暴風ガールズファイト
-
エンターブレイン ファミ通文庫
暴風ガールズファイト /佐々原史緒 -
めちゃおもしろい~~。女の子の一人称形式で書かれてるんだけど、その主人公・広海の語り口が、とても生き生きしていて、素晴らしいわぁ。正統派スポ根モノとしても、十分にクオリティは高く、いやぁ、良かったよぉ~~。
五十嵐千果は、ラクロスで日本一を目指す、嵐を呼ぶ女。ラクロス部があると聞いて聖ヴェリタス女学院に入学したものの、そのラクロス部は、部員不足ですでに消滅寸前っ!! というわけで、部員勧誘から始まり、徐々にチームを形作り、やがて一丸となって困難に立ち向かうという、友情と青春の正統派スポ根モノ。広海と千果を中心に、個性的な仲間たちも非常にキャラが立っていて、よく出来てるわ。ほんとおもしろいおもしろい。……まあ、せっかくの女子高なのに、青春&スポ根モノに終始してるのは、ちともったいない気もするけれど(^^;。
しかし、部員はまだ 8人か。1チーム12人というのは、なかなかキツイ競技を選択してるよなぁん。
[ 2007.10.19 ]
-
エンターブレイン ファミ通文庫
暴風ガールズファイト2 /佐々原史緒 -
青春ど真ん中な正統派スポ根として、やっぱり出来が良いなぁ。いやぁ、王道王道、素晴らしい。ただ、「折れないこころで」という章タイトルは、読みながらやたら気になったので、もうちょっとどうにかして欲しいと思ったりもしたけど(^^;。
廃部同然だった聖ヴェリタス女学院ラクロス部がやがて日本一を目指す、というスポ根モノ。今回は、残りのメンバ集めから、初の大会出場まで。1チーム12人という競技は、人集めの過程を描くにしても、その後各キャラを立てていくのも、ちょっとムチャな人数だと思っていたのだけど、そんな不安はなんのその、きちんと描けていて、Good、Good。その後の合宿、そして試合も、きちんと盛り上がる盛り上がる。……ただ、お嬢様学校らしいイベントも恋愛展開もほとんどなかったりするのは、ちと残念無念。
[ 2007.12.30 ]