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角川書店 ビーンズ文庫
彩雲国物語 紫闇の玉座(上) /雪乃紗衣 -
号泣。ひたすら泣きながら読みました。秀麗の決意、瑠花と羽羽の想い、悠舜と飛翔のやりとり、そして、旺季の活躍。最終巻を前にして、とにかく感動の名場面の目白押しで、ただただ泣ける。今まで私の読んだ小説の中でも、間違いなく1、2を争う最高傑作だと思うけど、次回で最終巻か。残り500ページ……。
残り少ない生命を、国のため、劉輝のために使うことを決心した秀麗は、蝗害の最前線、紅州へ……。死が目の前に迫っているのに、いつも通りの秀麗が、せつない、せつなすぎる。国王としての資質をこれ以上なく見せつける旺季に、それでも、劉輝を選び続ける秀麗。方や、追い込まれるところまで追い込まれて出番のない劉輝。これ、ここから大逆転できるの? もう、どうしようもないとしか思えない劉輝を信じる秀麗もまた、せつなすぎる~。や、旺季が悪ではないところがまた、せつないよね。
そして、本巻のもう一方の主役は、瑠花と羽羽。当初の悪役然としてた瑠花からは信じられないほど変わったよなぁ。潔い生き様。そして、なにこのピュアラブ。せつないなぁ。
なにはともあれ、次巻で完結。劉輝と旺季の玉座争いに加え、未だ思惑が見えない悠舜、晏樹を軸に展開するんだろうケド、もう、すげー楽しみっ!!
[ 2011.06.07 ]