俺の教室にハルヒはいない
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角川書店 スニーカー文庫
俺の教室にハルヒはいない /新井輝 -
うわぁ、間違いなく新井輝だわ。そのまんま、あの名作『ROOM NO.1301』のテイスト。『ROOM NO.1301』は、「僕に恋愛は似合わない」という恋愛のできない少年少女の恋愛ストーリーだったけれど、『俺の教室にハルヒはいない』は「僕は恋愛ラブコメ見れない」少年のやっぱり同じようなノリの話。やっぱし、そのうち恋愛できないのにエッチはするような関係になるんですよね!?<をい
そゆわけで、あの新井輝が『涼宮ハルヒ』をネタにした作品を!? ということで話題になった本作だけど、ハルヒは関係なかった(^^;。要は、『俺妹』のように、実在するネットサービスや作品の名前を出してきていて、その代表が『ハルヒ』なだけ。まあ、デビュー間近な声優の幼なじみはじめ、業界人多数のオタク系のネタ中心なところが売りの一つなので、このタイトルはアリかしらん。ただ、『涼宮ハルヒ』のファン層と、新井輝のファン層は必ずしも一致しない気がするので、二巻で一気に売り上げ落ちそうな、そんな予感も(笑)。
まあ、なにはともあれ、『ROOM NO.1301』のエッセンスを引き継いだ、新井輝待望の新作なので、とにかく続編も期待ですっ!!
[ 2013.09.27 ]
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角川書店 スニーカー文庫
俺の教室にハルヒはいない2 /新井輝 -
うひゃ~、やっぱ、新井輝のテイストは、素晴らしいなぁ~~。
高校生のわりに達観した風のユウを中心に、幼なじみで声優の卵なカスガや、人気声優として活躍してるマナミを交えたちょっと風変わりな恋愛モノ。どこか普通でない人間関係をどんどん構築していく様子は、まるで、『ROOM NO.1301』の健一のようだ。ほんと、新井輝らしさ全開だ。後半のユウの反応はちょっと違和感覚えたけど、さすがに、そうでないと話にならないか(^^;。マナミさんは正論だけど、ただ、アイドル声優に対しては、多少アレでもファンは暖かい印象だったのだけど、中の人は、なんやかんやで大変なのかしらん。
とりあえず、三角関係らしくなってきて、いよいよ楽しくなってきたのだけど、ユウくんは、いつになったらその他の女の子たちとエッチをしはじめるのか、気になって気になって夜も眠れませんっ!!
[ 2014.01.22 ]
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俺の教室にハルヒはいない3 /新井輝 -
ほんと、新井輝独特なキャラのやり取りは絶品。やー、内容的には、酷いハーレムものになってる気もするけれど(笑)。
人気声優と声優志望の幼なじみとの三角関係をメインにした青春ストーリーの第三弾。今回は、みんなで海に、という話。いやー、マナミさんといいカスガといい、無防備なのか天然なのか、凄く際どく攻めてくるのがいいねっ。ユウとのやり取りが絶妙すぎるっ!! 未だマナミさんの正体に気づかないカスガというバランスも楽しい楽しい。そして、何気に、メイン二人以外からも告白っぽいことをされているのだけで、なんだこの主人公。モテすぎだっ!!
今後、少しずつ新人声優として人気を獲得していくカスガと揺れ動く二人という感じになっていくのかな? 内容的には、声優ネタを絡めた、わりと普通の恋愛モノのようにも思えるのだけど、そこは新井輝なので、続きも非常に期待しています。
[ 2014.08.25 ]
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俺の教室にハルヒはいない4 /新井輝 -
シリーズ完結。満点のラストだと思うけれど、いまひとつ物足りなさを感じるのは、やっぱ終わるのが早かったせいかしらん。もう少し続いてほしかったなぁ……。
声優デビューしたカスガと行き違いを起こしてしまうユウ。そんな中、ユウは、学級委員の麻布さんから放課後の教室に呼び出され……。と、タイトルだけでなく、ちゃんと『涼宮ハルヒ』が、物語のキーとして絡んできた(笑)。いや、『涼宮ハルヒ』の内容を踏まえてエンディングへ向かう道程は綺麗でうまいなぁ。ユウが変わるきっかけとしての『涼宮ハルヒ』の物語。やっぱそこは、もうちょっと時間をかけて変わっていくユウと周囲の人間関係を描いてほしかったとは思うけれど。……やはり、新井輝のどこか冷めたようで雰囲気のある筆致と恋愛模様は好きで、ここで終わってしまうのは、ほんとにもったいない。はやく次回作も読めるようになるといいなぁ。
[ 2015.03.22 ]