錆喰いビスコ
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KADOKAWA 電撃文庫
錆喰いビスコ /瘤久保慎司 -
なんじゃこりゃ(誉め言葉)。世紀末的な世界観の群馬を舞台に、キノコを生やして戦う漢たち。何故、群馬!? 何故、キノコ!? そして、さらにBL。わけがわからないよ。
第24回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。『好きラノ(2018年上期)』で上位に入っていたので読んでみました。いやぁ、さすが電撃文庫。こんなわけのわからない作品を出版するとか、懐が深いな。文明が崩壊した未来の日本を舞台にしているのだけど、世界観がとにかく独特。いや、独特というよりも、どこかで見たようないろんな文明崩壊を描いた世界のごちゃまぜというほうが正しい気がするけど(^^;。とにかく凄く味がある。
物語は、指名手配犯のビスコと、治療のために巻き込まれた医者のパンダ先生ことミロが、幻のキノコを求めて関東から東北へ向けて旅をするというもの。ぶっとんだ世界観に反して、物語は、わりと少年漫画的な熱い冒険モノに仕立ててある。うん、ヒロインポジションのパンダ先生の性別が「男」だし、どう見ても、腐女子がほっとかないタイプの物語だよなっ!!<をい。なるほどこれはふつーにおススメだわ。
[ 2018.07.25 ]