佐々木とピーちゃん
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KADOKAWA
佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~ /ぶんころり -
アニメ化記念でセールをしていたので購入。いやー、ほとんど前情報なく読んだのだけど、予想していたのと比べて斜め上の展開ばかりで、すげーおもしろかった。そもそも、主人公が40歳のパッとしないおじさんだったら、相棒のピーちゃんにはヒロインを持ってくるもんだと思うのだけど、オスの文鳥だもんなー。
そゆわけで、小さな商社勤めで一人暮らしのサラリーマン・佐々木が、四十路を前に癒しを求めてペットの文鳥を飼ったところ、なぜか文鳥が話しはじめ、その文鳥の魔法で異世界と現代を行き来するように……、というローファンタジー。商社勤めの経験で異世界間貿易を行い大成功するような話かと思ったら、異世界でも現代日本でもわりとバイオレンスな展開。異世界と現代日本のそれぞれで二つのストーリーライン作ってるのは上手いよね。現代異能と異世界ファンタジーの美味しいところどりだっ!!
で、二軸のストーリーがおもしろいだけでなく、出てくるキャラクターたちも凄く魅力的。主人公の佐々木からして、冴えないサラリーマンという役にもかかわらず、地味に壊れているよね。表面的には地味で冴えない中年サラリーマンなのだけど、文鳥が喋ろうが、目の前でたくさん人が死のうが、全く動じない精神性。お隣りさんの壊れ方なんかも分かりやすく凄いんだけど、とにかく、キャラのクセが強すぎる。特に、現代日本側のキャラやばくない?(笑)。あー、でも、1巻だとわからない部分が多くて、まだまだこれからだよなー。
物語も、特に現代日本サイドの方は、まだまだぜんぜんこれからで、続きに期待したいところ。しかし、異世界サイドに比べて、現代日本サイドばかりやたらハーレムになりそうなキャラ配置なのだけど、これは一体どういうことだ?
[ 2024.01.16 ]