追放モノと復讐モノでおすすめの「小説家になろう」の8作品
好きな作品が更新されないのは淋しいけれど、ちょうど追放モノが流行ってたこともあり、最近は、「小説家になろう」の復讐モノと追放モノを漁って読んでました。
で、せっかくなので、追放されたり復讐したりするパターンの中でおすすめ作品を集めて紹介してみます。一応、今までに未紹介&未書籍化中心です。
たった一人の復讐者 ~勇者パーティーと世界に絶望と後悔を与えるのはこの俺だ~
とにかく続きが気になって仕方ない。俺TUEEEEEEで圧倒する復讐劇です。
内容は、魔王討伐後に仲間に裏切られ殺されそうになった主人公が、裏切った勇者パーティの元仲間に復讐していくというモノ。これ、Web小説ならではだと思うんですが、早い更新頻度と、にもかかわらず全然進まない展開が素晴らしいです。更新のたびに、「まだか、まだ殺さないのか」と飢餓感を煽りまくり。改行多めでモノローグ中心の作風で、話がぜんぜん進まないのが、ほんとにもう憎たらしいっ!!
収納魔法都市 ~お前らみんな底辺に落としてやる
これも魔王討伐後に仲間に裏切られ、その裏切った勇者パーティの元仲間に復讐していく内容。2018年7月に完結済みです。
復讐モノって、勇者たちが次々と殺害されていく世界の危機にもかかわらず、軍隊が登場することってあんまりないんですが、この作品は、はじめから魔王軍vs全人類として構想されているのが凄く好きです。下手に脇道にそれたりせず、徹頭徹尾、復讐を軸にストーリーが展開したのもよかったっ!! いや、復讐モノって、わりと脇道にそれちゃうことが多くて、そうすると途端につまらなくなるんですよねー。
勇者によって追放された元国王、おっさんになってから新たなSSSランク勇者に指名され、玉座に舞い戻る
王座を追われた国王が雌伏の時を経て、立ち上がった民衆たちとともに、再び、王座を狙う話。一応、追放&復讐モノだと思いますが、パーティを追放されるパターンではありません。元国王の逆クーデターを軸に、魔王や勇者の謎や女神の秘密なども描かれ、シリアスで重厚さすら感じるのに、しかし、この軽いタイトルはないわ(笑)。マジにタイトルが軽すぎるだろっ!!
追放者になろう! ~Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる~
おっさんの美少女育成ハーレム。
実力を隠して荷物持ちをしてるおっさんが、追放された美少女たちを集めて育成を始めるという話。当初は追放要素が少なく育成中心だったのだけど、どんどん追放した元Sランクパーティとの対決色が強くなっていて、今後の展開がちょっと不安。
それにしても、「アルファポリス」で先行公開したものを「小説家になろう」に転載するスタイルとはいえ、一日二回更新というのは凄い。
冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! ~辺境開拓? よし、俺に任せとけ!
生産職チートもの。気持ちいいぐらいの俺TUEEEEEE。しかし、追放をきっかけに転職して成功するパターンなのだけど、冒頭こそ、流行の追放モノに寄せてるけれど、ほとんど追放要素ないよね(^^;。
『神さまSHOPでチートの香り』や『おきらく女魔導士とメイド人形の開拓記』を書籍化してる佐々木さざめきの作品なので、安定して面白いです。
追放された機械工師のダンジョン要塞化計画 ~科学の力で創った機械迷宮は超鬼畜なSSランクダンジョンへと変貌する~
追放をきっかけに転職して成功するパターン。ダンジョンマスターに転職って、冒険者に復讐するには最適の職業だよね。発想の勝利っ!! ……ただ、せっかくの設定をいまひとつ使いこなせていない感じが、ちと、もったいない。特に、最新の第4章では、ダンジョン意味ない気がするんですが……。
Eランクスキル「石喰らい」が発覚してパーティを追放されるが、魔石を喰らうことで多彩なスキルを手に入れる
格上とのインフレバトルっ!! 成長チートで凄いスピードで強くなっていく主人公に、その主人公よりも常に強い敵をぶつけていくスタイル。「ステイタスが絶対なものの、五倍までなら逆転可能」という設定が素晴らしいっ!! あっという間にインフレしていく強敵とのバトルがすげー楽しいです。
2018年9月、完結済みです。
ぼくと神様の明るいダンジョン攻略計画~追放された駆け出し冒険者、追放された神様とともにダンジョンを征く~
すげー面白かったのに、ちょっ、作者が折れていきなり終わらせやがった(T-T)。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』と似てたって、別にいーじゃん!!
内容は、冒険者のダンジョン攻略が神々の代理戦争となってる世界。追放された駆け出しの冒険者は、追放され力を失った女神とともにダンジョン攻略を目指す、と、神様と冒険者の関係や英雄を目指す主人公像が、もう『ダンまち』そっくりなのだけど、それだけでなく、絶望的なモンスターとの闘いそのものの熱量がまた、『ダンまち』そっくり。
つまり、内容が似ているだけでなく、そのおもしろさも『ダンまち』と同レベルで素晴らしかったのに、「『ダンまち』そっくり」という指摘に作者が挫けて断筆したというね。そこ気にしてたら、そもそも面白い小説なんて書けないだろっっっ!!!! 凄く面白かっただけに、めちゃくちゃ残念ですよ。
[ 2018.10.08 ]