ルナ


光文社 カッパ・ノベルス
ルナ /沖水幹生

素晴らしいっっっ!! 謎の人形のアクションから、ちょっと奥手な恋愛模様も描きつつ、人の心のなんたるかまで踏み込んだ内容。いや、非常に良く出来た傑作です。マジにコレでデビュー作ですかぁ~。

大学生の尚基が買った人形は、実は、妖精の女の子。その妖精・るなは、ちょこまかと勝手に行動し、尚基の恋愛を取り持とうとしたりする日々。一方その頃、街では連続殺人事件が……。いやぁ、とにかくキャラが非常に良いです。るなは当然、ヒロインの風乃もなかなか Good。さらに、手に汗握る展開もほんとに読んでて面白い。それが、新人とは思えないほど、完成度が高く作られてるのよね。ほんとに良く出来た内容っ!! 傑作ですっ!!

そいえば、カッパ・ノベルスだと、巻末にきちんと参考文献が載るのんね。内容は、わりとありがちなライトノベルの設定なんですけど(^^;。……というか、この内容で、カッパ・ノベルス&不気味な表紙絵というのは、かなり勿体無いと思う。ふつーに、文庫で売れ線の絵をつければ、もっと売れると思うんですけどぉ~。

[ 2007.03.08 ]