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無職の英雄 別にスキルなんか要らなかったんだが(1) /九頭七尾

「キンキンキン……」という文章表現で話題の本作ですが、「小説家になろう」連載時 から好きだったんですよね。書籍版では、Web連載分にプラスして、短編二編が付いてきます。

物語は、女神が授ける“職業”が絶対視される異世界で、“無職”ながらも無双していく少年の話。このパターンだと、虐げられた序盤から覚醒→虐げた人たちを「ざまぁ」していくシリアスな展開の作品が多いのだけど、本作は、とことん軽くコミカルなのが特徴。そもそも、覚醒するまでもなく、はじめから主人公強いし。いや、最弱のハズの“無職”が、どんな強敵も軽く無双していくのをとことん楽しむ内容。ほんと、笑っちゃうぐらいに圧倒的な俺TUEEEEEなんだけど、それが清々しいぐらい楽しいのよ。

ネットの一部で、戦闘も努力も描けてないと話題になってるみたいなんだけど、いやいや、この作品は、その文章表現があってるんだよ。チープでコミカルなところが楽しい作品なので。この作品に対するネット上の批判って、例えれば、『志村けんのバカ殿様』に「黒澤映画のような映像表現じゃないから駄目だ」と言ってるようなもので、まったくの的外れ。作者が「読まれもせずに貶されてる」と愚痴ったせいで炎上しちゃったみたいなんだけど、そりゃ、軽いコメディと描写重視のシリアスな作品の区別もつかないようなバカがこんなにいるとは思わないよなぁ。まあ、作者がそんな愚痴を書き込んだら不味いとは思うけど。

[ 2018.07.26 ]