好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
スレイヤーズ(11) クリムゾンの妄執 /神坂一

旅を続けるリナとガウリイは、またまた事件に巻き込まれ……。ぶっちゃけ、凡庸すぎて、これというものがさっぱりないわけですがっ!!

『スレイヤーズ』って、第一部もいまいちな部分が散見されたのだけど、第二部になってからは、どうにも、おもしろくない。好みの問題というより、出来そのものがいまいちだと思う。いや、いまだに人気のある90年代を代表するライトノベルであることは承知してるけれど、正直、その人気って、アニメ側のイメージによる補正と、思い出補正が強いんじゃないだろうか? 軽いノリとさくさく読める読みやすさは、確かに素晴らしいんだけどね。まあ、読み直してみて思ったのだけど、『スレイヤーズ』って、思ってた以上に同じく90年代を代表する あかほりさとる の作品に近く、思ってた以上に最近のライトノベルとは差異が多い。なるほど90年代って、こういうノリの作品が人気だったというのは理解できるけど。

[ 2015.11.13 ]