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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
スレイヤーズ(7) 魔竜王の挑戦 /神坂一

魔竜王ガーヴ登場。今までの敵と比べて圧倒的に強いはずなのに、そこまで強そうに見えない件。やっぱり、どんな敵でも、同じように苦戦して同じように倒す展開なのがツライよなー。もちっと圧倒的な感じを演出できないものか……。

そゆわけで今回は、ゼロスに導かれて、異界黙示録を読みに行く展開。それを、魔竜王と側近たちが邪魔する流れだけど、魔竜王側がいろいろ残念すぎる。普通に考えれば、人類の味方は魔竜王の方だと思うのだけど、三流の悪役のような扱いは酷いよな(笑)。リナも受け身的に誘導されてるだけという状況の中で、やっぱ、ゼロスの行動が光るなー。結局みんな、ゼロスの掌の上で踊らされてるだけ、という。

あと、あとがきの次巻へのヒキの話が興味深かった。一冊で完結しなかったので続きが気にならないようなラストにした、という話なのだけど、他のライトノベルと見比べて、真逆の発想で信じられない。や、『スレイヤーズ』って、なにかと読者に対して親切に、そして、極力ストレスがかからないように書かれてるように思うのだけど、そこら辺の気配りがあってこそ、驚くほどサクサク読める文章につながってるのかしらん。

[ 2015.11.07 ]