バビロニア・ウェーブ


東京創元社 創元SF文庫
バビロニア・ウェーブ /堀 晃

着想から30年、さすがに古いなぁ。いや、科学技術をはじめ、むしろ多くの部分は今の時代でも遜色のなく書かれてるのだけど、だからこそ、古さを感じさせる部分が目立ってしまってる印象でした。出版された当時に読んだのなら、逆に新しい部分が目立って、素晴らしく感じたんだろうけどねぇ。

膨大なエネルギーを持つ謎のレーザー光束、バビロニア・ウェーブ。地球から三光日の位置に発見されたバビロニア・ウェーブにより、地球のエネルギー事情は大幅に改善される。……そんな背景の中、バビロニア・ウェーブに隣接する送電基地からの信号が途絶える。果たして基地では何が起こっているのか?そしてバビロニア・ウェーブの謎とは?という感じかしらん。

1988年に徳間書店から出てた作品の文庫化で、大元は1977年の短編? これが1970年代の作品というと凄く感じるんだけど、やはり全体の宇宙観というかそんな感じの部分に古さが目立ってしまうのがなー。あと、設定とか科学的な描写、謎の見せ方は面白いんだけど、ドラマ的な部分はいまいちかしらん。

[ 2007.03.01 ]

堀晃