど(^^;。
参考:
感想メモリンク → 新型さん、 玲朧月さん、 Mr.もやしさん、 t-snowさん、 永山さん、 INNさん、 葉月さん、 iris6462さん、 うららさん、 adramineさん、 コモリケイさん[ 黄昏色の詠使い ]
▽ [TV]『NHKスペシャル グーグル革命の衝撃』。期待してた割には、ネットに触れてる人なら、わりと知ってるような内容で、ちとガッカリ。まあ、今後の部分はわりと面白かったかしら。……しかし、日本だと、まだまだ Yahoo! が強くて、Google と競争してるような状況だと思ったのだけど、こんなに、検索=Google を後押しするような作りの番組で、NHK的に良かったんだろうか? や、ちょっとした企業名でもモザイクかける NHK なのにっ!!
2007年 1月 23日
- 02/01 [文庫] 流血女神伝 喪の女王5 /須賀しのぶ
- 02/01 [文庫] スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee /冲方丁
- 02/01 [文庫] オイレンシュピーゲル 壱 Black&Red&White /冲方丁
- 02/01 [文庫] メガロ・オーファン 《遺世界》のものがたり(1) 運命の三人 /若木未生
- 02/10 [文庫] いぬかみっ!12 /有沢まみず
- 02/10 [文庫] なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。 /樹戸英斗
- 02/10 [文庫] 悪魔のミカタ666 スコルピオン・オープニング /うえお久光
- 02/10 [文庫] ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・すりー /新井輝
- 02/20 [文庫] 殺×愛6 ―きるらぶ SIX― /風見周
- 02/26 [文庫] 沈黙のフライバイ /野尻抱介
▽ そいえば、先日の呑み会で、富士見ファンタジア文庫新刊―『太陽戦士サンササン /坂照鉄平』と『ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ /尾関修一』をもらってしまってたり。どちらも、好みっぽくないので避けてたのだけど(汗;。
▽ そろそろ Vista が発売されるそうなので、うちのパソコンでも使えるのかしらん? とググってみる。半年前の記事だけど、「このPCではWindows Vistaが動かない?」によると、Aero を動かすには、メモリ1GB以上で、AGP8x+GeForce FX 5800/RADEON 9500/9700以降、もしくは、Intel 945以降? ……マザボから入れ替えないとダメじゃん。しばらくは、Windows2000 のままだなー。<そもそも XP ですらないわけですが(^^;
2007年 1月 24日
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
◆ 抗いし者たちの系譜 再始の女王 /三浦 良 -
いきなりのトンデモ設定と無理ある展開(T-T)。……それさえ気にしなければ、綺麗な最終巻なんだけどねぇ。いや、この最終巻の内容なら、せめてもう一冊ぐらいの分量はかけるべきだったと思うのだけど、もしや打ち切りに近いような状況だったのかしらん?
地震により目覚めた初代魔王エル。明かされる魔力の秘密。そして、初代魔王エルと皇帝サラの戦いがはじまる……。とにかく説得力のない説明と無理の多い展開が、あまりに酷くて絶望しそうになったけれど、エルvsサラの対決、そしてその後の攻防戦は、非常に面白かったです。いやもう、『抗いし者たちの系譜』らしく、きちんと策謀も絡めた熱い展開っ!! そして、綺麗な結末っ!! まあ、第一巻で終わってるような話を無理やり続けたようなシリーズだったわりには、総じて良かったかしらん。
参考:
感想メモリンク → deltazuluさん、 新型さん、 玲朧月さん、 野良猫さん、 リッパーさん、 INNさん、 mizunotoriさん[ 抗いし者たちの系譜 ]
▽ MF文庫J新刊―『かのこん6 ~ナギサのぱいぱいぷー~ /西野かつみ』『リミットレス! /須堂項』、購入。『かのこん6』は最後の1冊をギリギリ買えたのだけど、『暗闇にヤギを探して2』は、すでに売り切れてて、がっくし。
▽ あとは、[漫画]『さくらの境(3) /竹本泉』、購入&読了。ちゅーちゅーちゅー。いや、竹本泉の作品の作品の中でも、頭飛び向けてお気に入りです。ほのぼののほほんとしてて、ほんとに良いよなぁ~~。
2007年 1月 26日
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
◆ 太陽戦士サンササン /坂照鉄平 -
このタイトルで、まさか家族愛をメインに据えたシリアスな内容とはっ!! ……でも、それが仇になってる予感。シリアス色が強くなると粗が目立ってかなり酷いです。序盤に見せたバカなノリの方が、だんぜん面白かったと思うんだけどなー。
第18回ファンタジア長編小説大賞<準入選>。来間鉄斎は警視庁零課の刑事。異世界の勇者ジャバの宿るヘルメットを装着することで太陽戦士サンササンに変身、街の平和を守れっ!! というヒーローモノ。まあ、ヘルメットをかぶるだけで、変身はしないわけですが(^^;。……この内容で、変身ヒーローモノのオマージュでもパロディでもなく、いたって真面目な作りであることに、まずはビックリ。こういう真面目で熱い展開は悪くはないのだけど、こー、シリアスな内容のせいもあって、とにかく粗が目立つのがなー。中でも、キャラの心情描写が薄っぺらく、リアリティの置き方が変なので、キャラの行動に説得力の欠片もないのは、どうしたものか。ほんと、こういうキャラの思いや成長を描こうとした作品で、キャラが全く書けてないのは、致命的に酷い。本来美味しいはずの眼鏡ツンデレな麻琴なんて、あまりのペラペラなキャラの造形で、もはや鼻で笑うレベルでしかないぞ、こんちきしょうっ!!
参考:
感想メモリンク → iris6462さん、 INNさん、 平和さん、 deltazuluさん、 コウさん、 Shamrockさん[ 太陽戦士サンササン ]
2007年 1月 27日
▽ 買い損ねてた『暗闇にヤギを探して2 /穂史賀雅也』、購入。あとは、ファミ通文庫新刊―『声で魅せてよベイビー /木本雅彦』『108年目の初恋。 /末永外徒』も購入。
▽ アリスソフト、『戦国ランス』拡張シナリオファイル配布開始。いつもながら、アリスソフトは凄いなぁ。追加キャラに志津香ですかー。……って、『戦国ランスは』、4周目の途中で絶賛放置プレイなんだけど(^^;。
▽ そいえば、この前読んだ『僕僕先生』の作者の仁木英之さんは、ギャルゲの二次創作もやってた 人だったのかー。……そゆことなら、『僕僕先生』がラノベフォーマットなのはなるほど納得なのだけど、なんでその経歴で、ラノベでなく文芸方面からのデビューなんだ(笑)。
- 知ってる全てを話しちゃいけない /新井輝
- 形而上学奇蹟blog. /風見周
- 橋本紡オフィシャルblog
- すぱイしー ているず /支倉凍砂
- 来るなら恋して! /有沢まみず
- ichigo*girly /ハセガワケイスケ
- blog99 /須賀しのぶ
- L.F.H.T. miscellaneous notes /長野聖樹
- Haenschen klein... /築地俊彦
- ゆずはらのーと /ゆずはらとしゆき
- うさぎ屋本舗|Yufuko Senowo Web Site /妹尾ゆふ子
- Takano's diary /高野史緒
- 細やかな音色を啓してみよう /細音啓
- 日々、活字屋 /あすか正太
- 小川遊水池@blog /小川一水
- ディスウィークのリゾット /おかゆまさき
- G-Act Blog /三雲岳斗
- カサイズム日記 /葛西伸哉
- MEGALO VISION 若木未生公式blog
- 浅いっぽい /浅井ラボ
- 木ノ歌 詠の自省録
▽ まあ、作家さんが日記を公開することも良し悪しだとは思ってたりします。ふつーの人の日記と違って、基本的には、ファンサービスの一環で書かれてると思うのだけど、その観点で見て、わりと微妙なのもあったりなかったり(^^;。裏話が読めたり、本音が垣間見れたりするのは、面白いけれど。
▽ 作家さんの本音という話だと、前もちょっと話題になった 鷹見一幸氏の「雑家屋・鷹見商店・業務日記」がオススメです。特に、日記で感想を書いてる立場から読むと考えさせられる部分もあったり。ただ、基本的には愚痴の羅列で思い違いも多く、御家族のプライベート情報も無頓着に話題にされてたりして、明らかに人の目に留まることを考慮してない内容なので、周りに注意する人はいないのかっ、とも正直思ったりもするのだけど(^^;。
2007年 1月 28日
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富士見書房 富士見ミステリー文庫
◆ ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ /尾関修一 -
うわ~、きちんと練られた構成で、かなり良い出来だと思いますっ!! ゴシックホラーな内容で、あまりライトノベルらしくない部分もあるのだけど、富士ミスなら、コレもありかなぁ。や、富士ミスのくせに、ラブがないのはどうかとも思うのだけど。
第6回富士見ヤングミステリー大賞<佳作>。陰鬱な雰囲気の洋館。棺を背負い出入りする墓守。人形に偏愛する主人。血染めの日傘を差した女の幽霊の噂。突然止めてしまったメイドたち。一人残ったメイドのシャーロットは、出入りを禁じられていた部屋のドアを、好奇心に負け開けてしまう……。いやぁ、ほんとに構成の出来が良くて素晴らしいです。綺麗に収束するラストはある意味感動っ!! さらに、ホラー特有の怖さもきちんと表現できていて、Good です。好みとはかなり違うけれど、富士ミスにも、たまにはこゆのもいいかしらん。
ただ、同意見多数な予感もするけど、この内容でこのイラストはどうよ。いや、この作品の雰囲気には、少なくともアニメ調の絵は合わないと思うんだけどなぁ。富士ミスなんだから、実写系のイラストにするなり、もっと冒険してもいいと思うんだけど。あと、文体も、もっと重いものにした方が、雰囲気にマッチすると思ったり。ここまで出来が良いなら、イラストにしろ文体にしろ、もっとゴシックホラーな雰囲気に徹した方が良かったんじゃないかしらん。
参考:
感想メモリンク → 葉月さん、 読丸さん、 リッパーさん、 iris6462さん、 C.Fさん、 Shamrockさん、 deltazuluさん、 まいじゃーさん、 Mr.もやしさん、 hobo_kingさん、 コウさん、 雨野古飛さん[ ヴァーテックテイルズ ]
2007年 1月 29日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ 暗闇にヤギを探して2 /穂史賀雅也 -
うわぁ~、好きだなぁ。恋愛モノとして、非常に雰囲気が良いです。……ただ、描写が甘く、情報の提示の仕方も下手なので、出来はあまり良くはないのだけど。
ヤギ少女の千早先輩や幼なじみで着ぐるみな風子といった、ちょっと変わったキャラたちによる恋愛モノ。この2巻は、新キャラまひるの登場で、さらにハーレム化っ!! という感じかしらん。正直、出来は悪いんだけど、雰囲気が良くて好きだわ。終盤の生徒会室でのやりとりなんて、くらくらです。しかし、独特のまったりした雰囲気はいいんだけど、淡々としていていまひとつ盛り上がらない話なので、続きは大丈夫なのかしらん。1巻もそうだったけれど、ドラマの作り方が下手なのが、ちょっと不安です。
参考:
感想メモリンク → 永山さん、 新型さん、 C.Fさん、 deltazuluさん、 Shamrockさん、 御伽さん、 kanadaiさん、 コウさん、 hobo_kingさん、 iris6462さん、 zenonさん、 INNさん[ 暗闇にヤギを探して ]
▽ Amazonから、[WIN]『潮風の消える海に /light』、到着。
▽ “突き詰めると『感想を書くな。ファンごときは黙ってろ』って事だよね?”。作家さんの日記では、むしろそういうのが読みたいところ。<をい。まあ、本来、そういう本音は読者側に伝わってしまったらマズいわけで、作家側の意識の甘さとか、出版社の危機管理の問題に帰結しちゃうんだけど。むしろ、“プロの嘘つき”というより、非常にアマチュア的な発想と感じることが多く、もうちょっと専門家に見てもらったほうが良いんじゃないかしらん?と思ったりもして(^^;。
2007年 1月 30日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ かのこん6 ~ナギサのぱいぱいぷー~ /西野かつみ -
とりあえず、167ページのイラストが素晴らしいっ!! ということで。……お話の方は、今回は、夏で海水浴。相も変わらず、エロエロ話だったのだけど、凄かった前巻と比べてしまって、物足りなさを感じてしまう私は、ダメ人間ですか(汗;。まあ、ストーリーはともかく、謎の擬音をはじめとする文章だけでも、大笑いできる作品。なむこなむこってなんだよ(笑)。
参考:
感想メモリンク → deltazuluさん、 Shamrockさん、 iris6462さん、 雨野さん、 kanadaiさん[ かのこん ]
2007年 1月 31日
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エンターブレイン ファミ通文庫
◆ 108年目の初恋。 /末永外徒 -
女の子一人称のこっぱずかしい恋愛モノ。むちゃくちゃ好みだなぁ~~。
第8回えんため大賞優秀賞。『旧校舎』の付喪神と、12才のやんちゃな子供の恋愛モノ。女の子一人称のスタイルの効果もあって、非常に恥かしくピュアな雰囲気に仕上がってます。互いに気になる存在から、好意、初恋に変わっていく過程は、ほんと初々しいねぇ。……ただ、登場人物と関係ないところからストーリーが動いたりして、話の組み立てはいまひとつ上手くはないかしらん。あと、一冊でわりと綺麗に纏まってるので、続編とかはちょっといやんかも。
参考:
感想メモリンク → Shamrockさん、 新型さん、 永山さん、 まいじゃーさん、 Mr.もやしさん、 kanadaiさん、 deltazuluさん、 iris6462さん、 mizunotoriさん、 INNさん[ 108年目の初恋。 ]