百年シリーズ
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幻冬舎 幻冬舎文庫
女王の百年密室 /森博嗣 -
悪くはないけど、いまひとつ物足りない。やっぱり、そこそこ予想通りの展開で驚きがないのと、ストーリー構成も、描画された世界も、綺麗に描ききれてないのが、マイナス。や、そもそも、森博嗣ということで、もちょっと裏があることを、期待してたのにー。
そゆわけで、主人公が迷い込んだ不思議な国を舞台に、そこで起こった殺人事件の調査を軸にして、その国の不思議を読み解くような話。SF + ミステリ +「神とは?人を殺すということは?」みたいな感じで、ちと、ネタを積み込みすぎて、どれも中途半端という印象が否めなかったり。決してつまらなくはないし、 SF的な設定は、なかなかおいしいんだけどねー。
[ 2003.06.29 ]
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幻冬舎 幻冬舎ノベルス
迷宮百年の睡魔 /森博嗣 -
このシリーズは、やっぱりいまいち。特に、『四季』を読み終えた今では、そういう見方しかできないので、なおさら、いまいち感が強い。
そゆわけで、ジャーナリストのミチルとロボットのロイディが、殺人事件を解決っ!! という SF + ミステリ + 「人間とは?」みたいな話。設定は凄いし、あらすじだけ見ても面白そうなんだけど、なぜか、キャラは弱いし、ストーリーも盛りあがらないし、期待も大きい分、どうにも、つまらない。や、いまひとつミステリを逸脱してないのと、背景になってるテーマがありきたりなのが、問題かしらん? 期待できる設定なので、ストーリー的にも、もちっと頑張って欲しいところなんだけどなぁ。
[ 2004.04.07 ]