アニソンの神様


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
アニソンの神様 /大泉貴

アニソン好きな留学生がアニソンバンドを結成して学園祭でのライブを目指す、という話なのだけど、これは、オタク的にはたまらないっ!! きちんと実在のアニメとアニソンを出してきているのが、非常にイメージしやすく、そして共感を生む内容になってるのんな。とにかく、アニソンネタに、にやにやしまくり。ちなみに、話に出てくる楽曲は、だいたい以下のような感じです。

ざっと抜き出しただけでこんだけ並ぶのだから、好きな人にはたまらんでしょ(^^;。いや、そんなにアニソンをチェックしてない私でも、聴いたことある曲がほとんどなので、ラノベを読むような人であれば、だいたいついてこれるんじゃないかしらん? ぜひとも実際の曲を聴きながら読みたい作品です。ただ、アニソンを知ってる人であれば、おもしろいこと間違いなしだと思うのだけど、逆に、そういう素養がなければ、楽しめるのかはかなり疑問。ストーリー的には、テンプレな上に、展開が順調すぎるので、正直、アニソン以外に特筆すべきものがないような……。

[ 2012.09.09 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
アニソンの神様 score.02 /大泉貴

セカンドステージとしてライブハウスでの公演を決めたアニソンバンド「レーゲン・ボーゲン」。しかし、周囲にアニソン好きであることを隠している京子は……。というわけで、京子のターン。いやぁ、周囲にオタク趣味を隠してる人は大変だねぇ。や、一巻は、アニソン好きだけ読んどけ!!と言わんばかりに、アニソンを全面に出した作品だったけれど、この二巻は、思春期らしい悩みと友情をメインに持ってきた青春ストーリー。嫌われたくないからありのままの自分を出せない、逆に、それが友達との溝に、というのは、せつないよなぁ。

そんなわけで、かなり青春ストーリーにシフトした内容になってるけど、やっぱり、この作品の中心を飾るアニソン愛は健在。特に、ライブシーンは、実際の歌を聴きながら読むと、マジ最高っ!! ラストで、あの曲を持ってくるとか、卑怯すぎる。泣ける~(T-T)。……や、ライブ4曲は物足りないので、ぜひとも、武道館単独ライブぐらいまで、話を続けて欲しいなぁ。<をい

それにしても、毎回、主人公を変えてくる構成なのかしらん。や、エヴァや入谷が完全に脇役になってて、ちとビックリ。次回は琴音らしいけど、そのうち、小松のターンとかもあるのか!? や、今回の話で、今後、小松の話がないと詐欺だと思うのだけど、小松が主役で、魅力的な話になるかと言うと(^^;。

[ 2013.07.24 ]