セキララ!!
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エンターブレイン ファミ通文庫
セキララ!! /花谷敏嗣 -
面白い、めちゃくちゃ面白いっ!! や、基本的には、ワナビやネットのイタい話をネタにしつつ、物語自体も中高生が考えそうなイタイ展開になってるんだけど、それを明るくコミカルに描くことで、とにかく身近で等身大な笑いに繋げてるのよなっ!! 読んでて笑った笑った、非常に楽しいっ!!
第9回えんため大賞奨励賞。かつてネットで自作小説を公開していた少年、甲拓巳。ネット上でのイタい行動の記憶とともに、自作小説に関する全てを黒歴史として封印していたが、ある日、その自作小説のヒロインが目の前にあらわれて……。と、あらすじを書いてみても、もう、イタい話なんだけど、マジに、どうしようかと思うぐらいイタイ内容。読み始めた最初の頃はかなり辛かったのだけど、しかし、ブタマルGT が登場した辺りから、一気にコメディよりに面白くなって、いやぁ、ホントに楽しい楽しい。ネットやオタク関連の自虐的なネタが、ホントに巧くコミカルに仕立ててあって、とにかく笑えるのよ。ただまあ、ブタマルGTをはじめ、男性キャラはキャラが立っていて笑えるんだけど、女性キャラがあまりに薄っぺらいのがなぁ。特に、ヒロイン火琉奈がさっぱり見えてこないのが、ちょっと酷いよなぁ。
……それにしても、ネットのトラブルが、凄そうに書いてるわりに、実際にありそうな話で、アクセス数や関係者の規模感も妙にこじんまりとしていて、わりと生々しい話のように感じたのだけど、やっぱり、作者の人の実体験も入ってるのかしらん?(^^;。
[ 2008.03.02 ]
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エンターブレイン ファミ通文庫
セキララ!!2 /花谷敏嗣 -
ベタな展開だけに、読んでるこっちが恥ずかしくて、イタすぎるよっ!! ……ただ、あまりにそのまんまな展開すぎるので、もうちょっと捻りがあっても良かった気も(^^;。
そゆわけで、昔書いたネット小説のキャラが、忘れたい記憶とともに現実化してやってくる、というイタイ設定が話題だった前作。今回は、熱くなった主人公が、思い込みで突っ走ったあげくイタイ展開にっ!! という、やっぱりイタいゾ(笑)。一巻に比べると、ネタは薄くなっている感じだけど、逆にネタに寄らずにふつーに楽しめるようになってきた印象。新しい設定も追加されてきているところを見ると、それなりに長いシリーズを想定してるのかしらん? イタイ展開だけでなく、拓巳、桜、火琉奈の三角関係にもわりと期待してたり。火琉奈も、桜も、生き生きしたキャラになってきていて、楽しみだなぁん。
[ 2008.09.03 ]
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エンターブレイン ファミ通文庫
セキララ!!3 /花谷敏嗣 -
その手のメールは、うち程度のサイトでもわりと良く来るので、それこそ、大手サイトだったら、いちいち気にしないんじゃ……。いや、サイトの規模感が、普通にリアルにありそうな感じで、やっぱ、やけに実感こもってるように見えるんだよな(^^;。
というわけで、黒歴史として封印していたネット小説とそれに纏わる活動が、3年たった今になって現実化して襲ってくるというシリーズの最終巻。って、このラスト、どう見ても打ち切りなんじゃ……。ああう、面白いのに、それなのにっ、どうにも、無理やり話を纏めてる感が強いのが、ひたすら残念。もう、すごく消化不良のまま終わっちゃってるんだよなー。や、たぶん打ち切りだと思うので仕方ないとは思うのだけど、ホント、もったいなさすぎるっ。続きが出ないままフェードアウトするよりはマシではあるのだけど、うーん、……次回作に期待したいところです。
[ 2009.03.03 ]