アストロノト!


メディアファクトリー MF文庫J
アストロノト! /赤松中学

最高傑作級っ!! いや、ファンタジー世界で、まさか「人類初の月面着陸を目指す」という SF を描くとはっ!! ロケット開発のくだりは、どことなく米国vsソ連時代の開発競争を思い起こさせる内容で、なかなか面白かったです。そして、なにより素晴らしいのは、ツンデレツインテールvs内気系ケモノ娘の闘いっっっ!! ほんとにもう、マジ、素晴らしいっ!!

第3回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞。港町で昼に夜に元気に働く少年・ノトは、偶然助けたケモノ娘・ナキアミと共に、人類初の月面着陸を目指す、という話。いやぁ、キャラもストーリーも、ここまで魅力的なのはなかなかないと思うよ。ライトノベルの枠内ではあるものの宇宙飛行の困難さとその道程を描きつつ、クオリティの高いラブコメを挿入しつつ、ストーリー構成もきちんとポイントを押さえて効果的に魅せるように作られていて、ホント、良かった良かった。ケモノ娘のナキアミ最高っ!! ツンデレなレンビアも素晴らしいっ!! 多少の粗はあるものの、続きもめちゃくちゃ期待ですっ!!

[ 2007.12.06 ]


メディアファクトリー MF文庫J
アストロノト!2 /赤松中学

あざといっ、あざとすぎるっ!! とにかくベタなストーリー展開なのだけど、やっぱり、素晴らしいなぁ。そして、秀逸なラブコメ描写に読んでて顔がにやけまくりっ、特に前半っ!! いやぁ~、非常におもしろかったです。

幼なじみのレンビアとの同居を目指して部屋を増築するノト。そんなノトの元に、空から、謎の少女がやってきて……。というわけで、ファンタジー世界でSF的に宇宙を目指すシリーズ第二弾。一巻と比べても、やたら描写が足りなかったり情報の提示方法が甘かったりと、どうにも説得力が弱くご都合主義的に見える部分が多かったりするのは、ちとどうかと思うけど、それはそれ。王道的なストーリー展開が素直に面白く、そしてなにより、ノト巡るラブコメ描写がとにかく楽しい、素晴らしいっ!! ツンデレなレンビアと微妙に黒いナキアミ、その二人に振り回されるノト、それらのメンツに、新キャラのラキザミを加え、漫才化したベタな人間関係が、ベタだけに面白いっ!! ……ただ、レンビアとナキアミの立ち位置は既に固定化されてしまっていているし、ラキザミの設定もいぢりづらそうだし、そして、3巻に繋げられそうなネタも弱いので、今後は、ちと不安ではあるなぁ。やはり火星を目指す展開なのかしらん。

[ 2008.01.25 ]


メディアファクトリー MF文庫J
アストロノト!3 /赤松中学

実際の有人火星探査計画を下敷きにしつつ、ライトノベルらしいキャラクター小説に仕立てているのは、やっぱり、お見事。ただ、いろいろと詰め込みすぎかなぁ。そのせいで、今まで以上にご都合主義、というより、作者の都合が目立ってる予感でにんとも。

そゆわけで、キャラ萌え&SFなシリーズ第三段。今回は、いよいよ火星へ、という話。いやぁ、火星までの道程と、火星の状況が、SF的に楽しい楽しい。やっぱり、このシリーズは、SFとしてのネタの仕込み方がすごく秀逸だと思う。一見ファンタジーのように見せながらも、きちんとリアルをベースにしつつ、そして、フィクションを大切にして適度にリアルに拘らない様は、ほんと素晴らしい。

一方、キャラクター小説としての部分は、各キャラは相変わらず魅力的に描かれているものの、ラブコメとしては、すでにキャラの立ち位置が固定化してるので、正直そろそろツライと思う。いやもう、固定化してる関係を、作者の都合でムリヤリ動かしてるような感じなのよ。ツンデレなレンビア、腹黒なナキアミに、お子様王女のユァンまで参戦、というのは悪くないとは思うんだけどねぇ。まあ、今回で決着したのは良かったかなぁん。ていうか、今回で完結ということでいいのかしらん?

[ 2008.04.25 ]