疾走! 千マイル急行


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
疾走! 千マイル急行(上) /小川一水

ツンツンしまくりなローラインが、ローラインが、はうはうはうはう、うきぃーーーーっっっ!! ……って、影が薄くなる中盤以降は、どうにもいまひとつだ。<をい。まあ、ストーリー自体は続刊次第だなぁん。

そゆわけで、大陸横断急行に乗り合せた少年少女を主人公として、その豪華列車を中心に都市国家間の争いを描いた内容。まー、キャラの造形とか設定とストーリーの位置付けとか、良くも悪くもいかにも小川一水らしい作品で、いや、いつも以上に好き勝手やってるなー、という印象もするんだけど(^^;。とにもかくにも、続刊次第かなー。

[ 2005.07.29 ]


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
疾走! 千マイル急行(下) /小川一水

ラストは感動。まあ、途中までは、ご都合主義というか、ピンチの後に脈絡なく解決方法が降ってくるというのが繰り返されてて、それはあんまりに酷いと思ったけれど、ラストがよければ全て善しだ。

そういうわけで、祖国滅亡の危機の中、助けを求めてひた走る大陸横断鉄道と少年たちの話。とにかく読んでて、「いきなりそんな都合のいい話を持ってくるなよ!」とか「なんだか良くわからないうちに解決してることになってるよっ!!」とか「ていうか解決方法が陳腐にしか見えないのがなんだかなー」とか、そんな感じばっかし。なんというか、解決方法の見せ方が、ストーリー構成からみても演出からみても、非常にお粗末なんだよなぁ。……そういう風に、途中までは駄作としか思えなかったのだけど、でも、ラストはとても感動的に仕上げられていて、トータルに見れば、もう大満足っ!!

[ 2005.10.03 ]