韻が織り成す召喚魔法


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
韻が織り成す召喚魔法 ―バスタ・リリッカーズ― /真代屋秀晃

今年、第20回の電撃小説大賞<金賞>受賞作。カタブツ生徒会長の音川真一は、偶然、美少女悪魔・マミラダと契約し、ラップバトルで勝つと相手を支配できる魔法の力を手に入れるが……。と、あらすじを簡単に書くと、なんだか訳わからんのだけど(^^;、ラップでバトルというのは、思いのほか小説との相性もよく、目も付け所は、わりといい感じ。

ただ、正直、いまいちかなー。ストーリーは王道でいいのだけど、主人公である音川真一の造詣が、まだまだこなれていない印象。や、個性的な生徒会長という設定のわりには中身がなくて、状況によって、ふらふらしてる感じが強いのよね。ヒロインのマミラダや森崎、夜原も、ぶっとんだ性格のわりには、あんまりキャラとしての魅力を感じないし……。目の付け所はいいのだけど、それ以外にも、突き抜けたポイントが欲しかったなー。

[ 2014.09.24 ]