とある飛空士への恋歌
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小学館 ガガガ文庫
とある飛空士への恋歌 /犬村小六 -
うわぁ、なんと真っ直ぐなストーリーなんだ。前作の『追憶』同様、王道的でとても綺麗なストーリー展開。これは続きが非常に楽しみだっ!!
『とある飛空士への追憶』と同一世界を舞台とした新シリーズ。今回は、ほとんどプロローグだけで終わってしまってるので、ストーリーについてはなんともいえない部分はあるのだけど、筆力の高さといい、王道的なストーリー展開といい、傑作だった前作を引き継ぐような内容で、今後に非常に期待が出来ます。作者コメントに寄れば今回のシリーズは、“天空翔るロミオとジュリエット”ということなのだけど、うわぁ、マジにたまらないぃ~。
[ 2009.02.20 ]
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小学館 ガガガ文庫
とある飛空士への恋歌2 /犬村小六 -
カルエルが、ヘタレすぎる件。思ったよりもコミカルよりなのんな(^^;。いや、相変わらずの、非常に読みやすい文章と素直なストーリー展開が、素晴らしい素晴らしい。
カドケス高校に入学したカルエル、アリエル、クレアたちは……。という感じで、ヘタレなのに何故かモテモテのカルエルと愉快な級友たちとの楽しい学園生活編。陰ながら強くカルエルを想うアリエルや、カルエルの生い立ちに不安を感じ悩み始めるクレアの二人がとにかく切ないのに比べて、あまりに鈍感でヘタレなカルエルが、マジ酷すぎる(笑)。一緒に寝るシーンでのアリエルへの甘え方とか自重しろっ!! そして、いよいよ転機を迎えるラストだけど、ほんと王道で素直なストーリー展開で、次巻も楽しみだなぁ~。
[ 2009.07.20 ]
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小学館 ガガガ文庫
とある飛空士への恋歌3 /犬村小六 -
号泣。先の悲劇を暗示させつつ、死亡フラグが積み重ねられていく幸福すぎる日常と、そして、いよいよ始まる過酷な戦争。とにかく戦闘シーンが圧巻で、そして、いかにも泣かせる展開が、ただただ素晴らしい。
「聖泉」を目前として、青春を謳歌するカルエルたち。そして、いよいよ始まる「空族」との戦争は、そんなカルエルたちに学徒出陣を強いる……。と、「こいつら楽しく青春してるけど、もうすぐ死ぬんだぜ……」と言わんばかりの前半が、読んでてむちゃくちゃ心が痛い。そして、その予想すら上回る、過酷で圧巻すぎる後半。ミツオぉぉぉぉっっ!! アリーぃぃぃぃっっっ!! ……えぐえぐ(T-T)。いかにも泣かせる展開は、まさに、最高傑作っ!!
それにしても、ラストの手紙はちとビックリ。アレはアレで綺麗に纏まってるのに、混ぜるな危険ということにならないんだろうか……。
[ 2010.01.09 ]
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小学館 ガガガ文庫
とある飛空士への恋歌4 /犬村小六 -
えぐえぐ、泣ける(T-T)。特に、前半の葬儀シーンに、とにかく号泣。そして、繰り返される死を覚悟しての闘い。イスラの要である超弩級戦艦ルナ・バルコの勇姿……。うわぁ、熱いっ、熱すぎるっ!! 素晴らしいっ!!
いやぁ、カルエルとクレアの話も盛り上がっているけれど、今回の見所は、なんといっても超弩級戦艦ルナ・バルコの艦隊戦だよな。イスラを護る最強の盾。孤立無援の中、群がる敵機、火を噴く砲門っ!! 一千名の生命を乗せた、もはや満身創痍の超弩級戦艦……。しかし、ニュータイプに目覚めたカルエルが大活躍する展開になるかと思いきや、ノリピーとかに比べるとほとんど役にたってなくてそこは残念。<をい。
[ 2010.08.21 ]
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とある飛空士への恋歌5 /犬村小六 -
最高傑作級。素晴らしい作品をありがとうございました。とにかく綺麗なグランドフィナーレ。シリーズ通して、切なく感動的な物語が、本当に良かったっ!!
はじまった休戦交渉。空の一族の要求は、クレアことニナ・ヴィエントの身柄だった……。という感じで、空戦というより外交的政治的な交渉が中心だったので派手さに欠けるものの、シリーズ全体を振り返るような、じんわりと切ない、綺麗なラストでした。まあ、はじめは、3巻、4巻並の熱く抉るような感動を期待してたのだけど、確かに、シリーズを纏める意味では、こういうラストもいいなぁん。描かれるのは、カルエルの決心。そして、旅の終わりとはじまり。空の果てでのダンスなんて、ああ、もうっ!! 泣けてくるなぁ。あとはやっぱり、チハルは泣ける。卑怯すぎるぅ~。
[ 2011.01.25 ]