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講談社 講談社コミックス
四月は君の嘘(1)~(10) /新川直司

アニメが素晴らしいのでつい原作に手を出してしまったら、気がつけば、最新10巻まで揃えてた。
ただただ感動で、涙が止まらない(T-T)。

内容は、母の死後、モノトーンのような日常を生きていた元天才ピアノ少年が、変わったヴァイオリニストの少女との出会いでカラフルな色彩を取り戻していく、という青春音楽モノ。音楽を通して深く深く描かれる主人公たちの想い。少女漫画のように、モノローグ主体の心情描写中心で、シリアスな展開の中でコミカルなシーンを挿入する緩急のつけ方や似たシーンの繰り返しによる対比の見せ方が、印象的で凄く上手い。過去のトラウマのような心の壁に真摯に向き合い乗り越えていくさまが、素晴らしいね。せつなく、かっこよくて、マジたまらない。とにかく泣ける。

ヒロインかをりの病気設定とか卑怯すぎて素晴らしいのだけど、母のトラウマを乗り越えてからは、相座、絵見のライバルが話に絡むようになって、微妙に影が薄くなっているのが、ちともったいないか。や、相座、絵見の二人の話も、これはこれで面白いのだけど。情熱的で熱い想いに満ち満ちている。おいなりさん。でも、かをりのいないステージの苦悩は、あってもよかったような気がするなー。せっかくのチャーリーブラウンの前振りに比べて弱いような。母のトラウマを乗り越えた辺りで、すでに公生は、なにかあってもそれを糧にできるような強さを身につけつつあるのが。公生は、まだ、不安定な部分がたくさんあってもよかったと思うのだけど、ストーリーも、公生よりも他のキャラの成長に焦点が移ってしまっているんだよなー。……10巻のラストで凄いことになっているけれど、いよいよラストスパートなのかしら? 続く展開が凄く気になる。

[ 2014.11.02 ]

新川直司作品の感想