滅びのマヤウェル


集英社 スーパーダッシュ文庫
滅びのマヤウェル その仮面をはずして /岡崎裕信

素晴らしいっ!! 最近読んだ新人の中では、ダントツにいちおしっ!!

「第4回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞」。自称のっぺらぼうが主人公に押しかけてくる、という内容。無駄に毒があって、普通で優しいハズの主人公まで性格が歪んだキャラになっちゃってる辺りは、多少、人を選ぶと思うのだけど、いやぁ~、魅力的なキャラと、テンポ良く意表をつく展開と、安定した文章力が、とにかくナイス。ストーリーライン自体は、わりと王道でパターンなのにもかかわらず、「やっぱり」と思わせつつ、タイミングよく意表をつかせる展開は、非常に魅力的だと思う。あと、きちんと盛り上がるべき部分で盛り上がるのも、Good。ほんと、面白かったぁ~。

[ 2005.09.28 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
滅びのマヤウェル この愛がナイフでも /岡崎裕信

いやぁ、おもしろい、おもしろい。特に、前半の勢いのある一人称がもうさいこーーーーっ!!

そゆわけで、男らしく見られたいと願うユーキは真綾特製の妖しい薬を飲むのだがそのせいでとんでもないことにっ!! 一方、真綾を探しに真綾の従妹がやってきて…、という感じの内容。いやぁ、もうもう前半の一人称で綴る文章がとにかくキレてて勢いがあって勢いがあって勢いがあって、たまらないわぁ~~。デビュー2作目なのだけど、この部分については、きちんと突き抜けた部分を持っていると思う。……まあしかし、やってることは一巻と似たパターンだったりするのは気になる、というか、シリーズ化してこの先どうするつもりなんだ?

[ 2005.12.24 ]