なばかり少年探偵団


富士見書房 富士見ミステリー文庫
なばかり少年探偵団 さくらの季節 /雑破 業

その手系の小説を書いてきた作者で、「さくらの季節」というタイトルにもかかわらず、[PC98]『さくらの季節』ネタが、さっぱりないのは、問題だと思うのですが、いかがでしょうか。……いや、ネタだされても、気づかない可能性も大、だけどさ(^^;。

で、富士見ミステリー文庫を読むのは初めてだったのですけど、これって、ミステリー?(苦笑)。すごく軽いノリの、その手系の小説から ぇちシーンをなくしました、という内容で、あたし的には、こういうのは好きなのだけど、……これで、ミステリーを名乗るのは、問題あるだろー。解説読むと、謎の美少女の正体が、推理小説的な要素として書かれてるけど、……登場したとたんにバレバレで、推理もなにもないんですけど。<というか、あれって、暗に読者にばらしておくという構成だと思うのだけど、それを、“正体を推理してはいかがでしょうか”と書いてしまう、解説の人が問題よね。

とりあえず、内容的には良い感じだし、シリーズ一作目らしいので、ちと楽しみ。探偵団的なものにしないで、1,2話みたいな、ふつーのその手系の話にしてほしいなー。

[ 2001.03.07 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
なばかり少年探偵団 雨のちカゼ /雑破 業

相変わらず、ミステリーでも、探偵モノでもないけれど、特に表題の「雨のちカゼ」が素晴らし~~。いかにも、あたしが絶賛しそうな話で、絶賛するしかないので、絶賛します。ほんとに、素晴らしい~~っ

気が弱い系の桃太と食い物にしか興味のない真花との、まだ恋愛からは程遠い二人の恋愛ストーリーが中心なわけですが、このテイスト、凄く好きだわ。もっと、刊行ペースをあげて、ざくざく続きを読ませて欲しいけど、やっぱ、これ、ミステリー文庫で出す内容ではないよなぁ。<ファンタジア文庫的でもなく、少女小説系のテイストでもないので、どこの文庫で出しても、違和感あるという説はあるけど。

[ 2001.11.24 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
なばかり少年探偵団 消えた短冊 /雑破 業

やはり、傑作。素晴らしい、素晴らしすぎる~~。

とにかく良質なラブコメ。この初々しい恋愛モノ、いまや、少女小説でも、これほど良質なのは、皆無だよっ!! マジ、素晴らしいですぅ~。収録されている 三篇のうち、なんといっても、素晴らしいのは、『巨乳襲来』。263ページのイラストとか、もうもう、真花が、くらくら。乙女心炸裂で、うわ~、うわ~、うわ~~。とにかく、とにかく、ここまで素晴らしい恋愛モノは、他には、ほんとにないです。なんとしても、シリーズ、存続して欲しい~。

[ 2003.03.28 ]