Zシリーズ


光文社 カッパ・ノベルス
ZOKU /森 博嗣

おもしろい、めちゃおもしろいっ!! こういうバカでくだらなくて、それで、きちんとおもしろい話は好きなのよ~。ていうか、萌絵系統の女の子の片想いラブが読めれば、私的に大絶賛っ!! という気がしなくもなかったり(^^;。野乃が非常に楽しい。楽しいといえば、ロミ・品川もそうなんだけど(笑)。

そゆわけで、くだらない悪戯ばかり行う悪の組織「ZOKU」とそれに対する正義の「TAI」の攻防を描いたバカ小説。登場人物各々が見事にキャラが立っていて、非常に楽しい内容。いや~、森博嗣、会話と小ネタを使った楽しませ方がほんと巧いよなぁ。とにかく、くだらなくて楽しいっ!! さいこーーーーーっっっ!!

[ 2004.11.03 ]


光文社 カッパ・ノベルス
ZOKUDAM /森博嗣

最高傑作級ぅ~~。もうもう、ヒロインのロミ・品川が、萌え萌え。コミカルな会話主体の、良い意味で頭の悪いキャラクター小説なんだけど、いやぁ、面白かった面白かった。

というわけで、『ZOKU』に続くZシリーズ第二段。って、『ZOKU』とキャラクタとコンセプトが一緒なものの、まったく別の話なのんな。読み始めたときは、『ZOKU』との関係が掴めなくて、非常に混乱しましたよ。「なんで、ロミ・品川とケン・十河の出会いからはじめてるんだ?」みたいな。

そゆわけで、上司を殴って左遷されたロミ・品川が新たに配属された部署は、悪の怪獣に立ち向かうべく、正義のロボットを開発していた……。という感じの、30代独身で崖っぷちなロミ・品川をヒロインに、特撮ロボットものを茶化したようなコメディ。会話主体で生き生きと書かれたキャラクターが魅力的で、ほんと、面白いなぁ。SFや特撮を茶化した小ネタも楽しく、いやぁ、笑える笑える。まあ、かなり毒のある悪ふざけした内容なので、ちょっと人を選びそうな気はするけど、個人的には、ほんとに面白かったです。楽しかったぁ~~っ!!

[ 2008.08.02 ]


光文社 カッパ・ノベルス
ZOKURANGER /森博嗣

うおう、ロミ品川っ!! ロミ品川っ!! ……って、第一話はそこそこ面白かったのだけど、話が進むにつれて絶望的につまらなくなっていく件。や、このZシリーズ第三弾は、タイトルどおり戦隊モノをネタにした内容。民間の研究所から大学の准教授に転職したロミ品川が、大学の教職員組合的な性質の研究環境改善委員会のメンバーになるところからはじまる話なんだけど、「退屈な委員会系の会議に出席してると、確かに、よくこういうクダラナイこと考えるよなー」というそんな低レベルの話で、正直、出版を思いとどまってしかるべき下らなさだと思う。過去のZシリーズは凄く面白かっただけに、とにかくガッカリ。

[ 2010.11.08 ]