シュガーダーク
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角川書店 スニーカー文庫
シュガーダーク 埋められた闇と少女 /新井円侍 -
書き慣れた文章としっかり構成は、さすが<大賞>という内容だけど、中途半端に陰鬱で暗い世界観は、好みじゃないなぁ。雰囲気重視はいいんだけど、もちっと、徹底して深みのある世界観を構築すればいいのに。
第14回スニーカー大賞<大賞>受賞作。冤罪で墓堀りをするだけの日々を過ごす少年は、夜の墓場で墓守りを名乗る少女メリアと出会う……。という感じで、暗く不気味な墓場を舞台にした、とにかく陰鬱な雰囲気を前面に出した作品。さすが、『ハルヒ』以来の6年ぶりの<大賞>というだけあって、作品の出来は素晴らしいのだけど、ただ、売れ筋からは遠いと思うぞ(^^;。……まあ、出来は素晴らしいけど、この陰鬱で独特の雰囲気は、とにかく好みじゃない。いや、陰鬱な雰囲気が徹底していれば、まだいいんだけど、どうにも中途半端な感が否めないのが、にんとも。こういう作品なら、救いも希望もない方がいいんじゃね?
[ 2009.12.07 ]