好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

KADOKAWA 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(28) 追跡編<上> /佐島勤

う~ん、無駄な引き延ばしに感じるなー。お兄様にはきちんと本気を出してもらって、さくさく解決してほしい……。

『魔法科高校の劣等生』に代表される俺TUEEEEEEEEって、作者の都合で無駄に主人公が苦戦したりしないのが最大の魅力だと思うのですよ。それが今回は、「水波ちゃんが光宣に連れ去られてパラサイト化されるか!?」と一刻を争う状況にもかかわらず、いろいろと理由をつけて、ぜんぜん達也が光宣の元にたどりつけないわけ。達也が光宣にたどりついたらあっという間に解決してしまって、水波と光宣の淡い恋もいろいろ台無しというのはわかるんだけど、「お兄様が、なんで、そんな雑魚や魔法に苦労するの!?」とか「いやいや、この物語内の世界情勢とパワーバランスで、それはないんじゃね?」という展開が多くてさー、もう、がっかりですよ。『魔法科高校の劣等生』のいいとこ、全くないじゃん。

リーナ絡みの話はおもしろかったのだけど、それも、「水波ちゃんが連れ去られてる状態でのんきに学園モノをやってる場合かっ!!」って話だし、やっぱ、さっさと決着つけてほしいなー。

[ 2019.04.14 ]