ヒマワリ


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
ヒマワリ :unUtopial World /林トモアキ

主人公が眼鏡っ娘ということで買ってみた。うわぁ~~、めちゃくちゃおもしろいっ。痛快&爽快っっっ!! もちろん、眼鏡っ娘らしい落ち着いて物静かな性格のヒマワリも可愛いっ!! いやぁ、期待通りに気持ちよく進むストーリーがたまらないわ。ヒマワリこと眼鏡っ娘の日向葵が巻き込まれる、なんでもありのバトルゲーム。ひきこもりの文系風女子が、不良集団のバトルゲームに巻き込まれるとか、もう興奮するしかないストーリー展開だっ。ヒマワリ怖いよっ!!

ストーリー展開が爽快でとにかく読んでて楽しいのだけど、謎を散りばめた奥行を感じさせる設定もそそるなっ。近未来の人工島を舞台に、謎の精霊や薬物、そして魔人と世界的企業が暗躍する世界。あー、設定的には、あざの耕平の傑作『BBB』を彷彿とさせる、……かな。まあ、なにはともかくなんといっても、主人公のヒマワリが可愛くて良い味を出してて素晴らしいっ!! そして、バカな男たちは、いろいろと残念すぎて愉快。これはもう、続きがとっても楽しみすぎるっっっ!!

[ 2016.02.04 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
ヒマワリ :unUtopial World 2 /林トモアキ

えっと、ラストはいったいどういう。眼鏡が……。

薬とバトルゲームが蔓延する人工島で、ヒキコモリ眼鏡っ娘が戦うシリーズの第二弾。って、うーん、もっと眼鏡っ娘のヒマワリが活躍するところが読みたかったのだけど、物語の中心は、むしろ士郎なんだよなぁ。一応、ヒマワリが主人公ってことになってるのだけど、そのヒマワリは、自分で動くタイプじゃないのがツライ。てか、どうみても士郎を主人公タイプのような描き方をしているので、ストーリー上の見せ方もちぐはぐでいまいちだよね。一巻はちゃんとヒマワリが主人公してたのに……。

新キャラとして、劉唯やジャスティスセイバー、水姫といった美少女キャラを追加してきたのは悪くないけど、眼鏡っ娘の眼鏡っ娘の眼鏡っ娘のヒマワリが主人公として活躍しないと、作品としての魅力が半減どころじゃないですよ。1巻はすげー面白かったのだけど、この2巻の低調ぶりとラストの先行きをみるに、続きが凄く不安なんですがががっ。

[ 2016.07.10 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
ヒマワリ:unUtopial World 3 /林トモアキ

なんだか、いきなりコミカルで番外編っぽい雰囲気になったなぁ。ひきこもり系眼鏡っ娘がヤンキーらと闘うシリーズで薬と暴力が蔓延する世界観だったはずが、クッキングバトルをはじめたりネタのチョイスが唐突で、雰囲気も今までのシリアス寄りからコメディ側に寄せてきてる印象。そして、よくわからないうちに第一部完か。

そもそも、前巻で登場してきたプラチナが、そのままストーリーの中心に居座って違和感ありまくりなのだけど、もしかして、林トモアキの他シリーズを読んでいると、印象変わるのかしらん。他シリーズと世界観は共通してるんですよね? プラチナに限らず、ろくに伏線もなく唐突に物語に入ってくる要素が多すぎる。もとのシリアスな雰囲気に戻して、きちんと伏線はったりストーリー構成に気を配ってほしいのだけど、そもそも、第二部はきちんと始まるのだろうか?

[ 2016.12.10 ]