2016年 12月 7日
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KADOKAWA MF文庫J
◆ エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 5 /東龍乃助 -
期待のロボットラノベ第五弾。幸せな学園生活の描写といい崩壊へのフラグ満載の前半から、うわぁ~、きたきた、予定調和に、一気に話を動かしてきたぁぁぁぁぁっっっ!! いや、大和の行動をはじめ、わりと強引で無理筋な展開も目立つのだけど、その強引な展開も含めて、後半の想像を超えた話の展開は素晴らしいわ。特に終盤の展開が凄いっ!!
や、実際、「そのまま革命しちゃっていいんじゃね?」と思うぐらいに無敵すぎるエルフィーナをみせてからのあの展開で、前半の幸せな場面との対比も含め、ラストからエピローグへの落とし方が楽しすぎる。まあ、前半の見せ方から、もうこれ以上なく王道的な展開なのだけど、だからこそ、それがハマると楽しいわ。でも、ここで第一部完、そのまま終了or路線変更のケースでもよくある展開なので、次巻を読まないといろいろ安心できない。不安すぎる。一応、以前から伏線をはってた展開だし、コミカライズも決まってるし、いきなり次巻、別のテイストの話になったりしないですよね?(^^;
[ エイルン・ラストコード ]
2016年 12月 10日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ ヒマワリ:unUtopial World 3 /林トモアキ -
なんだか、いきなりコミカルで番外編っぽい雰囲気になったなぁ。ひきこもり系眼鏡っ娘がヤンキーらと闘うシリーズで薬と暴力が蔓延する世界観だったはずが、クッキングバトルをはじめたりネタのチョイスが唐突で、雰囲気も今までのシリアス寄りからコメディ側に寄せてきてる印象。そして、よくわからないうちに第一部完か。
そもそも、前巻で登場してきたプラチナが、そのままストーリーの中心に居座って違和感ありまくりなのだけど、もしかして、林トモアキの他シリーズを読んでいると、印象変わるのかしらん。他シリーズと世界観は共通してるんですよね? プラチナに限らず、ろくに伏線もなく唐突に物語に入ってくる要素が多すぎる。もとのシリアスな雰囲気に戻して、きちんと伏線はったりストーリー構成に気を配ってほしいのだけど、そもそも、第二部はきちんと始まるのだろうか?
[ ヒマワリ ]
2016年 12月 12日
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KADOKAWA 電撃文庫
◆ アクセル・ワールド21 ―雪の妖精― /川原礫 -
白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》との総力戦っ!! 心意技を駆使してハルユキたちを窮地に追い込む《オシラトリ・ユニヴァース》の本気の決意と殲滅を狙う布陣に、やべー、マジやべーと読み進めてたのだけど、……あ、アレ? 序盤の圧倒的な窮地と最大の見せ場を期待させる展開から、えっと、この尻すぼみ感はいったい……。
いやー、最近の『アクセル・ワールド』の悪いくせなのだけど、一気に盛り上げて見せ場を持ってくればいいのに、無駄に寄り道して、決戦を先延ばしするような風潮はどうよ? 結局、これだけの見せ場になりそうな舞台を用意して、ハルユキはなんとなくふらふらしてるだけで、その流れのままに領土戦が終了とか、そりゃないっすよ。プロットもストーリー構成もちょっと酷いよねー。……あとがきによると、次こそ最終決戦らしいけれど、素直に、いまここで最終決戦に突入しちゃえばよかったんじゃね?
[ アクセル・ワールド ]
2016年 12月 14日
[TVA]『ろんぐらいだぁす!』を見て折りたたみ自転車を買ったのに、あっという間にロードバイクに浮気される展開。ぐぬぬぬ。
そゆわけで、先月、北関東に引っ越したのですが、駅まで遠く徒歩圏内に本屋もない環境だったため、約20年ぶりに自転車を手に入れてみました。そこで、購入してからカスタマイズするまでをまとめてみます。要は「初心者といえどもエントリークラスを買うべきでなかった」「スプロケットの交換をはじめ、部品交換してカスタマイズするのはかなり簡単」という話です。
買ったのは、ブリヂストン『CYLVA F6F』
『ろんぐらいだぁす!』の影響もありますが、アパートに駐輪場がなく部屋置き前提だったこと、そして、twitterで折りたたみでも走りには問題ないと教えていただいてたこともあり、折りたたみ自転車を買うことに。そして、安い中国製はトラブルが多いとも聞いていたので、国産メーカーのブリヂストン製にしようと決めて、『CYLVA F6F』を選んでみました。ただ、これが大失敗。
この『CYLVA F6F』、走るとすぐにケツが痛くなる。そして、あまりにトップギアが軽い。調べてみると、『CYLVA F6F』は、スポーツバイク顔負けの走りを目指すというコンセプトのもと、サスペンションはなくスポーツバイク用のサドルを採用。その一方で、肝心の駆動系はママチャリと同じパーツを使ってるのんね。えっと、走りのために乗り心地を犠牲にしてるのにママチャリの駆動系を採用してるとか、わけがわからない。
実は、CYLVAシリーズには、上位モデルに『CYLVA F8F』があり、こちらは駆動系もスポーツバイクのパーツを採用してる。『CYLVA F6F』はその廉価版として安く仕上げるために、こういう酷い構成なってるのんね。ネットの評判を確認すると、『F8F』はいいのだけど、『F6F』はダメダメです。『F6F』と『F8F』は、ギアが6速か8速かぐらいの違いしかないのだけど、ただ、自転車の世界では、7速以下は性能が低く融通も利かないので8速以上を選べというお約束があるらしい。素人は、そんなん知らんよ……。
そして、スプロケットの交換へ
そんなダメダメな『F6F』だけど、要はギアがダメならそのギアを交換しようと調べたところ、ママチャリ用のパーツの場合、ギアだけではなくホイール含めて足回り一式を交換する必要があって、費用は軽く『F6F』がもう一台買えそうなお値段。たぶんパソコンでいうと、メモリ増設しようとしたらマザボ交換が必要、みたいな感じだよね。ぐぬぬぬぬ。
ただ、さらに調べると、ママチャリで採用されてるボスフリーと呼ばれるギア(スプロケット)にも、非純正の高速化パーツがあるらしい。なるほど、PC98にK6アクセラレータを載せるようなもんか。これならいけそうということで、以下のパーツと工具を購入。
- 非純正の高速なスプロケット (DNP 11T-28T)
- 7速用のシフター
- ボスフリー抜き
- モンキーレンチ
- 六角レンチ
- スパナ
- メンテ用スタンド
- ワイヤーカッター
- プラスドライバー
やってみると、スプロケットの交換は、ボスフリー抜きと呼ばれる専用工具があるのでむちゃくちゃ簡単。タイヤを外して専用工具をはめてモンキーレンチで回すだけ。で、このスプロケットは7速なので、あわせてシフターを7速用に交換する必要があるのだけど、このシフターの交換のほうが大変でした。まず、シフターを交換するためにハンドルのグリップを外さないといけないのだけど、このグリップがなかなか外れない。そして、すべてのパーツを交換したあとのシフト調整が難しい。まあ、シフト調整については、いい加減な調整でも実用上は問題なさそうで、今のところは、大丈夫っぽい。
いやー、スプロケットを交換して、これでかなり快適になりました。あまりペダルを回さなくても進むので楽。しかし、体力に自信がない引きこもりのおっさんなのに、それでも軽すぎると感じる元のギア比って、いったい誰をターゲットにしてるのか、さっぱりわからない。たくさんペダルを回してダイエットしたい人向けとか、そういう用途しか思いつきません。
シートポストも交換してみた
ネットの情報だと、ケツが痛くなるのは「慣れ」の問題で、どうしても痛かったら専用のパンツを履け、ということらしい。スポーツバイクに乗ってる人が、なんでわざわざ専用のパンツというかユニフォームを着てるのかと思ったら、ケツが痛いせいだったのか。一つ賢くなりました。
でも、ちょっと買い物に行くのにパンツを履き替えるとか、わけがわからないですよね。そこで、パンツを履き替える以外になにか手がないかと調べると、シートポストをサスペンション付きのものに交換してみるのがなかなかよさそう。そもそも、折りたたみ自転車みたいにタイヤが小さいと地面の振動を拾いやすいというのに、サスペンションの一つもついていないこの自転車がおかしいんですよ。で、シートポストは、径の寸法さえ合えば、さっと外して交換できるとのことなので、以下のシートポストを購入。
で、交換して乗ってみたら、明らかに乗り心地が違う。ガツンガツンとケツにくる振動が大幅に減ってる。一方、デメリットはまったく感じず、なんで標準でサスペンションがついてないのか、マジでさっぱりわからない。
まとめ
スプロケットとシートポストを交換したおかげで、かなり快適な自転車に。これで、8km先にある近所の本屋にも、自由に行けるようになりました。本を買うのに往復16km……。でも、この週末はあまりの風の冷たさにあっさり途中で引き返したりして、そもそも買い物だったらAmazonへ注文したら翌日には届くんだよなー。本だったら電子書籍という手段もある。この自転車は、折りたためるので押し入れにしまったままにしておくことも可能で、ちゃんと使うんですかね?<をい
2016年 12月 19日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #03 /枯野瑛 -
ラストでまた、えげつない設定をぶっこんできたな。とことん泣かす方向に突き進むスタイル、嫌いじゃない。
生命を犠牲にして死んでいく妖精兵を描いたシリーズ第三巻。リンゴが消え、ラキシュが倒れ、打ちひしがれたフェオドールは、以前から進めていた計画をいよいよ進めようと……。と、前回出てきた許嫁ちゃんがもっと物語に絡んでくるのかと思ったら、そうでもなくてガッカリ。出てこないうちに、フェオドールをめぐるラブバトルが、なかなか凄いことになってるんですけど(^^;。ハーレム化が激しいな、手遅れになるぞー。そして、オークはいい亜人。
正直、物語がどこに向かうのかさっぱり見えなさすぎて、展開を楽しむにはいまひとつなのだけど、しかし、ラストでぶち込んできた設定をはじめ、読者を泣かせる気満々な意気込みが感じられて素晴らしい。しかしほんと、先がさっぱりわからんなー。
2016年 12月 20日
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SBクリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7 /大森藤ノ -
ロキ・ファミリア最大の危機。圧倒的な絶望感っ!!
人造迷宮クノッソスに誘い込まれ敵の姦計にはまり、全滅寸前のロキ・ファミリア。その絶対絶命の危機に、ラウルが、ティオネが、ティオナが、ガレスが、ベートが、アイズが、ロキ・ファミリアの一級の団員たちが、それぞれに活躍を見せながら逆転する展開。そして、健気な眼鏡っ娘が(T-T)。いやぁ、これでつまらないわけがないっ!! まあ、もうちょっと、アイズに見せ場を作ってもよかったように思うのだけど、主要メンバー全員に見せ場を作るような物語だったので、さすがに仕方ないか。
でも、前半の危機感が凄まじかっただけに、アレで主要メンバが誰も死ななかったのは、ちょっと出来すぎで違和感あるよなぁ。あそこまで演出したら、半分ぐらいは殺しておかないと納得できないような展開だったと思う。それに、そこまでロキ・ファミリアを追い込むような事件だったのに、本編だとぜんぜん触れてないのもちょっと……。あとがきを読むと、事前のプロットが没になって、あわてて捻り出したストーリーみたいだけど、ちょっとやりすぎちゃった感があるよなぁ。仕方ないのか。
そういえば、タナトスさん
は何でも知っている。生死は裏表だったら、それこそ、人口が増えれば増えるほど、還ってくるものもじゃんじゃん増えるはずなんだけど、理屈おかしくないですかね?
2016年 12月 30日
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KADOKAWA MF文庫J
◆ ノーゲーム・ノーライフ プラクティカルウォーゲーム /榎宮祐 -
タイトルにナンバリングがないと思ったら、短編集だったか。大戦期の森精種最強の物語にいつものステフ話、フィールとクラミーに、大戦期のジブリールの話の4本。いつもより百合?多めでエロエロです。本当にありがとうございました。
4本の中でメインとなるのは、大戦期のニーナとシンク、そして、ジブリールの話か。シンクとニーナは、その百合的な展開が楽しくニーナの告白が笑える。天才が目的のためにすべてを注ぎ込むという話のハズなのだけど、どう考えてもいろいろおかしい。そして、ジブリールは相変わらず迷惑すぎるな(笑)。ジブリールの壊れ方は楽しいのだけど、ただ、ちょっと便利すぎて物語づくりの上で頼りすぎてる感があるよな。物語のリンクのさせ方は好きなんだけどねー。ステフとフィールとクラミーは相変わらず。和む。
で、とりあえず、短編集で出てきた地精種と龍精種が本編のほうにも登場してく展開なんだろうけど、龍精種がチート級に強すぎて今からどういうゲームになるか楽しみ。一方、地精種はいかにも雑魚っぽいのだけど、今更、どう盛り上げるんだ?(^^;
[ ノーゲーム・ノーライフ ]
2016年 12月 31日
- 01/10 [文庫] 螺旋のエンペロイダー Spin4. /上遠野浩平
- 01/13 [文庫] ゴブリンスレイヤー4 /蝸牛くも
- 01/18 [文庫] やがて恋するヴィヴィ・レイン 2 /犬村小六
- 01/20 [文庫] 織田信奈の野望 全国版17 /春日みかげ
- 01/25 [文庫] ハンドシェイカー /八薙玉造
▽ すっかり読書ペースが遅くなっているので日記の更新ペースも遅くなってる今日この頃ですが、一年立つの早いな。……「好きラノ」も準備中で近日中に開催予定です。